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超薄型iPhone 6向けバックライトの製造に日本企業が苦戦中

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iPhone 6は、従来のiPhoneよりさらに薄型化すると予測されていますが、このことはサプライヤにとって大きな負担となっているようです。米国Cult of Macが伝えています。

サプライチェーンの消息筋が台湾の中国時報に語ったところによると、アップルは、デバイスのスペースを節約するために、iPhone 6のバックライト液晶ディスプレイに輝度向上フィルム(BEF)のみを使用する計画であるとのことです。従来は2枚使用していたフィルムを1枚に減らすことで、ジョナサン・アイブ氏の設計による超薄型のiPhoneが実現可能となります。しかしそれにより、生産の困難度は増すとされています。

困難さを最も被るのは、主要サプライヤである日本のミネベアでしょう。ミネベアは、1枚のBEFでバックライトを製造することは、これまで以上に難しいと語っており、生産歩留まり率も低迷しているようです。一番の課題は、バックライトの機能を果たすために、1枚のBEFになっても他の層は従来と同じクオリティを維持しなければならないことです。

アップルは今秋、大型のディスプレイ、機能向上したカメラ、そして薄型化したデザインを持つ新しいiPhone 6を発表する見通しです。すでに多くのケース画像がリークされ、ファンの間で様々な議論を巻き起こしていますが、日経の分析ではそれらの画像が最終的なデザインを大まかに示したものにすぎないとしています。

超薄型のiPhone 6の大量生産を確保するため、アップルは、ミネベアでは対応しきれない注文について、オムロンと台湾の瑞儀光電にも協力を要請しているようです。iPhone 6の生産は7月に開始され、9月ごろに発売される見通しです。

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