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Apple Musicってどんなサービス?

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アップルは30日(現地時間)、定額制の音楽ストリーミングサービス「Apple Music」の提供を開始しました。同時にインターネットラジオの「Beats 1」による配信の開始や、「Apple Music Radio」の登場、お気に入りのアーティストをフォローできる「Connect」の追加など、付随するサービスも充実しています。

こうした定額制の音楽配信サービスは、日本でも最近注目を集めていますが、待望のApple Musicでは、一体どんな楽しみ方ができるのでしょうか。

Apple Music

Apple Musicとは、オンデマンド型の音楽配信サービス。メンバーになると、同サービスが提供する楽曲やアルバム、プレイリスト、ミュージック・ビデオなどを楽しむことができます。アップルによると、サービス開始時の楽曲数は3000万曲以上とのこと。Spotify(スポティファイ)のような、既存のライバルサービスとほとんど変わらない曲数の多さです。

特にこれといって目当ての曲がない場合には、新作や話題の曲などをチェックするとよいでしょう。また「For You」のカテゴリでは、おすすめの曲として、各ジャンルにおけるアップルのエキスパートらやパートナーらがキュレーションした曲が、アルゴリズムを基に選曲されます。こうしたパートナーには例えば、米音楽メディアのPitchfork(ピッチフォーク)や英DJ専門誌のDJ Magなどが挙げられます。

サービスを初めて利用する際には、泡が浮かんでいるような画面が表示され、そこで好きなアーティストやジャンルを選ぶようになっています。

サービスのコンテンツは、iTunesやiOSデバイスのミュージック・アプリで楽しむことができますので、iTunesで購入したり、iTunesにインポートしたりした曲などとともに、すべての曲を一カ所で管理することができます。ただし曲を検索した場合、デバイス内にある曲とApple Musicのライブラリ内にある曲とは完全に区別して表示されます。検索結果はさらに、アルバムや楽曲などに分けて表示されます。

さらにApple Musicでは、インターネットの接続状況を考慮して、楽曲を事前にダウンロードしオフラインでも再生できるようになっています。

同サービスの利用料は月額で980円。ファミリープランもあり、月額1480円で最大6人まで利用することができます。またアップルはすべての利用者に対して、3カ月間の無料トライアルを実施しています。

サービスを利用するには、iOS 8.4を搭載したデバイス、Apple Watch、MacまたはWindowsのPCが必要です。今秋には、Apple TVとAndroid搭載のデバイスでも、サービスの利用が可能になるとされています。アップルのアプリが、AndroidなどライバルのOSに対して開発されるのは、今回が初めてのことです。

Connect

Apple Musicにおいて、今後欠かせない機能の1つに「Connect」が挙げられます。Connectとは、Apple Musicを通じてファンが、お気に入りのアーティストをフォローできるというサービス。同サービスを利用すると、好きなアーティストのニュースや曲、写真、動画などをアーティスト本人と共有することができます。

ユーザーであればだれでもアーティストをフォローできますが、Connectにあるコンテンツや投稿を再生したり保存したりできるのは、Apple Musicのメンバーに限られます。

アップルが以前提供していた音楽SNSの「Ping」サービスとは違い、Connectでは、ユーザーが自身のプロフィールを作成することはできません。一方でコメントを投稿したり、コンテンツを他のSNSでシェアしたりすることは可能です。

Beats 1 とApple Music Radio

インターネットラジオの「Beats 1」では、Ebro Darden氏やJulie Adenuga氏、Zane Lowe氏など、ニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルスで活躍中の人気DJたちが主に、24時間ライブで音楽を配信します。また通常のラジオと同じように、選曲はパーソナリティーが行い、音楽だけでなくアーティストへのインタビューなども配信されます。

iOSユーザーは無料でBeats 1の放送を聞くことができます。

また今後は、Drake氏やJosh Homme氏、Pharrell Williams氏、Elton John氏のほかDisclosureやSt. Vincentなど、有名人が司会を務める番組も配信される予定です。

なおアップルは、これまで提供してきたiTunes Radio(日本未対応)によるストリーミング放送のサービスを完全にやめたわけではなく、これらのサービスを改訂したものが「Apple Music Radio」となっているようです。改訂に当たっては、一部のステーションがなくなり、新たなステーションが追加されました。

ステーションのカスタマイズは、これまで同様、楽曲、アルバムまたはアーティストを基に行うことができます。一方トラックのスキップについては、Apple Musicのメンバーでない場合、スキップ回数が制限されています。

Apple MusicとiTunes Matchとの関係

さて昨年5月、日本でもサービスを開始したアップルの音楽クラウドサービス「iTunes Match」。アップルによると、Apple MusicとiTunes Matchとの関係は、「互いに独立しているが、相互に補完し合う関係」としています。

どちらのサービスでも、個人の音楽ライブラリにオンラインでアクセスでき、またデバイスにある楽曲はすべて、アップルのサーバーにある楽曲と一致しなかった場合、自動でアップロードされます。

iTunes Matchは、年間わずか3980円で利用できるサービスです。ただしオンデマンドで提供されるApple Musicのコンテンツは、このサービスには含まれていません。

インターネット関連ソフトウェアおよびサービス部門で上級副社長を務めるエディ・キュー氏はこのほど、iTunes Matchにアップロードできる楽曲の数を現行の2万5000曲から、今秋リリース予定のiOS 9では10万曲にまで拡大することを明らかにしました。

via - Apple Insider

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