サムスン、iPhone 6向けにDRAMの供給を再開か
米投資会社Cowen and Companyのアナリスト、ティモシー・アーキュリ氏は、25日(現地時間)に発行した投資家向け書簡の中で、iPhone 5と5sでDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)のサプライヤから外されたサムスンが、iPhone 6では再び、同部品のサプライヤに選ばれたようだと述べています。サプライヤの残り2社は、マイクロンとエルピーダメモリであるとのことです。
iPhone 6のレンダリング画像
DRAMは、iPhoneやiPadを駆動するAシリーズのプロセッサに搭載されるシステムメモリです。サムスンはアップルの熾烈な競争の相手であると同時に、人気製品iPhoneの主要な部品供給元でもあります。実際、これまでのAシリーズプロセッサは全て、テキサス州オースティンにあるサムスンのシリコン工場で製造されてきました。
サムスンは、2012年に発売されたiPhone 5用のA6プロセッサの、少なくとも初期出荷分の一部まではDRAMを供給していたとされています。しかし、以降アップルはサムスンをサプライヤから外し、代わりに東芝、エルピーダメモリ、SKハイニクスに供給元を切り替えたようです。昨年発売されたiPhone 5sとiPad AirのA7プロセッサは、エルピーダメモリが供給していました。
アーキュリ氏は、今秋はアップルによるDRAM需要が非常に増えるため一般価格が9月に3~5%上昇するだろうと述べています。
iPhone 5のA6プロセッサとiPhone 5sのA7プロセッサは1GBのメモリを搭載していましたが、iPhone 6に搭載される見込みのA8プロセッサがどれほどの容量になるかは今のところ不明です。
via - Apple Insider