28nmのICチップ供給不足で、iPhone 5の発売は延期か? 2013年にずれ込む可能性も
中国上海拠点の新聞First Financial Dailyによると、米通信技術開発企業クアルコムのアップルに対する28nmのIC供給が追いつかないとして、iPhone 5の発売が延期されるかもしれないとのこと。米国のElectronicsWeekly.comが伝えております。
アップルの株式は今週、iPhone 4Sの売上減で下落。iPhone 5を待機する消費者が増えているため、iPhone 4Sの売上は低下傾向に入りつつあります。
iPhone 5のリリースは10月であると期待されていますが、クアルコムは今週の第2四半期の決算発表時に、年末まで28nmチップを十分に供給できないと発表したため、iPhone 5のリリースが来年2013年にまでずれ込む可能性が出てきています。
iPhone 4Sの売上が低下している現状、何か抜本的な手を打たねば、これはアップルにとって大きな痛手となることは必至です。
アップルは最近、自社専用の製造工場建設を検討していると噂されています。アメリカ政府もこれを強く後押ししており、IC製造工場を本国に送還しようとする動きです。アップルであれば、四半期1期分の収益で450mm規模の工場のコストすら負担することができるでしょう。アップルの第2四半期の収益は、89億米ドルでした。
通常の300mm規模の工場であれば、アップルの1か月分の収益で賄うことができます。
このような可能性を受けて、台湾のTSMCのモリス・チャンCEOは先週、一顧客に特化した製造工場を建設準備があると応えました。