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iPad 4 対 iPad 3、何が違うのか?

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何しろ早かったですね。アップルはたった6カ月で第3世代のiPadを第4世代の新型タブレットに切り替えたわけですが、第3世代モデルから変化していない点も数多くあります。以下は、PC Magazineのサッショワ・セーガン氏によるレポートです。

新機種の外側は、旧機種とまったく同じように見えます。サイズも同じなら重さも同じ。セーガン氏が2つの機種を横に並べてみたところ、第4世代の下の縁に新しいLightning端子がある点を除けば、区別がつかなかったそうです。新しいiPadは、より小型のドッキングポートは不要です。-実際、ドックにしっかりと固定するには大きめの端子の方が有利ではないか、という議論はあってしかるべきでしょうが-アップルは自社のすべてのiOS機器をLightning端子に切り替えようとしている真っ最中だからです。

違いは内側、つまり性能面にあります。第3世代のiPadでは、普通のA5Xチップを搭載していました。このチップは、CPU自体の速度はiPad2のものと変わりませんが、GPU(グラフィックスプロセッシングユニット)を向上させたものです。これに対し、新しいiPadでは、アップルが設計した新型プロセッサーA6Xが採用されています。このチップはiPhone 5にも搭載されています。

これはとりもなおさず高速であることを意味します。セーガン氏がベンチマーク用ブラウザアプリBrowsermarkを新しいiPadで起動したところ、200,333ポイントというスコアをたたき出しました。以前のiPadの126,886ポイント、iPhone 5の191,158ポイントと比べれば、Webブラウジングがどれだけ高速化されているか、はっきり分かります。

その他、アップルはWi-Fiのスピードを向上させ(目には見えない違いです)、ソフトバンクが買収したスプリントを含めたより多くのLTEネットワークに対応させています(これも見えない違いです)。また、前面のカメラは1.2メガピクセルにアップグレードされています。そこで、皆さんの心にこんな考えが浮かぶかもしれません。「ここにあるのは、俺がさんざん慣れ親しんできたあのiPadじゃないのか? きらびやかな高解像のRetina画面も同じだし、275,000という膨大な数のアプリも変わらない。ただ、高速になってスペックが少し向上しているだけなのでは?」

新しいモデルの登場で、第3世代モデルは窓際に追いやられました。この1世代前の新iPadは、アップルが年間の新製品発表計画の穴を埋めるための当座しのぎだったのでは? と思えてきます。おそらく、同社はA6の準備ができるのを待っていて、しかし毎年春に行われる新製品発表のために、iPadが必要だったのでしょう、第3世代のユーザーにとっては幸いなことに、「より向上した性能」というのは「きらびやかなRetina画面」に比べれば目に見えにくい特徴です。しかも、今や競争に加わっているiPad miniについては、デベロッパー各社が、自社のアプリがA5プロセッサーでうまく動作するか、当分の間確認に追われることになるでしょう。

言い方を変えれば、セーガン氏はアップルのイベントで第4世代と第3世代のiPadを触って比べてみて、大きな差異は感じられなかったとのことです。この印象は、時がたつにつれて変わっていくでしょう。当然のことながら、スプリントのLTEが使えるiPadを入手できた人々にとって、この差は大きなものになるでしょう。また、より高速になったWi-Fiとプロセッサーを組み合わせれば、Webのブラウンジングがはっきりとわかるほど高速になるはずです。これについては、PC Magazineによる完全レビューを待つことにしましょう。

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