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マイクロソフトがアップルから学ばなかった6つのこと

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マイクロソフトの株価は同社のひどい状況を物語っています。アップルが過去十数年にわたり教えてきたことに耳を傾けていれば、同社はもっと早く改善していたかもしれません。アップルの愛好者として知られるジョニー・エバンス氏は、マイクロソフトがアップルから学ばなかった6つのレッスンについて、米Computerworldで紹介しています。

良いセンスを通じた創造性

アップルの共同創設者であるスティーブ・ジョブズ氏は、過去にこんなことを述べていました。「マイクロソフトの唯一の問題はセンスがまったくないことだ。彼らは独創的アイデアを考えないし製品に文化をもたらさない。三流品を作るのもどうかと思う。製品には精神もない。悲しいことに、顧客の多くも彼ら同様だ。しかし"種"を増やすには、最善の方法を取ってそれを皆に広めることが必要だ。そうすれば皆が優れたものとともに成長でき、皆が優れたものの繊細さを理解し始める。その点でマイクロソフトはマクドナルド同然だ」。

量よりも質を

製品の製造では、低いコストと十分な機能性とが常にセットで実現されねばならないという理論があり、多くの人々はそれが事実だと考えています。しかしそうではありません。この理論はiPhoneとMacに適用できますが、Macについては、コストがかかればそれだけ多くのものも提供していることを忘れてはいけません。

複雑さは犠牲が大きい

1998年、アップルは製品を4つのエレメントにシンプル化しました。一般消費者とプロユーザー向けの、ポータブルMacとデスクトップMacです。以降、製造された製品はすべてこのシンプルさが反映されています。一方のマイクロソフトは、収益を最大化するためにあからさまに設計されたOSに、複雑なライセンスシステムを導入することを続けており、ユーザーを混乱に陥れています。

良い製品は自然に売れる

セールスやマーケティングの担当者は消費者がすでに好むものを売る方が簡単であると考えがちですが、消費者が何を欲しているかに注目する方がビジネスとして優れています。それを行っているからこそ、アップルは業界で最高の顧客満足度を得ているのです。

セクシーなほどのシンプルさ

顧客の購買過程に注目することがアップルのビジネスの核心にあることは、製品、設計、ソフトウエア、それに小売店やマーケティングチームにおいても一目瞭然です。アップルは、製品の使用や購入のために障害の少ない環境を作り出し、ユーザーの意思決定のプロセスをシンプル化しようと試み続けています。マイクロソフトがそんなことをしたことが、いまだかつてあったでしょうか。

顧客自らに力を与える

アップルストアはフレンドリーでカジュアルな雰囲気です。気軽に立ち寄れますし、製品を購入するのであれば、アップルの収益目標ではなく自らのニーズに合った製品を選ぶことができます。問題があればアップルのサポートが世界中で対応してくれます。その結果うまれるのは、ハッピーで忠誠心のある関係性の絶えない顧客です。

もちろん、アップルがマイクロソフトに教えたことはこれだけではありませんが、古いライバルが今になってようやく彼らの言葉に耳を傾け始めたのは実に惜しいことです。

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