アイフォンの使い方・設定方法、新型アイフォン15最新情報

次世代iPhoneのプロトタイプ、コードネーム「N41AP (iPhone 5,1)」と「N42AP (iPhone 5,2)」のデータ分析から、iPhone 5のスクリーンは解像度1136×640の大型のものとなる見通しが強くなりました。その他ハードウェア面についてもだんだんと情報が出揃ってきましたが、今の今までとても重要な要素が一点抜けていました。9to5Macがハードウェア・コードをより詳細にダンプしてみた所、どうやら次世代iPhoneは、PMU（パワーマネージメントユニット）に直結したNFC（近距離無線通信）コントローラーを搭載してくるようです。

これが実現したなら大変なニュースとなるでしょう。アップルはNFCとiOS 6に搭載予定の「PassBook」アプリとの連携によって、Google Walletや、マイクロソフトが導入を予定している類似のサービスとの競合に打ち勝とうとしているようです。この機能が実装さると、CitibankのPayPassシステムの様なクレジットカード直結のおサイフケータイ機能が実装されるか、もしくは既にiTunesにリンクされているカード情報を使って支払いができるようになるのです。

NFC対応の恩恵はそれだけではありません。複数のiOSデバイス間でファイルを簡単かつ自在に共有することもできるようになります。

SITAのCTO、ジム・ピーターズ氏は次期iPhoneのNFC実装について肯定しており、業者はこれに対応していかなくてはならないと発言しています。

「アップルはPassBookとNFCを連動させてくるでしょう。アップルはユーザーにとっての支払いの利便性を追求した上で、収益を出す方法を考えていると思います。まず収益を考えた上でユーザーにサービスを提供する、という方法はとらないでしょう。」

「現在これに関連した企業取引は見られませんが、アップルは密かに話を進めていると思います。まずはユーザーにこの機能の使用に慣れてもらってから、ある日突然クレジットカードを使用できるようにするかもしれません。」

「NFC実装までの課題が多過ぎて実現しないという説もありますが、私は確実に実現すると踏んでいます。今年の末には、店頭に並ぶほとんどのスマートフォンがNFCを実装しているでしょう。10月に発売されるiPhoneにNFCが搭載されていたなら、それはもう確定的です。」

iPhone 5のNFC搭載説は今に始まった事ではありません。

アップルは去年3月の時点でNFCのパテントを取得しており、当時ニューヨークタイムズは「次期iPhone（iPhone 4Sのこと）はNFCを搭載する可能性がある」と報道していました。

"iPhone関連のアップル内部事情について精通する二人の人物によれば、将来のiPhone（次期モデルとは限らない）にはQualcomm製のNFC（近距離無線通信）チップが搭載されるとの事です。このテクノロジーによって、近距離間の電話端末とNFCリーダーで通信を行い、各種支払いが可能になるのだそうです。どのバージョンのiPhoneにこの機能が実装されるのかは未定です"（当時のニューヨークタイムズの記事より）

結局iPhone 4SにNFCが実装される事はありませんでしたが、その次の機種となるとその可能性は跳ね上がります。支払いの為の設定はiTunesを利用して行う事も考えられたでしょうが、iOSにPassBookという新機能が搭載される以上、そちらから設定できるようになりそうです。

マスターカードのEmerging Payment部門代表エド・マクラフリン氏が今年の初めにFast Companyに語った内容から、アップルはクレジットカードのマーケットに参入を画策している事が予想できます。

スマホでの支払いが定着するのはいつ頃になりそうか、という質問に対し、マクラフリン氏はためらいがちにアップルの動向を思わせる発言をしました。

「消費者にとって納得がいくだけの早期になるでしょう。まずはこれを扱う業者の絶対数が確保され、ユーザーの手にデバイスが行き渡らなくてはなりません。ちなみに、PayPassへの対応に取り組んでいないスマホメーカーなんて私は知りませんよ」

では、アップルも導入を進めていると？

「それは、えーと、先ほども申し上げましたが、どのメーカーも対応に取り組んでいるようです」と氏は答え、続けて「私たちは取引相手に秘密を守るようにと言われた場合、これを守る様にしています」（Fast Companyの記事より）

アップルがNFCに取り組んでいるという情報は、1月の時点で別の情報筋からも出されており、その信憑性は高まってきています。