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iPhone 6に埋め込み式太陽電池パネル採用の噂、その根拠とは?

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iPhone 6のディスプレイカバーにサファイアガラスが採用されるとの噂はすでに既知の事実となっていますが、そのディスプレイカバーの下には太陽電池が埋め込まれるかもしれません。米国のForbesが伝えております。

投資家向けブログSeeking Alphaのマット・マルゴリス氏によると、米アリゾナ州メサに新たに設立された130万平米のアップル新工場に、大量のサファイアが搬入されているとのこと。最近のアップルの特許申請状況、求人募集の内容、設備発注の様子を総合して考えると、近い将来、iPhoneとiPod Touchに、サファイア製の表面防備が施され、その下には高効率の太陽電池が埋め込まれるのではないかと、同氏は推測しています。

太陽電池採用、サファイア製の表面加工となると、これはアップル製品における大きな進歩。アップルは最近、サファイア素材の応用を目的に、GT Advanced Technologiesと提携しました。もしサファイア製となると、コストは現行のゴリラガラスの3米ドルほどから、破格の13~18米ドルにまで上がると言われています。しかしマルゴリス氏によると、「サファイア製スクリーン採用はアップルとそのイノベーションにとって大切だ。アップル社の『クールさ』を保持するにはサファイアが必要となる」としています。

この「クールさ」に関しては他に、Touch IDをホームボタンから外して、スクリーン全体(またはその一部)を指紋認証センサーにするという計画もあるようです。この技術は、おそらく開発中とされるiWatchに対しても深い意味をもっており、プラットフォームを越えたモバイル支払いができる可能性も秘めています。

またマルゴリス氏の説でさらに興味深いのは、アップル新デバイスの太陽光充電に関するもの。デバイス表面で充電が可能になれば、アップルの「より軽く、より薄く」というデザインポリシーにもかないます。埋め込み式太陽電池パネルであれば、バッテリー重量および体積を減らして、よりスリムなデバイスを作ることができます。

以下は、マルゴリス氏の説を裏付ける事実のチェックリストです。

■アップルは太陽電池関連の特許を申請済み。これにより太陽電池からデバイスに電源を直接供給できる。

■アップルは、太陽電池関連の職務経験をもつ薄フィルム向けエンジニアを求人公募した。

■アップルは5億7800万米ドル(約593億円)で、サファイア素材(サファイア製のカバースクリーン)供給用に、GT Advanced Technologiesと提携。

■アップルは2014年会計年度中に、エッジ加工用レーザーの設備投資に、105億米ドル(約1兆円)を投じる模様。

■アップルは最近、「スクライビング(基板などの材料の表面にレーザー光を照射して加工)」および「PVDコーティング(金属の表面処理技術のひとつ)」などの経験をもつ製造デザインエンジニアを公募。これは薄フィルム(太陽電池)とレーザー加工に関係。

■すでに100個を超えるサファイアカバーのディスプレイをもつiPhoneが組み立て済み。

うれしい驚きなのは、アップルはまだ豊かなイノベーション能力を備えており、そのレベルも、この地球上ではごく少数の企業のみが到達できる高いレベルにあることです。太陽電池の商用化が大小を問わずたくさんのデバイスで進めば、業界全体の進歩にも貢献します。太陽電池で動くのは電卓だけではありません。スマートフォンもおそらくそうなります。パンを焼くトースターもそうなるかもです?

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