iPad Pro、著名サイトのレビュー記事 まとめ
アップルは11日、iPad Proの販売を開始しました。それにともない、いち早く実物を手にした人々のレビューも続々と登場しています。
iPad Proはハードウエアがパワフルでコンテンツ作成のデバイスとして非常に優れている、との意見で大方は一致しているようです。大きなディスプレイも賞賛されています。2,732×2,048というディスプレイ解像度は、15インチのMacBook Pro Retinaモデルの解像度より高い数字です。
10時間のバッテリー寿命については、十分満たされているか、それより長いと主張する人もいます。新しいアクセサリーのApple PencilとSmart Keyboardもおおむね好評です。その一方で、OSがiOSであるため、PCの代わりになるほどではないとの意見も聞かれます。
以下、主要なテクノロジー系サイトのレビューをご紹介します。
Ars Technica
iPad Proは出発点ととらえるのがベストだ。今後のiOS 9のアップデートやiOS 10で、非常に多くのことが簡単に手に入るようになるだろう。最大の不満はハードウエアではなくソフトウエアにある。だがそれらもほとんどは、十分な時間と検証があれば修正は可能だ。
マイクロソフトはSurface Proのコンセプトを見極めるのに3回の試行を要した。iOSが今後何回かアップデートされれば、iPad Proはノートブックに代わり得る多用途なデバイスに成長する余地がある。
米CNET
iPadにはMacを負かして欲しい。iPhoneがiPodを負かしたように。iPad Proは、サイズはMacに近づきつつあるのでiOSも併せて完全に変えて欲しい。私はプロとして古いファイルやウェブツールに接続する必要があるので、コンピュータ並みの柔軟性が欲しい。iPad Proは、強力なパワーを持った未来のノートブックの半分を実現したという感じ。残りの半分も同時に欲しい。
MacStories
iPad Proは、仕事用の生産性デバイスと位置付けられている。iOSをメインのプラットフォームとして使用している人や、これからiPadをメインのマシンにしようと考えている人なら、iPad Proを欲しくなるだろう。パワフルなハードウエアや、マルチタスキングのインターフェイス、拡張可能な性質は、他のどのiPadをも凌ぐ。自分はもうMacをメインのコンピュータとして使うことはない。
Mashable
iPad Proのベンチマークテストは、目を見張る結果が出た。Geekbenchを使ったテストで、シングルコアが3,218、マルチコアが5,455と、実質的に他のすべてのモバイル製品を大きく上回った。iPhone 6s/6s PlusのA9チップをもだ。新しいMacBookのインテルコアMプロセッサ（シングルコア2,367、マルチコア4,489）さえ上回っている。
さらに、シングルコアのスコアは、マイクロソフトSurface Bookのパフォーマンスに匹敵する。マルチコアのスコアは遅れを取ったが予想されたほどの差ではない。
TechCrunch
iPad Proは100％、家庭の中心のコンピューティングデバイスになることが可能だ。しかし、メインのコンピュータがスマートフォンになっている一定の「超普通」な人々の層においては、iPad Proは、そのスマートフォンを補強する要素の1つで終わる可能性もある。
TouchArcade
箱から出して初めて手にしたときに思い出したのは初代のXboxだ。本体もコントローラーもむやみやたに大きかった。「笑ってしまうほど大きい」という第一印象を持たずにいられる人はいるのだろうか。
The Verge（ローレン・グッド）
画面分割を使ったとしても、数多くの日常タスクをノートブックと同じレベルで行うには不十分だ。OSがモバイルOSだからだろう。マイクロソフトが初代Surfaceで導入したような見慣れないハイブリッドOSに比べれば、使い勝手がいつもと同じである点は良い。
でも3つ以上のアプリ画面を同時に操作できないし、トラックパッドを使った制御も行えず、Final Cut Proを実行することもできない。Googleスプレッドシートアプリのセルにデータを入力するのも依然面倒だ。iPadを誰かに渡して、ゲストユーザーとしてすばやくログインさせるなんてことはできない。
The Verge（ウォルト・モスバーグ）
Surfaceの取るに足らないアプリより、iPad Proのアプリの方がはるかに多くのことができる。ただ、アップルはまだ優れたキーボードを作っていないので、MacBook Airのようなノートブックに完全に代わり得るところまでは至っていない。タブレット好きの自分でもそう感じる。
iPad Proは、特にグラフィックに使用するアップルユーザーを間違いなく幸せにする。ただし僕は買わない。平均的なユーザーにもお勧めしない。
via - MacRumors
