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iPhone SE 第3世代と第2世代を比較、違いは?

最終更新日:著者情報

3月18日に発売を迎えるiPhone SE(第3世代)の機能や特徴を第2世代と比較しながらお伝えします。

新型iPhone SE(第3世代)の概要

iPhone SE

2年ぶりにアップグレードした新型iPhone SE(第3世代)は、第2世代のデザインをそのまま継承し、カラーバリエーションは微妙に色味が変わったものの、黒白赤の3色展開は変わらず。見た目の変化がないので、新鮮味に欠けるのは否めませんが、それでも低価格モデルながら5Gに対応し、最新のiPhone 13と同じA15 Bionicチップを搭載。カメラ性能が向上し、iPhone SEの弱点とされていたバッテリ駆動時間も改善しました。価格は57,800円から。発売日は2022年3月18日。

各社の販売価格と割引

Appleと通信キャリア4社のほか、ワイモバイルとUQモバイルもiPhone SE(第3世代)を発売します。

※価格は全て税込み。

64GB

128GB

256GB

Apple

57,800円

63,800円

76,800円

UQモバイル

通常

65,335円

75,190円

93,720円

MNP

43,335円

53,190円

71,720円

新規

54,335円

64,190円

82,720円

ワイモバイル

通常

67,680円

74,880円

90,000円

MNP
新規

46,080円

53,280円

68,400円

楽天モバイル

通常

57,800円

63,800円

76,800円

最大35,000ポイント還元

ドコモ

通常

65,230円

75,097円

94,248円

MNP

43,230円

53,097円

72,248円

au

通常

65,335円

75,190円

93,720円

MNP

43,335円

53,190円

71,720円

新規

54,335円

64,190円

82,720円

ソフトバンク

通常

67,680円

74,880円

90,000円

新型iPhone SE(第3世代)の機能と特徴

仕様上の違い

仕様上の違い

Appleが公表している両モデルの仕様上の主な違いは以下の通り。

 

第3世代

第2世代

通信

5G

4G

チップ

A15 Bionicチップ
新しい16コアNeural Engine

A13 Bionicチップ
8コアNeural Engine

背面カメラ

Deep Fusion
フォトグラフスタイル
写真のスマートHDR 4

次世代のスマートHDR(写真)

前面カメラ

写真のスマートHDR 4
スローモーションビデオ

写真の自動HDR

バッテリ

ビデオ再生:最大15時間
ストリーミング再生:最大10時間
オーディオ再生:最大50時間

ビデオ再生:最大13時間
ストリーミング再生:最大8時間
オーディオ再生:最大40時間

デザイン

デザイン

iPhone SE(第3世代)は、デザインに特に新鮮味はなく、第2世代から変更はほぼみられません。ちなみに第2世代のデザインは、2017年発売のiPhone 8を継承したもの。四隅の曲線と丸みを帯びた側面に、上下の幅広のベゼルとホームボタンを残したデザインが特徴となっています。

サイズ比較

サイズ比較

第3世代と第2世代は寸法が同じなものの、重量に関しては、第3世代が4グラム軽くなりました。一方、iPhone SEと最もサイズが近いiPhone 13 miniと比較すると、iPhone SEのほうが若干大きくて重いですが、13 miniはホームボタンを搭載していない分、画面サイズはSEよりも大きいです。

 

第3世代

第2世代

13 mini

画面サイズ

4.7インチ

4.7インチ

5.4インチ

サイズ

高さ:138.4 mm
幅:67.3 mm
厚さ:7.3 mm

高さ:138.4 mm
幅:67.3 mm
厚さ:7.3 mm

高さ:131.5 mm
幅:64.2 mm
厚さ:7.65 mm

重量

144 g

148 g

140 g

フレームの素材

素材には第2世代と同じく、丈夫なうえ見た目にも美しいアルミニウムを採用。前面・背面がガラス仕様という点も同じですが、iPhone SE(第3世代)では新たにiPhone 13シリーズの背面と同じ、スマホ史上最も頑丈な強化ガラスを使用しています。耐水・防塵の面では引き続き、IP67等級(完全な防塵構造、かつ最大1メートルの水深下で最長30分間の耐水性能)を備えています。

ディスプレイ

ディスプレイ

iPhone SE(第3世代)は、第2世代と同じく、4.7インチの高精細なRetina HDディスプレイ(ピクセル解像度:1,334 × 750、画素密度:326 ppi)を採用しています。コントラスト比(1,400:1)とピーク輝度(625ニト)も前モデルから変更はないようです。同じように、True Toneテクノロジー(周囲の光に応じて調光することで画面をより自然に表示する機能)や、広色域(P3)表示(豊富な色彩で映像・画像をリアルに再現する技術)にも対応しています。

パフォーマンス

iPhone SE(第3世代)には、iPhone 13シリーズと同じ、Appleがスマホ史上最速のチップと謳うA15 Bionicを搭載。一方、第2世代には当時最新だったA13 Bionicが搭載されています。

CPUはどちらも、2つの高性能コアと4つの高効率コアの6コアで構成。GPUも4コアと同じですが、Neural Engine(機械学習専用コア)は8コアから16コアへとアップ。

新しくなったNeural Engineでは処理能力の向上はもちろん、iOS 15との連携によって、カメラアプリのテキスト認識表示や、オンデバイスでの音声(Siriに話しかけた内容)処理などが可能になります。

Appleによれば、第3世代は、第2世代と比較して最大1.2倍のグラフィックス性能を発揮。また2017年発売のiPhone 8(A11 Bionic)と比べると最大1.8倍、高速化しているとのことです。

カメラ

カメラ

A15 Bionicの搭載により、さらに進化したiPhone SE(第3世代)のカメラ。カメラのアップグレードは、両モデルの大きな違いの1つと言っても良いでしょう。

背面カメラ

1200万画素のシングルカメラ(広角レンズ:f/1.8)という点では第2世代と同じですが、最新チップを搭載したことでiPhone 13と同じ先進的な機能が使えるようになりました。

例えばフォトグラフスタイル(あらかじめ自分好みのスタイル《彩度や色味など》を設定し、最適な仕上がりで写真を撮影できる機能)が使えるようになったほか、画像処理テクノロジー「Deep Fusion」(高度な画像処理により画質、明るさ、ノイズなどを最適化した、最も美しい1枚を作りだす技術)にも対応。

さらにスマートHDR 4での撮影も可能に。iPhone 13シリーズで登場したスマートHDR 4を適用すれば、色味、コントラスト、ノイズなどがそれぞれ調整された、よりリアルで自然な写真を撮影することができます。

ビデオ撮影

ビデオ撮影においては両モデルとも大きなスペックの変更はないようですが、A15 Bionicを搭載したことで新型iPhone SEでは、より自然な色調(ホワイトバランス)やスキントーンが得られるほか、暗いシーンでの撮影にも強く、ノイズの少ない画質に優れた動画を撮影することができます。

ちなみにiPhone 13シリーズでは全機種に「センサーシフト光学式手ぶれ補正」が搭載され話題になりましたが、新型iPhone SEにおいては「光学式手ぶれ補正」のまま、前モデルから変更はなかったようです。

前面カメラ

前面カメラは、第2世代と変わらず7MP(f/2.2)のまま。一方、新たにフォトグラフスタイルやDeep Fusion、スマートHDR 4に対応した点は背面カメラと同じです。ほかにも、手ぶれ補正機能を使ったタイムラプス動画やナイトモードでのタイムラプス動画、フルHDのスローモーション動画(1080p / 120fps)の撮影が可能になりました。

Touch ID

Touch ID

生体認証には、iPhone SEではすっかりおなじみの、ホームボタン内蔵型Touch IDを搭載。高速かつ正確さで定評のある現行のTouch IDは、一部のユーザーに根強い支持を得ているだけでなく、コロナ禍のマスク生活でも改めてその便利さが見直されているようです。

5G通信

5G

iPhone SE(第3世代)の嬉しい機能の1つに5G通信への対応が挙げられます。高速・大容量で混雑にも強い5Gテクノロジーによって今後は、例えばVRコンテンツで臨場感あふれるゲームやイベントを楽しむなど、これまでWi-Fiなしでは実現しずらかった様々な体験が可能になります。

さて新型iPhone SEでは、5G通信に対応したことで、Wi-Fi経由だけではなくモバイルデータ通信時でも、HD画質のFaceTimeビデオ通話が楽しめるようになります。またFaceTimeで通話しているときに、SharePlay(iOS 15の機能。通話中の相手と音楽や動画などスクリーンを共有できる)で、映画やテレビ番組など高画質なHDRコンテンツを通話相手と一緒に見ることも可能に。

またスマートデータモードを使えば、5G通信を必要としないときには4G LTEに切り替えることができるので、バッテリの消費を抑えることができます。

ちなみにiPhone 12 / 13シリーズと同じく、新型iPhone SEでも、日本で接続できるのはやはりSub-6帯(広範囲の通信をカバー)のみ。とはいえ今回は、米国でもミリ波(高速通信)はサポートされずSub-6帯のみとなっているようです。

LTE通信

LTE通信においては、iPhone SEは第2・第3世代とも「2×2 MIMO」の技術を採用。一方、フラッグシップモデル(iPhone 11-13シリーズ)は「4×4 MIMO」を採用しています。4×4 MIMOとは4つの送信アンテナと4つの受信アンテナを意味し、アンテナが多いほど通信速度は速くなることから、同じLTE通信でもフラッグシップモデルの方が理論上は高速になるものと考えられます。

U1チップは内蔵されず

iPhone 11以降のモデルに内蔵されているU1チップ。超広帯域(UWB: Ultra-wideband)無線テクノロジーが組み込まれたこのチップはデバイスの位置を高精度で特定できるため、例えばAirDropやAirTagといった位置情報の取得を必要とする場面で活用されています。このU1チップ、iPhone SEには第2・3世代とも内蔵されていないようです。UWB無線通信が使えない場合、例えばAirTagは、Bluetoothを介してiPhoneとつながります。

デュアルSIM

新型iPhone SEは前モデルと同様、デュアルSIMに対応。1台のiPhoneで2つのSIM(SIMカードとeSIM)を待ち受け状態に設定できます。店舗での手続きや郵送の手間などがないうえに、総務省が後押ししていることもあり、今後ますます普及するものと考えられます。

バッテリ

 

第3世代

第2世代

ビデオ再生

最大15時間

最大13時間

ビデオ再生
ストリーミング

最大10時間

最大8時間

オーディオ再生

最大50時間

最大40時間

バッテリの駆動時間については、iPhone SE(第3世代)の方が第2世代よりも高いパフォーマンスを実現しています。第3世代は、5Gテクノロジーや先進的なカメラシステムなど高度な機能を有しているにもかかわらず、A15 BionicとiOS 15の連携などによって優れた省電力性能を発揮し、1回の充電でより長く使用できるようになっています。

充電

前モデルと同じくiPhone SE(第3世代)も高速充電に対応しています。20W以上のアダプタ(別売り。第2世代は18W以上)につなげば、わずか30分で0%から最大50%まで充電が可能に。またワイヤレス充電については引き続きQi規格の充電器に対応していますが、残念ながら今回もMagSafeには対応しませんでした。

オーディオ再生/ビデオ再生の性能

オーディオ再生の性能については、Dolby Atmosによる空間オーディオの機能など、iPhone 11シリーズ以降オーディオ体験がさらに進化したこともあり、iPhone SE(第3世代)でも何かしらのアップグレードを期待したユーザーもいたことでしょう。しかし実際のところ、第2世代と比べてそれほど大きな変更はないようです。

一方、ビデオ再生においては、新たにProResフォーマットをサポート。ProResとはAppleが開発した動画編集のためのフォーマットで、データが軽く編集がスムーズに行えるうえ画質の劣化も少ないため、映像業界などで幅広く使われています。

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