アップル新iPhone 5とアンドロイド:留意すべき5つの項目

さていよいよアップルの毎年恒例となるiPhoneローンチのお祭りの始まりです。12日に開催される「特別イベント」で、次世代となる「iPhone 5」がベールを脱ぎます。この大切な時節に際し、アンドロイドパワーのJRラファエル氏が、アンドロイド派の立場からの現状分析として、米国のCOMPUTERWORLDに寄稿しております。

iPhoneがモバイル世界における一大勢力であり、モバイル技術に関心をもつ誰にとっても、そのローンチが無視できるものではないことは言を俟ちません。iPhoneがもうすぐ出るとのことから、アンドロイド系製品の買い控えが生じている現状は別にしても、アンドロイド側から見て留意すべき点はいくつかある模様です。

1. アップル及びメディアのメインストリームの多くは、新iPhoneを「ゲームを変える」とか「革命的である」と飾り立てている

これは、いつものことです。皮肉なことに、アップルが送り出す新機能の多くがアンドロイドにおいては既存であるとしても、アップルはその技術を魔術的で革命的であると喧伝します。そしてメディアの多くもそれに従う格好です。ヘッドラインには、製品の画期的特徴や市場への変化をもたらす可能性が大きく謳われます。このことは、次の点につながります。

2. アンドロイドファンは有無を言わさず即効で、iPhoneの新しい機能やニュースはどれも古びたものと指摘する

もし噂どおりであれば、新iPhoneには、より大きなスクリーン(4インチ!)、4G LTE接続、クアッドコアプロセッサー、またNFC(近距離通信)が付くでしょう。しかしながら、アンドロイドファンにとって、これらの新機能はどれもすでに古いもの。もう使用中の人も多いのです。

同じことがiOS 6アップデートにおいても当てはまります。iOS 6は新iPhoneとともにお披露目されると見られていますが、これまで述べたことからしても、iOS 6ソフトウェアの主要な機能の多くは、アンドロイドに傾倒する者からすれば、「あ、そう」ぐらいの無関心な感想を洩らす程度のものです。

長い目で見れば、これら二つのプラットフォームが競い合うという構図はわるくないものです。アップルの最新の進歩は、iPhoneユーザーにとっては待ち望まれていた素敵な改善です。しかしアップルのマーケティング戦略は「形容詞過剰」の癖があるので、冷静にこの二大プラットフォームを見つめる必要があるのではないでしょうか。

3. アップルは、インパクトのある、しかし誤解を招く統計をiPhoneについて提示する

アップルのローンチイベントではいつものことですが、iPhoneこそスマートフォン市場の一大勢力であると見せるために、競合関係があることを軽く扱い、事実関係をゆがめ、そのエコシステムの限定的な世界を示す瞠目すべきショーを準備します。本当に上手な現実歪曲と言えます。

公平に言えば、どの企業も似たようなことをしていますが、時の権力者とも言えるアップルはこれに関して実に巧妙なのです。

4. 新iPhoneは合法的に、大きなヒット商品となる

このことを疑う人は誰もいません。アップルには、忠実なファンが膨大に存在します。年一回のアップグレードで、ハードウェアがリリースされる度に、大きな注目を集めるのがお決まりです。しかし正直な話、現時点において、アップルは去年のフォンを意匠新たにしただけで、ローンチまでの展開を長々しく引き伸ばしているだけとも見えます。

5. アンドロイド系デバイスも、販売は好調である

アップル新製品のローンチにおいては常のことですが、アップル御用達のアナリストらは、アンドロイド人気の衰退を予測し始めます。しかしながら毎度毎度、アンドロイドは市場において一定のシェアを確保し、ローンチに続く数か月、人気を集め成長を続けてきました。

いま現在、非常に多くの人々が、「ちょっと待て、iPhone 5がもう直ぐ出る。それはすべてを変えてくれるのだ」と思っています。しかし思い出してください。こんなことは以前にもありました。iPhone 4の時も、Verizon のiPhoneの時も、iPhone 4Sの時も、同じことがありました。「ちょっと待て...」要因が出てくるのは毎度のことで、今後も出てくることでしょう。

シンプルで明らかな真実があります。アップルのiOS とGoogleのアンドロイドは、異なる理由から、異なる人々に対して魅力を放っています。それでOKなのです。この種の競合は、全ての顧客にとって都合のいいものです。しかし熱狂と興奮のせいで、賢い人も冷静な判断ができなくなり、きわめてセンセーショナルな意見に傾いてしまうことがあります。この進行中のゲームにおいては、様々な意見を状況に照らし合わせてよく吟味し、そのありのままを見つめることが肝要です。

最後に一つだけ。このお祭りイベントが終われば、来年iPhone 6の話題に備えましょう。今年のモデルには存在しない新機能がどんなものとなるのか等、またまた騒々しいてんやわんやが開始します。賭けてもいいですが、またしても「すべてを変える革命」云々が言われていることでしょう。正味の話です。

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