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iPhone 5, 6月発売の噂を徹底検証!

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一年の中頃になると、アップルiPhone の新旗艦モデルのリリース日に関する話題が上がるのは毎年恒例です。しかし第5世代となったiPhone 4Sが2011年10月4日に発表されて、アップルはそれまでの慣習を覆しました。このため、第6世代となる新iPhone(iPhone 5?)が今年の下半期に出るのではないかという噂に信憑性を与えています。果たして新iPhoneのリリースはいつになるのか。米国のInternational Business Timesが伝えています。

新iPhoneのリリースは秋(10月)が有力ですが、なかには、アップルが従来のリリースパタンに戻って6月になると信じている人もいるようです。今年6月開催予定のワールドワイド デベロッパーズ カンファレンス(WWDC)でiPhone 5が披露されるとの報道もあり、もしそうなれば、現行のiPhone 4Sは最新機種の座を約8か月で譲り渡すことになります。

先週、テレビ東京の報道番組内で、iPhoneの委託生産を手がけるフォックスコンの求人窓口担当者が、「6月に発売されるiPhone 5の生産に向けて、1万8000人を雇い入れる」ことをポロっと口にしました。

しかし米国のアップル情報サイトAppleInsiderは、これを眉唾とし、その理由として「高レベルな機密主義で定評のあるアップルが、自社のリリーススケジュールに関して、末端の従業員に知られるようなことをするはずがない」と述べています。

米国のサイトThe Motley Foolもアップルの機密主義に関心を示し、「アップル社は、そんな口が滑って出たような情報については確認も否定もしていない」とし、「真実とは思えない。たとえiPhone 5のハンドセットがフォックスコンの組み立てラインから6月に出荷されようとも、実際にリリースされるまで数週または数か月かかっても不思議ではない」と述べています。

しかしながら、同サイトはこの可能性を全否定しているわけではなく、iPhone 5が6月リリースとなる「真っ当な」理由をいくつか上げています。

iPhoneのリリースは従来6月か7月だった

アップルは従来、iPhoneシリーズを6月か7月にリリースしてきました。初代iPhoneは2007年6月リリース。iPhone 3Gはその1年後。アップルは6月リリースに拘って、2009年にはiPhone 3GSを、2010年にはiPhone 4をリリースしました。そしてiPhone 4Sは、この慣例を破って2011年10月に出たのでした。

iPhone 4Sのリリースの遅れについてはよく分かっていませんが、アナリストの多くは、アップルが4G LTE技術を新iPhoneに搭載するのに悪戦苦闘し、時間がかかったためだと見ています。

4G LTEは、今ここに

4G LTE採用がiPhone 4Sリリースの遅れの背景にあったとしても、現在では同技術も確立されているため、新iPhoneがリリースされてもおかしくありません。アップルが4G LTEを新iPadに搭載することを決定後、新iPhoneにも同技術が搭載されると多くのメディアが報じました。

ノキアLumia 900、ライバル登場か?

ノキアの新製品であるLumia 900が、99米ドルと二年契約を引っさげ発売されます。その特徴は、ウィンドウズフォン7.5マンゴと4G LTEを搭載、統一感のあるデザイン、鮮明な4.3インチスクリーン、8メガピクセルカメラ。

アップルがマイクロソフトやノキアを恐れているわけではないとしても、この新ウィンドウズフォンの影響がゼロということはありえません。最新のOSを備えており、また何といっても価格が魅力的です。

ノキアLumia 900が一定のパイを獲得すると考えれば、アップルが近々iPhone 5をリリースして、その影響を軽微にしたいと考えている可能性も当然ありえます。

ティム・クック会長、投資家への配慮

The Motley Foolは、ティム・クック会長とアップル社が、iPhoneリリースサイクルを元に戻したがっている理由として、アップル社の株が昨年7月と12月の間に下がったことを上げています。その理由は可能性としては数多くありますが、重要なものが2つありました。一つはiPhone 4Sリリースの遅れ、もう一つはスティーブ・ジョブズの健康問題でした。いずれにせよ、ティム・クックは、従来のiPhone リリースサイクルに戻すことで、これらの懸念を克服しようとしていると見られています。

なぜ10月リリース説が最有力なのか?

米国のThe iPhone 5 News Blogは、もしiPhone 4Sの売上が落ちれば、iPhone 5の6月リリースの可能性が高まるとしていますが、目下、売上低下の兆候すらありません。アップルの2011年12月31日に終わった第1会計四半期において、iPhoneの売上は3700万台、前年比128%の増加。市場によっては(中国など)、この1月にiPhone 4Sが出たばかりというところもあります。2012年の第1四半期もこの傾向が続くと見られていますが、一定の需要を満たしてしまえば、ゆくゆくは終息していきます。

アップル千里眼、ルネ・リッチー氏の見解

iMoreのルネ・リッチー氏は、アップル関連情報の予測について、高い的中率を誇る人物です。2011年8月、アップルの次世代iPhone が10月の第1週にリリースされると予測し、またそれがiPhone 5ではなくiPhone 4Sとなることも予測しました。また新iPad の3月7日リリースについても、事前に語られたことでした。

このリッチー氏は3月、「アップル内部からの有力な情報源から」として、次世代iPhoneのリリース日を2012年10月と予測しています。リッチー氏は新iPhoneを「iPhone 5.1」と呼んで、その特徴は、4G LTE対応、スクリーンサイズは「同じではないがよく似たもの」で、新「マイクロドック」付きだと語りました。

リッチー氏は新iOSについて、どの新iPhoneも新OSとともにリリースされてきたことに言及し、「ちょっとした改良を加えたリリースをするにしても、9か月は短い」として、新iOS 6がどのようなアップデートになるか確かな情報はないと述べました。現行のiOS 5は、iCloudとSiriを備えていますが、これでもアップルは16か月の準備が必要でした。

リッチー氏は、「もしiOS 6がWWDCまで開発者らに紹介されないとなると、おそらくは2011年夏の時のように、秋リリースが確実となるだろう」と語りました。

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