本文に広告を含む場合があります。

iPhone 5 クアッドモードLTE搭載でさらにスリム化

著者情報

米証券会社・投資銀行のモルガン・スタンレーは13日、アップルの次世代アイフォンについて、米ファブレス半導体・ソフトウェアメーカーのQualcomm社製クアッドモードチップ搭載、本体はさらに薄板化して今年2012年後半にリリースされると示唆。

同チップで3G とLTE(高速新通信規格)があらゆるネットワークで可能となります。Apple Insiderが、最近アジアでの取材を終えたアナリストのケイティ・ヒュバティー女史による投資家向け書簡を元に紹介しております。

「テクノロジー業界は全体として需要が落ち込んでいる。しかし、アップルはそれらと無縁。今年上半期に次世代iPad、後半にはよりスリム化したiPhoneがリリースされるからだ」と同女史。市場全体は12月から段階的に10%ほど落ち込んでいますが、アップルに関する指標は概ね「上向き」。その理由は今四半期もユニットでの出荷が決まっている為で、高解像度ディスプレイを備えると見られる次世代iPadの生産は、順調に行けば今四半期終盤に用意が整うとのこと。

他方、次世代iPhone についてはまだ情報が少なく、「生産状況」次第とされつつ、第2四半期終盤には準備が整い、第3四半期にはリリースされる見通し。「タッチパネル新技術でデバイスはスリム化され、本体ケースに新素材が使われる」と同女史。

ヒュバティー女史は「次世代iPhoneは、Qualcomm社製クオッドモードチップ搭載で、3G とLTEがあらゆるネットワークで可能となりそうだ。しかし確言するのはまだ時期尚早」とし、もしアップルが世界最大の携帯キャリアである中国移動通信集団公司(China Mobile)との契約合意に至れば、アップルが同チップ採用に前向きになるのは確実だろうと付言しています。

「アップルとそのサプライチェーンは、iPhone 4S需要の大きさを嬉しい驚きで受け止めており、今年後半のiPhone 5の売行きに強い自信を持っている。新iPhoneと新iPad双方で市場の成長をさらに上回ることを期待している。市場成長が前年比20~30%であるのに対しiPhoneは50%増、iPadは(iPad 2の値下げとともに)20~40%増と見ている」と同女史。

ヒュバティー女史がアジアで得た情報によると、アップルの強さは例外的な事態。技術系サプライチェーンは今年前半、マクロ経済の圧力や解約手数料の残った製品サイクルのせいで「通常以上の景気の悪化」を経験しつつあり、その背景として、欧州の売上低迷、米国の季節的な需要低下、技術/製品サイクルの限界などを、同女史は挙げました。

Windows 8への期待、ウルトラブックの行方

同女史はまた、アップルの競合企業がPC売上に弾みがつくとして、マイクロソフトの新OSであるWindows 8に期待を寄せているとし、その問題点として価格設定を指摘しました。特にウルトラブックの価格を適正に定めることが重要で、大量生産に結びつくような売価を確定するには、ラップトップPCの部品価格の低下が必要だと書いています。

しかし「ウルトラブック需要を刺激するほどの価格低下がいつになるのか不明」で、またソフトウェア互換性問題、さらなる研究開発の必要性などの理由から、Windows 8リリースに続くPC需要の高まりは「控え目」になると同女史は見ています。

ただ楽観論もあるとして、
(1)Windows 8の技術面のフィードバックは良好、
(2)Windowsは企業サポートがアンドロイドやアップルより充実、
(3)マイクロソフトがPC需要を刺激するために無料のアプリや製品さえ提供するとのベンダー側の期待,
などを、同女史は提起しています。

モバイル業界自体は直近数週間、アイフォン以外のスマートフォンの需要は漸減気味です。

関連記事

最新情報



上へ戻る