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シャープのIGZO液晶技術、新iPadに採用の可能性

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シャープの『IGZO』こそ、新しいiPadに搭載が予定されていた本命ディスプレイだった?IGZOディスプレイに関する情報と、今後のiPadとの関わりについて米国CNETがレポートしています。

今後iPadにシャープの最新・最高のディスプレイ『IGZO』が採用される可能性がある事をアナリストが語りました。

シャープは4月からIGZO (indium gallium zinc oxide)と呼ばれる技術を使ったディスプレイを量産しており、それは現行の第3世代iPadのディスプレイと同等か、それ以上の性能を持っているのだそうです。

「IGZOについて我々がリサーチしてみたところ、シャープはどうやらこれを新しいiPad用に生産してるみたいなんです」とDisplaySearchのアナリスト、リチャード・シム氏は言います。

DisplayMate Technologiesの創設者でありCEOでもあるレイモンド・ソネイラ氏が5月にCNETに語った所によれば、3月の時点でアップルは新しいiPad用にIGZOを採用するつもりだったようです。しかし、シャープの生産が間に合わなかった為にこの計画は実現せず、従来のアモルファス・シリコンを用いたものに落ち着いたのだそうです。

では、今になってIGZOが採用されるのかというと、そのディスプレイ技術に関するライセンスに問題があるという噂もあることからソネイラ氏は懐疑的ですが、もしこれが実現するなら是非現状のiPadディスプレイとの比較をしてみたい、と同氏は言っています。

IGZOディスプレイに要するトランジスタとサーキットの量は現行ディスプレイのものより少なくて済み、またIGZOは光の透過率に優れる為、バックライトの搭載量も減少できます。つまり、ディスプレイの薄型化が期待できるのです。これを始めとして、その他にも様々な恩恵が得られる様です。

「これは今後ラップトップモデルやモニター、テレビにも採用されていくでしょうし、アップルもこれを採用するんじゃないでしょうか」 ソネイラ氏は続けて、「ハイパワーと大容量バッテリーが要求される新しいiPadにとってこそ、IGZOディスプレイは必須なんじゃないでしょうか」とも言っています。

アップルがリリース後の製品に新しいテクノロジーを採用した例は以前にもあります。iPad 2 の399$バージョンを出した際には、特に告知も無くA5プロセッサが搭載されるようになっており、電池の持ちが改善されていました。

ですから、新しいiPadにIGZOディスプレイが搭載され、電池の持ちその他様々な恩恵を受けられる可能性も皆無という訳では無さそうです。

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