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WWDC2012、iPhone 5の発表はなし!iOS 6と共に秋デビューへ

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ついにスタートしたアップル主催の開発者向けカンファレンスWWDC 2012ですが、その基調講演では、生憎と言ってよいものか、iPhone 5のリリース発表はありませんでした。しかしアップルは新しいMacBook Proモデルと驚きのiOS 6の特徴を初公開。米国のGottaBe MOBILEが伝えております。

やはり新iPhoneは10月の出荷というのが、妥当な見方となりそうです。今夏のWWDCでの発表はなし、iPhone 5秋リリースとなると、昨年のiPhone 4S告知を思わせ、リリースサイクルが秋になったと見るのがよいようです。

サマータイムのiPhone 5リリースがなくなったことは、iPhone 4やiPhone 3GSからアップグレードを待っているiPhoneユーザーをがっかりさせたかもしれませんが、それほど大きなショックというわけでもないでしょう。

平均的なスマートフォンユーザーは、最新のアンドロイドスマホのスペックにあまり関心がありません。4か月待ってでも自分のよく知ったOSを捨てることはしないのです。マニア(geek)は、4G LTEがない、デュアルコアプロセッサーがないと不平をこぼしながら、スペックを気にしますが、彼ら彼女らは少数派。しかし今回に限っては、そのマニア連中ですら後4か月待つことを厭わないでしょう。とりわけ、高速iPhone 5が4G LTEを備えて登場するとなれば!

iPhoneはスペックが全てではありません。大切なのはユーザー体験であり、アンドロイドが開発者サポートや第三者企業のアクセサリー備品の助けを借りるとしても、真似るのが難しい部分です。パートナー企業は、まずiPhoneでクールなガジェットを開発し、その後アンドロイドでも開発するというのが一般的です。

モバイルOSは長く使えば使うほど、それにつぎ込む額も増えます。新しいOSに乗り換えるには学習曲線があるばかりでなく、スマホ購入後のお金の負担という側面もあるのです。

iPhoneユーザーの多くは、アプリ、音楽、映画、アクセサリー等で数百米ドルは使っています。この記事の筆者は2011年、iPhoneのアプリストアで250米ドル使ったと言います。一年を通して100米ドルぐらいは費やしているというユーザーも多いのではないでしょうか。

iTunesで購入した音楽をアンドロイドデバイスに移すことは可能ですが、平均的なユーザーは面倒なことはしたがりません。またiBooksのことも常に念頭にあるわけです。

iPadの成功は、ユーザーらにiPhone 5を待たせることになったことも一つです。iPhoneアプリの多くが、一回の購入で、iPad上でも使えます。アンドロイドタブレットも機能向上しているとはいえ(東芝のExcite 13はよく出来ています)、アンドロイドタブレットのアプリでは、このようには行きません。

アップルはまた携帯電話の契約の恩恵も受けています。iPhone 4S購入者は誰でも、2013年秋までその契約が続きます。iPhone 3GSユーザーは、iPhone 4Sをスルーしたかもしれませんが、契約終了後長く待った後なので、iPhone 5を諦めるようなことはしないでしょう。10月のiPhone 5リリースに期待感が最も少ないユーザーはAT&TのiPhone 4ユーザーです。というのも契約が切れるのが、たかだかこの6月後半だからです。

iPhone 5リリース日に関する噂

最新のiPhone 5の噂は、そのリリースを10月としています。9月ではないかというアナリストもいます。次世代iPhoneはiPhone 5と呼ばれるかどうか分かりませんが、実際は、第6世代のiPhoneとなります。新デザインと新特徴を引っさげて登場すると見られています。

iPhone 5は、大型ディスプレイを採用する最初のiPhoneとなるかもしれません。2007年に初めてiPhoneが登場して以来、アップルは3.5インチスクリーンを堅持してきました。アップルはRetinaディスプレイ解像度をアップデートしていますが、サイズに変化はありません。これはアップルにとっては何でもないことですが、消費者側に立ってみれば、サムスンのGalaxy Note、Galaxy SⅢ、HTC One X、HTC EVO 4G LTEのこともあり、大型化したスクリーンには期待感を抱かせるものがあります。

アップルは今年のWWDCでiOS 6を発表しましたが、その多くがiPhone 4Sでのみ機能します。昨年のWWDCでは、Siriの発表はありませんでした。同様に、今秋発表のiPhone 5では、iPhone 5にのみ搭載されるようなiOS 6の新特徴を期待したいものです。

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