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iPhone 6 Plusを実際に使ってみた - 英紙Guardianによるレビュー

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いよいよ明日、アップルのiPhone 6とiPhone 6 Plusが発売されます。同社初のファブレットとなる5.5インチのiPhone 6 Plusは、とくに注目度が高いようです。英紙The Guardianのテクノロジー担当エディター、チャールズ・アーサー氏は同デバイスのレビューをさっそく伝えています。

第一印象は、とにかくデカいということだった。しかしすぐに慣れた。おそらく多くの人が数分で、あるいは数日かかる人もいるかもしれないが、このデカさに案外慣れるはずだ。

画面のサイズが5.5インチ(約14cm)以上のいわゆる「ファブレット」製品は、近年人気が高まっており、アジア、特に中国でよく売れている。ところが米国はさほどでもなく、ヨーロッパではさらに人気が低い。シェアはスマートフォン市場全体の15%ほどだ。

iPhoneの参入

2011年にGalaxy Noteが発売されて以降、ファブレット市場はサムスンの独壇場だった。Noteは現在、第4世代まで発売されている。この市場にアップルがいよいよ参入するのだ。サムスンにとって脅威にならないはずがない。

4.7インチのiPhone 6とiPhone 6 Plusとが並んでいると、6 Plusがケタ外れに大きい、とは思わなくなる。多くの情報が読めるので、私は6 Plusの方により頻繁に手をのばした。バッテリー寿命も6 Plusの方が長い。手触りの良い丸みを帯びたボディは、iPhone 6と変わらない。

Galaxy Note 3は6 Plusとほぼ同じサイズ(5.7インチ/14.5cm)だが、縁のクロームメッキがもはや過去のものといった感があるしカメラも突き出ている。6 Plusのカメラも突き出てはいるが、1mmというレベルで比較に値しない。

カメラ

iPhone 6 Plusには光学式手ぶれ補正(OIS)が付いている。つまりガタガタ揺れない映像が撮れる。インスタグラムはさっそく「Hyperlapse」というアプリを公開したが、6 Plusは240fpsのスローモーションビデオも撮影できる。このデバイスは、身軽に旅をしたい写真家の間で必須アイテムとなるにちがいない。

画面と使い勝手

iPhone 6には「拡大表示」機能が追加されている。顕微鏡のようにすべてを拡大させる機能だ。「おじいちゃん設定」と呼んでもいい。拡大に関連する機能では、「ツータップ」というジェスチャーもある。通常表示の状態でホームボタンを軽く2回タップすると、画面の上部が半分の高さまで下りてきて、手の位置を変えずに画面すべての位置に指が届くようになるというものだ。

さらにiPhone 6 Plusでは、ホーム画面を横向きにすると、ドックがサイドに移動する。メールアプリでは見出しが左側、本文が右側といったように2列に表示される。おそらく他のアプリもこの方法にならうはずだ。

一方サムスンは、さまざまな異なるインターフェイスをGalaxy Noteで提供している。すばやくアプリを切替えるメニューが左サイドにあり、2つのアプリを同時に実行できる。地図を見ながらメッセージを送りたいときなどにアプリを2列に表示できるのは便利だが、切り替えのメニューが煩わしい。

iPhone 6 Plusの多くの長所、ウィジェット、サードパーティのキーボード、アプリベースのワークフローを作成するための拡張機能などは、今後数か月の間に登場する新しいアプリで利用できるようになる。

結論

iPhone 6とiPhone 6 Plusのどちらを選ぶかは、手の大きな人には思ったより難しいかも知れない。サイズは大きいが、その分得られるメリットも大きい。ただし、かさ張る。落とすリスクも増えるだろう。他のファブレット製品に比べれば軽くて薄いが、値段は安くない。

長所:大きくて薄い。画面が明るい。歴代iPhoneでバッテリー寿命が最も長い。大きな画面に適応できる。iOS 8がサードパーティのキーボード、ワークフロー拡張機能、ウィジェットに対応する。

短所:値段が高い。手が大きくない人には扱いにくいかもしれない。

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