iPhone 4Sの「脱獄」リリースまであと一歩

難しいとされてきたiPhone 4SのJailbreak(脱獄)リリースに向け、大きな一歩が踏み出された模様です。米国のGeek.comによると、Jailbreakの世界で期待の星である有名ハッカーのpod2g氏が「作業は進歩していたが、プロセッサーのキャッシュメモリの問題にぶち当たり、しばらくどうにも解決しそうになかった。だがその問題も今や解決した」と述べたとのこと。

pod2g氏は「A5プロセッサーのキャッシュメモリはもはや難題ではない。定値にある正しいキャッシュを破棄することがブレイクスルーになり、完全脱獄(Untethered Jailbreak)につながった」とし、他にもブート処理の問題もあったがそれも解決したと語りました。

いずれにせよ、誰もが気になっていることは、一体いつiPhone 4SのJailbreakが手に入るのかということです。しかしpod2g氏は(予想通り)、リリース日について何も語っておらず、「近々リリース」とされているばかりです。いくつか残った問題が完全に片付けられた上で、満を持してリリースとなる見通しです。

また注意すべきは、彼が取り組んでいるA4デバイス(iPad及びiPhone 4)向けのiOS 5の完全脱獄は未だリリースされていないということです。推測の域を出ませんが、おそらくiPhone 4SのJailbreak完了には相当近づいており、これら二つが同時にリリースされるのではないかと見られています。

最近、pod2g氏はiPad 2に言及していません。旧バージョンのiOSの細かい点を詰めた後、iPhone 4SとiPad 2のテストに進む計画とのこと。どうやら彼は同時に、これらに取り組んでいるようで、最新のアップデートはiPhone 4Sに関するものでした。

もしpod2g氏が全てのiOSのJailbreakに成功するならば、一時的には多くの人々がその恩恵を受けるでしょう。今年2011年はJailbreak専門家にとって難しい年でした。iPad 2はほとんどハッキングできず(できたのは、古いiOS 4.3.3のみ)、iPhone 4Sにいたってはリリース後最初の2か月間、まったく歯が立ちませんでした。

ちなみにiOS 5は、旧バージョンのA4デバイス(iPad及びiPhone 4)についてのみ紐付き脱獄(Tethered Jailbreak)されております。

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