本文に広告を含む場合があります。

iPhone 5のリリースは両刃の剣? iPhone 5空振りの可能性

著者情報

今月11日にスタートしたWWDCでiPhone 5のお披露目がなかったことに少なからず失望した人々もいたようですが、事前に「まずないだろう」と注意を促していたのは、英国のphones reviewだけではありませんでした。同サイトはかねてより秋リリース説を謳っており、アップルがまたしても大ヒットを飛ばすだろうとの見方をしてきました。しかし今回の記事では、このiPhone 5のリリースが場合によっては両刃の剣となる可能性について伝えております。

同サイトはこれまで、iPhone 5がスマートフォンのトップの一つであり続ける理由、それゆえにアップルが受けるプレッシャー、また斬新なデザインを始めとする瞠目すべき「何か」がiPhone 5に加わることについて伝えてきました。デザインについては、iPhone 4Sが出た時、多くの人々をがっかりさせたものでした。しかしiPhone 4Sは実によく売れており、いまだに売れ続けています。ところがこのiPhone 4Sの成功が、iPhone 5の売上に影を落とすかもしれないのです...。

市場におけるアップルの躍進を見るにつけ、iPhone 5が不成功に終わるなんて想像もできません。しかしBGRの報道によると、iPhone 5に対する需要は、思っているほど高くないかもしれないとのこと。BGRは、これをアップグレードのサイクルのせいだとしています。ニューヨークのブローカーディーラーBTIGの調査アナリストであるウォルター・ピシク氏は、iPhone 4Sの達成がiPhone 5のリリースにネガティブな影響を及ぼすだろうと語っています。同氏は、現在スマートフォン向け補助金こそ、数百万のユーザーが契約にしばられている原因だと指摘し、iPhone 5がリリースされる頃になっても、ユーザーの多くが十全な補助金のアップグレードの恩恵を受けられないとしています。

ピシク氏は、補助金を提供している携帯キャリアの例としてAT&Tを挙げています。顧客は、6か月の契約だと、250米ドルを支払えば早期のアップグレードが可能です。しかしこれは明らかにメリットが少なく、顧客の大半は、十全な補助金が手に入るアップグレードができる日まで待つことを選ぶでしょう。同氏はまた、AT&TのiPhoneユーザーの大半が、iPhone 5のリリース時には、アップグレードの資格がないことも指摘しています。

これを回避するには、次世代iPhoneを補助金なし(正規料金で)で購入し、古くなったiPhoneモデルを中古品として売ればいいわけですが、iPhone 4Sは大量に売れているので、iPhone 5の売れ行きに影響する可能性は高くなります。また多くの人々がiPhone 4Sを売りに出すことを考えるとすれば、その売価が下がるだろうことも予想がつきます。やや悲観的な見方かもしれませんが、これらのことは、iPhone 5の需要が案外弱くなるかもしれないということを示唆しています。

一方、Gotta Be Mobileの記事は、元祖iPhoneが成し遂げたように、iPhone 5が市場に革命を起こすかどうかについて考察しています。これはやはり、アップルが次世代iPhoneに、何か真に画期的なものを付加できるか否かにかかっています。

画期的な素因としては、より一層の場所(ロケーション)意識の高さ、モバイル支払いシステム、Siriの機能向上(iOS 6とともにSiriの拡充は既知のものです)、より簡便なインターフェース、より長いバッテリー駆動時間、より高品質なカメラセットアップ、iPadやiMacとの統合性の増加、iPhoneのモデルバリエーションが2つになるなどがあります。そして次期iPhoneは、iPhoneとしては初の4G LTE搭載となる可能性が高いです。

これらのことはすでに期待されていることですが、具現化するかどうかはすべて、アップル次第ということも忘れてはなりません。アップルは真に画期的な「何か」をiPhone 5において提示し、iPhone 5はmustアイテムとなるのでしょうか...。

関連記事

最新情報



上へ戻る