iPhone 6sの販売台数はiPhone 6を下回る = KGI証券
KGI証券はこのほど、アップルの2015年第4四半期(7~9月期)の業績において、iPhoneの販売台数はほぼ横ばいになるか、あるいはマイナス成長を記録する可能性が強いとの見方を示しました。
前モデルの販売台数を下回る初のSシリーズに
9to5Macによると、台湾紙「Apple Daily(英要約:GforGames参照)」は11日、KGI証券が発行した投資家への書簡を引用して、iPhoneの販売台数は6500万~7500万台にとどまり、前年同期の7450万台を下回る見通しだと伝えました。
KGI証券はまた、iPhone 6s / 6s Plusについて「前モデルの販売台数を下回る、初のSシリーズになるのではないか」とも予測しています。さらに有力な証拠とは言えないまでも、アップルはこのほど、わずか1%ではありますがiPhone 6sの発注量を減らしたとも伝えられています。
要因は中国経済と感圧タッチ
こうした悲観的な予測は、2つの要因に基づいています。まず1つは、中国の経済情勢が悪化していること。もう1つは、iPhone 6sの目玉とされている「感圧タッチ」の機能が、消費者の間でそれほど話題にはなっていないことです。
「感圧タッチ」はすでに、Apple WatchやMacBookで採用されています。しかしこれまでのところ、対応する優れたアプリもなく、ユーザーによる極めて好意的な反応もみられていないのが現状です。従って、感圧タッチの搭載が、次期iPhoneの販売台数を押し上げるほど消費者にとって魅力的かどうかは不明です。
9to5Macは10日(現地時間)の記事でも、次のように述べています。
アップルはこれまで、過去のSシリーズにおいて、購買力を高める機能を提供してきました。例えば、4sではSiri、5sではTouch IDなどです。またこれらの機能は「機械に弱い」ユーザーでも問題なく理解できるという特長がありました。
しかし感圧タッチは、一般ユーザー向けの機能とは言えないのではないでしょうか。というのも、感圧タッチの特長は「iOSが使いやすくなる」というもので、これを「iPhoneに話しかけて操作」したり「指紋認証でロック画面を解除」したりといった機能と比較すると、それほどセールス・ポイントにはならないと思うからです。
感圧タッチについてはもちろん、いったん手にしてみたり、友人が目の前で使っているところを見たりすることで、今後ユーザーを引き付ける可能性はあります。
一方、9to5Macの記者は10日(現地時間)の記事で、感圧タッチを搭載することで今後、新たに何かできるようになるというよりは、むしろ既存の機能のショートカットとして利用されるのではないかと述べています。
via - 9to5Mac