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iPhone 5、今夏発売の噂に異議あり

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米国のPC Worldは、新デザインとなり4インチディスプレイをもつとされるiPhone 5の発売が、近頃9to5Macが報じた今夏ではなく、夏を過ぎてからになるのでは、との観測を伝えています。

同情報(iPhone 5の生産が強化体制に入ったという情報)は、電子機器受託生産(EMS)世界最大手フォックスコンの従業員でアップル製品の生産を担当する者から流れたもの。昨年もこの時期、同様の情報が流れ、結局、iPhone 4SはiPhone 4と同じ外観になったのは記憶に新しい出来事でした。

アップル専門サイト9to5Macは、同筋の情報は信頼に値すると述べていますが、PC Worldは今夏発売というタイミングについては懐疑的に見ています。もしアップルがiPhone 4Sリリース後10ヶ月も経たない今夏にiPhone 5を発売すれば、4S購入者からひんしゅくを買う恐れがあるからです。

さらに、アップルにはiPhone 5を急いでリリースする理由がない点にも触れています。3700万台のiPhoneを売り上げるという記録的な四半期を経たばかりなわけで、既存デザインと同じスクリーンサイズだとしても、平均的な顧客にとって問題となる要素ではないことは明らかです。iPhone 4Sが出る前でさえ、その先行機種であるiPhone 4は、米携帯キャリア大手のAT&Tや Verizonの扱う機種内で最も売れているスマートフォンでした。となると、アップルは今年いっぱい、大量のiPhone 4Sを売り続ける可能性がきわめて高いと述べています。

iPhone 5の早期発売を後押しする唯一の因子は、4G LTE(高速新通信規格)ネットワークのサポートでしょう。AT&TやVerizonは4Gサポートなしのハイエンド機種のスマホの発売を止めており、アップルとしては、夏までに4Gモデルを出さねばという幾ばくかのプレッシャーを感じているのかもしれません。

しかし、iPhoneを買いたいと考えている人が 4G LTEを求めているにせよ、売上の数値は異なる傾向を語っています。 4G LTEを貪欲に推し進めたVerizonのワイアレスネットワークにおいても、iPhoneの売上は全アンドロイド機種のそれを上回りました。なので、iPhone が3Gだとしても、すぐに苦戦するとは考えにくいことです。

いつものように、アップル関連の噂は軽く受け流すのが賢明です。新デザインiPhone 5の発売があるのは確実ですが(特に昨年は、それがなかったので)、リリース日時については今後数か月、談論風発が続くでしょう。

ちなみに、「iPhone5」という呼称は定着した感がありますが、初代iPhoneから数えると、次期iPhoneは6代目になります。

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