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Google新タブレット、iPadの真のライバルとなるか? Google I/O 2012 本日開催

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Googleの新タブレットがいよいよデビュー間近。アップルiPadに独占されてきたタブレット市場に風穴を開けることになるのでしょうか。米国のForbesが伝えております。

Gizmodoなどによると、GoogleI/Oデベロッパーズカンファレンス(日本時間28日1時30分から)でGoogleが送り込むタブレットは小型7インチとなる模様。Asus製で、販売価格は199米ドル(8GBメモリ)から249米ドル(16GBメモリ)。

この価格帯では、すでにamazonのキンドルファイアがあり、決して新しいものではありません。キンドルファイアはそれなりの成功を収めているわけですが、iPadに匹敵するほどではありません。またアンドロイドの標準バージョンを採用しておらず、開発者にとっても、キンドル向けアプリを作るのが難しくなっています。

そして、マイクロソフトのSurfaceを忘れるわけにはいけません。価格については、iPadに近い額になると見られています。しかし、Surfaceがずば抜けてスゴイということでもなければ、iPadの地位が揺らぐことはないでしょう。

他方、Googleの新タブレットは、エリック・シュミット元CEOによると、かなり高性能でiPad初の好敵手になるとのこと。チップメーカー、ハードウェアーメーカー、アプリ開発者、新モバイルインターネットデバイスを記事に扱おうと虎視眈々の出版社などハイテク畑の人々にとって、タブレットというものがさらにメジャーな注目の的となる頃に、それがリリースされるようです。 ではGoogleタブレットの長所を見てみましょう。

安い

単に価格が安いだけでは、十分な売上につながるほど売れる保証とはなりません。もし価格が199米ドルほどだとすれば、iPadほど高品質である必要はありません。『イノベーションのジレンマ - 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』の著者であるクレイトン・クリステンセンによると、1950年代のトランジスターラジオの時代にも、既成の権威にチャレンジして成功を収めたのは、特徴をそっくりそのまま真似るよりも、より低価格でそこそこ品質の良いものを数多く提供した企業でした。

底値であれば

底値であれば、多くのアプリ開発者を惹きつけることでしょう。廉価ゆえに大量販売が可能であれば、アンドロイドがアプリ開発者にとってより魅力的なプラットフォームとなるでしょう。iPadが最も人気のあるアプリのプラットフォームである理由の一つは、アップルがOSを管理し、異なるバージョンのデバイスそれぞれにいちいちアプリを書き直す必要がないことがあります。

アンドロイドの断片化は相当に進んでいるので、多くの開発者にとって、異なるアンドロイドのバージョンごとにアプリのバージョンを作るのは非常に面倒なことです。しかし、アンドロイドのアプリが開発者らにとってのマストとなるような単一のスタンダードを作るのは、なかなか簡単ではありません。

Googleの新タブレットがつまずく可能性も、なきにしもあらずです。同社ハードウェアについての実績は、NexusスマートフォンやChromebookなど、あまり芳しいものではありません。Googleは、開発者らが抱くアンドロイドへの疑念や不信感を解きほぐす必要があるでしょう。

さらに、アップルは価格設定にいちもつ秘めており、おそらくは廉価版タブレットを出してくるかもしれません。もしiPad廉価版!が実現すれば、アップルのブランドと品質管理を考えても、Googleの200米ドルほどの凡庸なタブレットを蹴散らすのは、簡単なことでしょう。

Google新タブレットは、キンドルファイアの好敵手になるとはいえ、アップルiPadの不動の地位を揺るがすほどではないでしょう。

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