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ソニー、iPhone5用インセルディスプレイの生産を既に開始か

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Sonyは次世代iPhone向けのインセルタッチパネルの生産を2月から開始しており、今月末までには、他のサプライヤー3社と共に大量生産を開始するようです。米国のApple Insiderが報じています。

IHS Displaybankは日本の大手エレクトロニクス会社がインセルと呼ばれるパネルの製作に2月から着手していると報じています。またTaipei Timesによると、今秋の発表が噂される次世代iPhone用として、同パネルの量産が5月中には開始されるとのことです。

ソニーはシャープ、東芝、韓国のLGと共に、次世代iPhone用に量産したパネルをアップルに提供していくようです。

インセルスクリーンの技術によってLCDフィルターの中にタッチセンサーを埋め込む事ができるようになり、複数枚のガラスの間にタッチセンサーを挿入する従来の方法と比べ、スマートフォンの厚みを減らせるようになります 。しかし、そのテクノロジーの複雑さから生産効率は悪く、今回アップルが複数のサプライヤーに量産依頼を出しているのはこの為だと思われます。

IHS Displaybankのアナリスト、ストーン・ウー氏は、各サプライヤーとも量産ノルマの65〜70%分しか達成できないだろうと見ています。iPhone 4S用のIPSユニット量産にしても、80〜85%しか達成できていないのが現状なのだそうです。

台湾のディスプレイメーカーAU OptronicsとChimei Innoluxもインセルディスプレイの量産環境を整備していましたが、その準備が整ったのはつい最近、第二四半期に入ってからでした。どうやら、アップルからのインセル量産依頼は流れてしまった様です。しかしAU Optronicsは現在アップルのサプライヤーとなっており、第三四半期に発売されると噂される"iPad mini"用のLCDディスプレイを製作していると言われています。

インセルディスプレイはハイエンド・モデル用にいくらか採用されるのみで、2012年から2013年にかけてのタッチスクリーン出荷数の69.5〜77.2%は現行と同様のものになると見られています。アップルはiPhone 4にRetinaディスプレイを採用した際にも不可能を可能とする底力を見せてくれたので、今回のインセルディスプレイ採用も期待できるかもしれません。

噂によれば次世代iPhoneは4インチディスプレイを搭載するとの事で、そうなれば2007年最初期から3.5インチを保ってきた歴代iPhoneの系譜から初めて脱するデバイスとなります。

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