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WWDC 2013(11日未明開催):期待できること、できないこと

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今、世界中のハイテク関係者の注目を集めているのが、10日(日本時間11日午前2時)に米国サンフランシスコで開催される第24回ワールドワイドデベロッパーズカンファレンス(WWDC)。その名が示すとおり、一週間にわたる会合では、アップルによるプレゼン、ワークショップが多数開かれ、アップル製品上で動くアプリやソフトウェアを作って生計を立てている人々が参加します。

その基調講演(キーノート)は、いつも大ニュースとなります。これまでカンファレンスでは、2009年のiPhone 3GS、2010年のiPhone 4という二つのiPhoneの発表がありました。また新しいMac、アップデートされたMacの発表もありました。

しかしながら今年は、新iPhoneの発表はなさそうです。

アップルファンは新しい興奮を求めて騒ぎ立てています。というのもアップルは昨年10月のiPad mini以来、メジャーな新製品を出していないからです。それにアマゾンやサムスンというライバルとの競合も激しさを増しているわけで、秘密主義のアップルが、何かビッグなものを作り出してくれる可能性は常にあると言えるのです。

さてここで、今年2013年WWDCでは、何が期待できるのかを見てみましょう。米国のCNNが伝えております。

1 新iOS

WWDCが開催されるMoscone West。iOS 7の発表は規定路線。image via 9to5Mac

まず何と言っても、今年WWDCの目玉は、新しいiOS 7の発表でしょう。アップルのインダストリアルデザイングループ担当上級副社長であるジョナサン・アイブ氏が初めて、そのアップデートを統括したとされています。報道では、その新モバイルオペレーティングシステム(OS)は、「ブラック、ホワイト、そして全体にフラット」なものになる模様です。

匿名のアップル関係者がウェブ上で述べていますが、色、飾り、輝きといった要素の大半が、iPhone、iPad、iPodタッチのスクリーンから取り除かれます。よりシンプルな白と黒のテーマに統一されるようです。

スタイル変更の他に、いくつか新機能の発表も間違いなくありそうです。報道では、自動車内で利用されるマップやSiriの改善版、ビデオサイトVimeoやフォトサイトFlickrのようなサードパーティーアプリ(Googleのものではない)の統合などがあります。

また、アップルデバイス間およびモバイルへのWifiシェアを簡単にするAirdropも登場するようです。

2 新しいMacBook

OS X 10.9のリリースも間違いなし。
image via 9to5Mac

MacBookおよびMacBook Airラップトップが、アップルの一年一回というパターンに従えば、両方ともアップデートされるでしょう。タイミングもベストです。インテルが、よりパワフルな処理チップを出したばかりです。

すでに超スリムであるMacBook Airがさらにスリムになる可能性があります。この噂が本当だとすれば、分厚めのMacBook Proがより薄型の新バージョンになるかもしれません。

デスクトップのMac Proもリフレッシュされるかもしれません。常に最新機種を好むオフィスのマネージャークラス向けに。

3 ストリーミング音楽サービス
Pandora、Spotifyなどによってリードされているストリーミング音楽市場に、アップルが参入するのも時間の問題です。

アップルは、すでにユニバーサルミュージック、ワーナーミュージックグループと提携しており、ストリーミングの曲を無料または有料で配信することになりそうです。

巷でこのプラットフォームは「iRadio」と呼ばれており、アップルのデジタルメディア配信サービスのiTunesとは別に立ち上げられ、モバイルデバイスに特化されるようです。

4 あまり期待できないが、あれば嬉しいサプライズ
現実的な期待がある一方で、あまり期待できないがあれば嬉しいものを夢想するのもわるくありません。れいの「one more thing」サプライズについて検討してみましょう。

ティム・クックCEOはすでに今年、「エキサイティングな新製品カテゴリー」をテストしていると述べています。

噂では、アップルTVセットがここ数年来リリース間近と言われています(いよいよTVセットが出ると専門家らは確実視しています)。

一年ほど前、Best Buyによる奇妙な調査がありました。アップルTVの「コンセプト」に関するアンケートでした。それは明日、登場するのでしょうか。多分ないでしょう。

魅惑的な「iTV」の他に、アップルウォッチがあります。これもいずれ登場することは間違いありませんが、アップルは何も公表していません...。

装着可能デバイスは大きな市場となりつつあります。最近ではGoogle Glassによってヒートアップしているフィールドに、アップルが何かをもたらすだろうと期待されています。

ウォッチは、TVよりも少し可能性が高いと言えます。しかしショッピングシーズンとなる今秋こそ、両者がリリースされる格好の時期と見るのがいいでしょう。そしてもちろん、新iPhoneも出てきます。

新iPadの噂もあります。iPad miniが出て7か月強、フルサイズiPadの128GBバージョンが出てまだ4か月なので、新モデルの発表があれば、それはサプライズです。

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