アップル、「環境に対する責任」を紹介する動画「Better」を公開
アップルは21日、同社の環境への取り組みをより明確に打ち出すキャンペーンを開始しました。「環境に対する責任」を紹介するウェブサイトには、CEOティム・クック氏がナレーションを務めるビデオが新たに掲載されています。米国のApple Insiderが伝えています。
ビデオの冒頭でクック氏は次のように述べています。「Better(より良くする)。力強い言葉です。力強い理想です。それは、私たちの目をこの世界に向けさせ、もっと良い世界にしたいという思いをくれます。新しい発想で、改善して、作り直して、より良くしたい」。
続けてクック氏は、製品に使用する材料を変えたりリサイクルの可能性を増やしたりして、環境フットプリント(生産活動が環境に与える負荷)を減らす方法を常に追求していると述べ、アップルの新しいデータセンターと、アリゾナ州に建設されたサファイア工場が100%再生可能なエネルギーによって稼動していることを紹介しています。
「道のりは長く、学ぶべきことも、まだまだあります。だからもっと取り組みます。出会った時よりも良い世界を、未来へ渡すために。誰もが同じことをしたくなる方法を作るために」(同ビデオ)。
今回更新された「環境に対する責任」のサイトは、「気候変動」「有害物質」「限りある資源」「私たちの取り組み」の項目から成り、最初の3つではアップルによる省エネへの移行方法が紹介され、「私たちの取り組み」では、環境イニシアティブ担当副社長リサ・ジャクソン氏のメッセージと、過去13年間の同社における主な環境達成が紹介されています。
以下は、アップルによる環境への取り組みの一部です。
・データセンターや自社キャンパスなどでの再生可能エネルギーの使用率94%を達成。
・サプライヤと提携してクリーンウォータープログラムによる水のリサイクルを試験的に開始。
・中国で使用されているアップル製品のケーブルをPVC(ポリ塩化ビニール)不使用に完全移行。
・CERES(環境に責任を持つ連携)の気候宣言に署名。
・カリフォルニア州クパチーノある本社でのエネルギーへの取り組みにより、毎年1,200軒分に相当する電力を節約。
・新社屋「スペースシップ」キャンパスでは1,000台を越える共有自転車が利用可能に。
・リサイクル材料の90%以上はその製品以外の製品に由来。
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