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iPhone 5の脱獄の日は近い?

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iPhone 5で脱獄tweakを走らせたという写真

アップルがiPhone 5を発表した3カ月前、脱獄マニア達の成果はご破算になりました。iOSの新しいバージョンの登場時と同じように、アップルの新しいハードウェアが登場すると、それまでの脱獄は水泡に帰す、というのがいつものことです。これは、仁義なきいたちごっこなのです。Cult of Macが、iPhone 5の脱獄の進捗状況についてレポートしています。

これまでiPhone 5の脱獄に成功した者はいるのでしょうか? まあ、ある程度までは。iPhone 5の発売当初、脱獄に成功したかのように見えるiPhone 5の画面が、山火事のように広まったことがあります。しかし、それは脱獄操作のほんの一部を見せたに過ぎませんでした。現在、マニア達はiPhone 5の脱獄にせっせと励んでおり、それなりに進展はしているようです。脱獄マニアは、今こそ希望を持つべきです。

"超難解なジグソーパズルを組み立てるようなもの?"

あるハッカー達の小さな精鋭集団は、アップルのモバイルOSをクラッキングし、それを全世界に広めることに精力を費やしています。その中には、仕事や金がらみの動機でやっている人もいるでしょうが、多くの人間は、もっと単純な理由から、OSに侵入しようと数え切れないほど時間を費やしています。すなわち、それは一種のチャレンジなのです。

Pod2g氏、p0sixninja氏、planetbeing氏(いずれも有名なハッカー)のような古参ハッカー達にとって、iPhone 5の脱獄というのは、今でも最大のチャレンジなのでしょう。これまでアップルは、過去に利用された複数の侵入箇所にパッチを当ててきました。新規の脱獄手法を構築する作業は、超難解なジグソーパズルや高価な腕時計を組み立てるのに似ています。それを行うには、複数の侵入者が、心を一つにして共同作業を行う必要があります。ちょうど複雑な交響楽を演奏するようなものです。

現在、このパズルのピースの収集が始まっています。去る9月に行われたJailbreakCon(WWJC=アメリカのハッカー、開発者が一堂に会し、脱獄に関する話し合いを行うイベント)においては、iPhone 5の脱獄についての見通しは暗いものでした。翻って11月の現在、希望の兆しが見えてきています。

有名なChronic Decのハッカーであるplanetbeing氏は、JailbreakConの期間中、躍起になってiPhone 5の脱獄に取り組んでいました。そんな彼が昨日、自身のiPhone 5で脱獄tweakを動かしている写真をツウィートしていました。

「詳しくは言えないけど、まだ大事なピースが欠けてるので、公開はできないんだ」とplanetbeing氏-彼のファーストネームはデイビッドです-は言っています。「でも信じてほしい。できるだけ早く公開できるよう頑張るよ」基本的に、脱獄の基礎部分は構築できているそうですが、発表する前に、構造的に完全かどうかを確認する作業が必要だとのことです。

「ここまでくると、デバッグ作業というより、なくしたピースを探すようなものかな」デイビットはCult of Macにこう言っています。「通常、脱獄操作の中でいちばんゴチャゴチャした部分は、最初にはめ込むからね」

「WWJCの頃よりずっと進展はしているよ」デイビッドはこう言っています。「でも、やっぱり詳しくは言えないんだ。脱獄そのものは安定しているけど、必要な侵入口を探しているところさ。じゃあ何を探しているのかについては話せないな」

いつものように、デイビットはリリース時期については一切名言していません。iPhone 5の脱獄は厳しいのかと尋ねられたとき、彼はこんなふうに答えていました。

「全然そんなことないよ」

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