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iPad 3とAppleの超機密主義

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iPad 3が数週のうちに発表されようとしている中、アップルの極端な機密主義に注目が集まっています。1月25日に発売されたアダム・ラシンスキー氏の新著「Inside Apple: The Secrets Behind the Past and Future Success of Steve Jobs's Iconic Brand」では、アップルという企業のありさまと、故スティーブ・ジョブス氏亡き後の同社の未来について、これまでにない視点から捉えられています。米国Fox Businessが伝えています。

「建築業者がオフィスビルに現れたとき、何か大きな変化が起こりつつあると、アップル社員は知った。新しい壁が直ぐに立てられた。ドアが設置され、新しいセキュリティーのプロトコルが作動を始めた」と、ラシンスキー氏は書いています。

窓が密閉されました。厳重封鎖された部屋には窓がありません。もはやエリート社員の電子IDカードすら、かつて入場を許された場所へのアクセスが禁じられました。すべては関係者以外極秘なのです。

iPad 3をめぐる噂や憶測が信じられるとすれば、それはもうリリース準備に入っており、2月には告知、3月か4月には発売となることでしょう。高速プロセッサーや超高解像度Retinaディスプレイが待望されるiPad 3には、大きなアップデートはないでしょう。ちょうどiPhone 4SとiPhone 4の関係と似たものになりそうです。「革命的変化のない進化」とも言えますが、世界中のメディアの熱狂的な注目を集め、また多くのファンが購入に何時間も並んで待つ事態になるでしょう。

ラシンスキー氏は執筆中、数え切れないほど多くのアップル社員を取材しました。「何がどうなっているのか、皆目見当が付かない。たずねられるような雰囲気もない。その機密は、知られることがなければ、文字通りゼロだ」とし、「ただ推測できるのは、何か新しい高度に秘密主義のプロジェクトが進行中だということだけ。多くは知る事ができる立場にはいない。それだけだ」と、同氏。

異常なまでのアップルの機密主義。米カリフォルニア州クパチーノのアップル本社にある小売店では、「わたしはアップルキャンパスを訪問した。でも許されたのはそれだけ」と記されたTシャツが売られています。

iPad 3の構成部品と思しきものを撮影した写真を別にしても、アップルの一部社員を除いては、次世代iPadはやはり謎に包まれています(通常、リーク情報は部品のサプライヤー筋から出てきます)。

ラシンスキー氏によると、アップル社員は秘密の形で入社するとのこと。「入社しようとする社員の多くはいわゆるダミーの地位に雇い入れられ、本当の社員になるまでは、与えられる役割について詳しい説明はされない」と、同氏。

もう直ぐアップルは新iPad をリリースします。噂やゴシップは絶えませんが、間違いのないことは、ノーコメントを貫き通すことで、竜巻のような憶測と(宣伝効果?)を生んでいるということです。

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