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iCloudの利用者数8500万人を突破、Appleの基幹サービスに急成長

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アップルCEOティム・クック氏はこのほど、iCloudの保存・同期サービスの利用者が8500万人に達したことを受け、これを同社の基幹としていく旨を述べました。米Apple Insiderが伝えています。

iCloudは初め前途多難なスタートを切りましたが、今では信じられないほどの急成長ぶり。新しい利用者数は昨年10~12月で、マックPC 、iPhone、iPad、iPodを合わせた売上数を超えました。

8500万人という膨大な利用者数には、新製品を購入後にサインアップした顧客ばかりでなく、MobileMeのアカウントを新クラウドサービスに移行した顧客も含まれています。

ご存知の通り、ユーザーはiCloud上に、音楽、写真、文書、個人情報を保存することができ、それらコンテンツをあらゆるデバイス間でシームレスに自動で「同期」することができます。

これまでのアップルの中央集約的なストレージやオンラインマネジメントと異なり、iCloudは無料、しかも包括的で均一なユーザー体験を与えてくれます。手動で同期したり、ストレージ料金を支払う必要もなく、分りにくいインターフェースに悩むこともありません。だから、iCloudはこのような大成功を収めているわけです。

クックCEOは「人々は沢山のデバイスを持ち、多量のコンテンツをクラウド上に保存したいと思っている。そしてこれらに、あらゆるデバイスから簡単にアクセスがしたいのだ」と述べました。

2011年10月、iCloudはiOS 5とともにサービスを開始。Eメール、カレンダー、連絡先の同期ができ、あらゆるアップルデバイス向けに、クラウド上での保存が可能となりました。iCloudは、iTunes以来、アップルで最も重要なサービスだと言うアナリストもいます。いずれ、当たり前過ぎて意識することすらないようなものになるだろうと言われています。

今後、アップルがどのような製品を世に出してくるか、もちろん定かではありません。しかしクックCEOがはっきり語っていることですが、iCloudが同社の未来にとって最重要項目であるということは間違いないことです。

クックCEOは「iCloudは製品ではない。次世代の一つの戦略だ」と述べています。

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