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Galaxy S4はiPhone 5的存在に? サムスン社株価の行方

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サムスンのGalaxy S4は、今年最も期待されるスマートフォンの一つですが、それが同社の株価に及ぼすネガティブな影響も取り沙汰されています。Android Authorityが、あるアナリストによる分析を紹介しております。

ドイツの銀行であるBerenberg Bankのアドナーン・アフマッド氏は今般、アップル株について、「買い」から「売り」へと投資家へのアドバイスを変更しました。その目標値は、800米ドルから360米ドルへの下落です。また同氏は、サムスン株についても見解を修正し、やはりサムスンの株主らに「売り」を忠言しています。

アフマッド氏は、60ページに及ぶスマートフォン業界のレポートを発表、その一部をサムスン新旗艦モデルであるGalaxy S4に充てています。Galaxy S4はサムスンの「iPhone 5」的存在になるのではと、同氏。

アフマッド氏は、iPhone 5告知後の、アップル株価ピークのような現象が、サムスンGalaxy S4にも訪れてくると見ており、その後アップル株価が著しく下落したように、Galaxy S4の告知後も同様の展開になるのではないかとの観測です。しかしアップルiPhone 5は数千万台を売り上げ、最高の収益につながったことは付言しておきましょう。

同氏の観測が正しいのかどうか、今後、興味深いところです。


「アップルの経験から言えることは、Galaxy S4のリリース後、サムスンにおいて『iPhone 5』的展開が起こりそうなことだ。つまり株価はピークを迎える。さらにGalaxy S4は、より良いプロセッサー(Exynos Octa chip)、改良されたディスプレイ(より大きくフレキシブルに)を持つ。しかしそれが実際、どれほど良いものとなるのかは未知だ。これまで多くのことが書かれてきたが、サムスンは競合他社に比べて注目すべき進歩を遂げている。AMOLEDディスプレイ技術のことだ。12~18ヵ月は先んじていると見ていい。この技術によって、スクリーンは、潜在的にフレキシブルで折り畳み式となりうる。フレキシブルであることはそれほどの強みとは言えないかもしれないが、折り畳み式であることは今後、大きな強みとなる可能性がある。とはいえ折り畳み式スクリーンは、少なくとも18ヵ月は先の話だ。しばらくは続くであろうサムスン株価の上げ相場では、次のことが望まれるだろう。

a) ハイエンド市場における、対アップルでの市場シェアの獲得

b) 中~低レベルのポートフォリオにおける、推定以上の利幅

Galaxy S4のリリースとそれに続く市場での売りを前提に考えれば、サムスンの2013年第1四半期の結果は磐石であると、自信をもって言える。 しかし、アップルについても同様だが、投資家らはもう2013年第1四半期以降の見通しも立て始めている。ゆえに短期的には売りポジションを取るのがいいだろう」


他方、匿名のレポートによると、サムスンは1億台に迫るGalaxy S4を売り上げるかもしれないとの説もあります。サムスンは毎月1000万台を出荷する準備が出来ているとの噂です。このような場合、サムスン株価は一体どうなることでしょう。

確かに、アナリストは常に正しいわけではないし、噂は常に信用できるものでもありません。私たちはただ、Galaxy S4がサムスン株価に及ぼす影響をいずれ見ることになります。あと数ヵ月もすれば、今回の予測と売り上げ推定を振り返ることになるでしょう。

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