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AppleとGoogle脅威の3Dマップにスパイ嫌疑? 米上院議員が調査

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Googleとアップルが「偵察機 (spy plane)」を飛ばして、あなたの居間や庭をのぞいている?ニューヨーク州選出のチャールズ・シュマー上院議員によると、同二社の新しい3Dマップアプリがかつてないほどの「精度」であなたのセキュリティーやプライバシーを侵害する可能性があるとのこと。米国のPCMAG.COMが伝えております。

「庭でバーベキューをしたり日光浴するのはプライベートなこと。ハイテク武装のピーピングトム(のぞき魔)に、家庭でのプライバシーに付け入る余地を与えるべきではない」とシュマー氏。

シュマー氏は18日、Googleとアップルに対して書簡を送付し、最近発表された3Dマッピングアプリで、撮られる側のプライバシーがいかに守られるのかについての見解を求めました。

Googleは今月初旬、自社オリジナルの3Dマップ技術をデモし、米国の都市上空を飛び回る飛行機から撮られた写真で3Dのイメージを提供していることを明らかにしました。アップルもまた、WWDCから数日後、飛行機を使っての3Dイメージを特徴とする自社製iOSのマップアプリを発表しました。

シュマー氏によると、Googleとアップルは「軍用偵察機なみの飛行機を用いて、窓を透視しプライベートな庭の細部にいたるまで記録」しており、そのイメージは4インチもの細かさの精度で捉えられているそうです。

同氏は、アップルのティム・クックCEO及びGoogleのラリー・ペイジCEOに送った書簡の中で、マッピングアプリに関しての事前通知、また人物の顔写真をぼかす、アプリに取り込まれた私有物をその所有者が消す権利を付与することを両社に求めています。

「GoogleマップやGoogleアースのようなプログラムには過去、衛星写真を使ったものがあった。しかし今回新たに採用された技術で得られるとされている精度、またこれによって一般公開される可能性のあるイメージは、先例のないもの」とし、「シュマーは両社に対して、プライバシー保護と安全のための方策について詳しい説明を求めている」と、同氏事務所は語っています。

Googleの報道官は声明の中で「シュマー上院議員の懸念には理解を示します。弊社の3Dモデルを開発するために使用されたイメージは、2Dマッピングで一般に公開されているものと同様であることを、シュマー氏立会いのもとで示してみたいと考えています」と語りました。他方、アップルからのコメントはありませんでした。

シュマー氏は他に、精度の高いイメージが犯罪者やテロリストにとっても有用となる危険性を懸念しており、「電線、発電所、貯水池のやや肌理の粗いイメージが、より精密かつ見やすくなって攻撃されやすくなる」と述べました。

これを受けてGoogleの報道官は、「今のところ空撮写真をぼかすことは考えていません。というのも解像度は高くなく心配するほどではないからです」と切り返しました。Googleはすでに、既存のストリートビューでプライバシー侵害の問題に直面しており、世界中で、人物の顔、ライセンスプレート、他、細部が同定できるものをぼかすよう求められています。

Googleは2010年5月、データを収集するストリートビューの自動車に装備された装置からの情報が、ペイロードデータとして知られる暗号化されていないWifiネットワークを通じて流れていたことを認めました。Googleは当初、そのデータに個人を同定できる情報が含まれていることを知らなかったとしていましたが、後にこれを翻し、Eメールアドレス、URL、パスワードが含まれていたことを認めました。

その後、Googleはプライバシーに関して修正することに合意し、米連邦取引委員会(FTC)に調査の終了を求めました。しかしFTCは独自の調査を進め、最近Googleに25,000米ドルの罰金を科しました。これによって英国でも、プライバシーに関する調査が再開しました。

さてアップルですが、iOS 6で初めてマップアプリをリリース予定です。しかし、モバイルOSでプライバシー問題にぶち当たっています。ユーザーの位置情報をうっかり集めていたとのことで、議会による調査が始まりつつあります。

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