本文に広告を含む場合があります。

今年発売のiPhone 6にサファイアガラスの採用なし - JPモルガン アナリスト

著者情報

米投資会社JPモルガンのアナリスト、ロッド・ホール氏は18日(現地時間)、投資家向けに発行した書簡の中で、今年発売されるiPhoneのディスプレイにサファイアガラスが採用されることはないとする見解を示しました。米Apple Insiderのレポートです。

ホール氏は、アップルがサファイアガラスに多額の投資を行っているため、この素材が将来、iPhoneのハイエンドモデルのディスプレイに採用される可能性はあるが、大量生産のコストがかかり過ぎることから、今年発売のモデルには採用されないと述べています。

「アップルがサファイアディスプレイを採用したiPhoneを生産する可能性はあるが、それが今年中に発売されることはないだろう。サファイアガラスはダイアモンド以外では傷がつかず、破損することもほとんどない。発売されれば多くの人が欲しがる製品になるはずだ」(ホール氏)

ホール氏の発言は、サファイアディスプレイのコストは依然高額であるとする、最近の噂に反応したものであるようです。噂の出所は米ウォールストリートジャーナルです。

ホール氏によると、アップルのサファイア製造のパートナーであるGTアドバンスドテクノロジーズが、ツインクリークスの名で知られる会社を買収したとのこと。同社の「ハイペリオン」というウエハー処理技術を使うと、サファイアディスプレイの製造コストを大幅に削減でき、アップルが特許を持つサファイアラミネートの技術と合わせれば、さらなるコスト削減が実現できるようです。

ただし現時点では、ハイペリオンのイオン注入技術が大量生産に対応していないため、コーニング社のゴリラガラスの約10倍という生産コストがかかるとのこと。

アップルが、傷や破損への耐性が高いサファイアガラスをiPhoneのディスプレイに採用することを検討しているとの情報は、以前から伝えられています。サファイアガラスはiPhone 5sと5cのカメラレンズカバー、および5sのTouch IDのホームボタンにすでに使用されています。

アップルは、GTアドバンストテクノロジーズと5億7800万ドル(約578億円)の契約を交わし、アリゾナ州フェニックスにある施設でサファイアガラスの生産に着手しています。次期iPhoneにサファイアガラスが採用されるとの予測が絶えないのは、そのためでしょう。

関連記事

最新情報



上へ戻る