アイフォンの使い方・設定方法、新型アイフォン15最新情報

サムスンのGalaxy S2は、素晴らしいスマホです。HTCのDesire、iPhone 4、ノキア3310と並んで、スマホの殿堂入りと言ってもいいでしょう。Galaxy S2は、今日のユーザーが旗艦モデルに期待するすべてを兼ね備えていました。ゴージャスなディスプレイ、切れ味鋭いハードウェア、直感的なユーザーインターフェース、全体的なデザインの素晴らしさ...。

Galaxy S2の売上は3000万台以上で、携帯電話市場で14年間トップの座に君臨していたノキアをその座から引きずり下ろしました。今年2012年第1四半期、アップルiPhoneの売上は3500万台、サムスンは僅差の3200万台。2011年にあれほど多くの訴訟が両社間でなぜ発生したのかの理由も、このあたりに表れているようです。

さて2012～2013年に向けて、サムスンとしては、Galaxy S2のようなデバイスで現在の勢いを維持したいところですが、ロンドンで今年5月3日に発表されたGalaxy S3には、それほど強い印象が残らなかったというのが多くの意見かもしれません。英国のKnow Your MOBILEが伝えております。

サムスンのiPhone 4S

サムスンのGalaxy S3は、本質的にアップルのiPhone 4Sと似ています。追加的なアップデート、スペック面での向上、音声系のソフトウェア、そしてそれ以上は殆ど何もありません。しかしiPhone 4Sは少なくとも本体ボディの質は維持。しかしGalaxy S3のそれは、Galaxy S2ほどのインパクトがありませんでした。

主観的な意見のように聞こえますが、モバイル関連の素人を対象に行った調査でも、90％がGalaxy S3よりもGalaxy S2の方がモデルとしてより新しく、またよりモダンに見えると回答したとの結果が出ています。Galaxy S2の方がはるかに格好良くスタイリッシュで、見栄えがよいと多くが感じているのです。計画段階にあったGalaxy S3を見て、サムスンは何も考えなかったのでしょうか。理解に苦しむところです。

Exynos 5

Galaxy S3は、高性能なExynos 4212クアッドコアチップセット搭載ですが、今年第4四半期には、次世代のExynos 5 CPUが搭載される見込みです。まだ確言はできませんが、もし実現すれば、チップセットの性能という意味では最高峰となります。

アップルのA6 CPU

一方、アップルは、iPhone 5のリリースに合わせて、A6 CPUを搭載するという噂が流れています。超パワフルなCortex-A15デュアルコアSOC(system on a chip)で、サムスンの第4四半期に出ると予想されているExynos 5 CPUに匹敵するものです。

他の報道では、アップルは、iPhone 4Sで採用されているものと似たCortex-A9デュアルコアチップセットに固執するとも言われています。しかしデザインやディスプレイサイズの変化、4G LTEの搭載があれば、もうそれで十分だというファンも多いでしょう。アップルは、A5Xチップセットを微調整したバージョンで新iPhone 5をリリースすることになるのでしょうか。

iPhone 5の見栄えはより良いものになる

アップルの素晴らしさの一つは、デザインです。iPhone 4はリリース後2年が経過しましたが今でも現代的で、特にHTCのDesireやノキアN8などと比べると、その印象が強まります。iPhone 4とiPhone 4Sは、現時点においても、実に見栄えの良いスマホデバイスです。

しかしiPhone 5では、デザイン面での大きな変化が見られるはずです。100％確信することはまだ出来ませんが、確かなことは、iPhone 5はiPhone 4Sと似たものにはならないだろうということです。新しいシャーシ、より大きなディスプレイ、プロポーションの変化が期待されています。

模倣は最も親愛なるお世辞

サムスンは同社旗艦モデルであるGalaxy S3リリースに先立ち、ライバルであるアップルを揶揄するようなビデオクリップを複数公表しましたが、そこにはサムスンがアップルに向ける思いの一抹の真実がにじんでいるかのようでした。

SiriそっくりのS-Voiceを搭載したGalaxy S3。またしてもサムスンは、アップルの模倣を選びました。「模倣は最も親愛なるお世辞」という文言が浮かびますが、これこそアップルとサムスンの間で繰り広げられている訴訟の根本的原因です。

何か特別なプレミアムなるもの

アップルiPhone 5は、何か特別なプレミアムな素材で構成されるだろうと見られています。HTC One X同様、アップルもiPhone 5リリースに際しては、この何か特別なものを携えてのことになるでしょう。多くの人々が期待しているところです。

この世の中で、アップルほど、人々の期待に応えるのが巧みな企業はあまりありません。サムスンも今回のGalaxy S3で、世界をあっと言わせる大きなチャンスに恵まれたわけですが、ふたを開ければ、先行機種と同じプラスチックボディに、Siriの物真似...。サムスンのデザイン部門は一体何をしていたのでしょうか。

大切なのは中身ではない？

性能（パフォーマンス）という点では、Galaxy S3とiPhone 5の間にそれほどの差異があるだろうとは思えません。ここまで超ハイエンドな性能をもつスマートフォンとなると、もはや学術的なレベルの話となり、平均的なユーザーにとっては、どれも十分な力を発揮してくれるものなので、特に気に掛ける要素とはなりません。

だからこそ、デバイスの外見がとても重要になってくるのです。HTCはこの点をよく弁えています。アップルもしかりです。しかしサムスンはそうではない。とんでもないほど高性能な特徴を内蔵しているGalaxy S3ですが、残念ながらデザイン面では、iPhone 5などに匹敵するものではありません。

いくつかの報道、リーク、アナリストらの話によると、アップルはiPhone 5において、きわめて重要な、時代を画するような何かを目論んでいる模様です。それはちょうどiPhone 4がそうであったように。より薄型のモダンなデザイン、新素材の採用、より高解像度化したRetinaディスプレイなど。

もしアップルが上記のアップデートをすれば、紛れもなく今年2012年の目玉商品であるGalaxy S3にしても、完全に後塵を拝することになるでしょう。言うまでもなく、Galaxy S3は悪いスマホではありません。決してそうではありません。デバイスのスペックという点では、他の追随を許しません。ただその見かけの平凡さ、デバイスの安っぽさが気になるところで、昨年のGalaxy S2やその他の競合デバイスのような驚きがありません。

ややiPhone 5に肩入れし過ぎの記事という印象もないわけではありませんが、それだけiPhone 5にかける期待が大きいということでしょう。確かにiPhone 5は素晴らしいものとなるでしょう、しかしリリースまであと何か月かかることやら...。