iPhone 6と6 Plusは従来モデルより傷つきやすい、ユーザーから報告多数
米国のAppleサポートコミュニティに、iPhone 6や6 Plusのカバーガラスが従来のモデルと比べて傷がつきやすいと主張する数多くのコメントが寄せられています。中には、素材や設計の欠陥を疑う人もいるようです。
現在までに閲覧数が10万件を越えるあるスレッドは、購入したばかりのデバイスのディスプレイの隅に目に見える傷が付いたという、9月23日の投稿から始まっています。iPhone 6の発売からまだ4日しか経っていません。その後も、通常の使用で購入から日が浅いにもかかわらずディスプレイに傷がついた、といった内容の、同様の投稿が数多く寄せられました。以前のモデルであれば1年間使用してもこのような傷はつかなかった、と主張する人もいます。
iPhone 6のディスプレイ保護に使用されているガラスについては、コーニング社の「ゴリラガラス3」というアルミノケイ酸ガラスが使用されていると考えている人もいますが、正式には明らかにされていません。その代りアップルは、通常のカバーガラスよりも硬い「強化したIon-Xガラス」を使用していると盛んに喧伝しています。
iPhone 6のディスプレイが従来のモデルより目にみえて傷がつきやすくなったのには、いくつかの理由が考えられます。その1つが、曲面ディスプレイの採用です。縁のベゼルをなくしたことで画面を保護する機能が低下しました。
iPhone 5sなど従来のモデルに使用されていた平らなカバーガラスは、周囲を熱可塑性材料に囲まれ、その上さらに硬いポリマー材料の中に収められていました。この構造は、衝撃抵抗を高めて異物との接触を逸らし、ディスプレイを下に向けて置いた際にも画面を保護することを可能にしていました。
iPhone 6にも耐衝撃性の熱可塑性材料が引き続き使用されていますが、ディスプレイと本体の間に挟み込まれて使用されています。新しいデザインは、丸みを帯びたアルミ筐体に向かって湾曲したカバーを採用し、指で触れた感触やジェスチャーコントロール性を高めたことにより、画面が必然的に傷のつきやすい状態になっているのです。
アップルは上記のようなユーザーの報告に正式な回答をおこなっていません。ユーザーの中には、傷のついたiPhone 6をアップルストアで交換できた人もいるようですが、交換には明確な規定はないとみられ、同様のサービスを受けられなかった人もいるとのことです。
via - Apple Insider