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Apple Watch Series 6とSEの比較、なにが違うのか?

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9月18日に発売となったApple Watch Series 6とApple Watch SE。SEは、Apple Watchでは初のエントリーモデルとなります。Series 6には、ブルー、(PRODUCT)RED、グラファイト(DLC)の新色が加わりました。健康やワークアウトの機能が充実し屋外での使用にも便利になるなど、ますます多才なデバイスに進化しています。Series 6とSEの新機能と特徴を比較してみていきましょう。

Apple Watch

発売日

Apple Watch Series 6とApple Watch SEは、9月18日からApple Storeですでに販売されています。一方、ドコモ、ソフトバンク、auの携帯3社は、両機種の予約受け付けを9月17日に開始し、9月23日に発売する予定です。

価格

Apple Storeにおける販売価格は以下の通り。金額は税込み。

 

Series 6

SE

GPSモデル

47,080円

32,780円

GPS + Cellular モデル

59,180円

38,280円

サイズ

Apple Watch

左:Apple Watch Series 6、右:Apple Watch SE

●40mm

 

Series 6

SE

40mm

34mm

厚さ

10.4mm

重量(GPS)

アルミニウム: 30.5g
ステンレス: 39.7g
チタニウム: 34.6g

30.49g

重量(GPS + Cellular)

30.68g

●44mm

 

Series 6

SE

44mm

38mm

厚さ

10.4mm

重量(GPS)

アルミニウム: 36.5g
ステンレス: 47.1g
チタニウム:41.3g

36.2g

重量(GPS + Cellular)

36.36g

Apple Watch Series 6とSEのサイズは、両機種共通のアルミニウム素材のものについては、重量が若干違うだけで縦・横・厚さは同じです。両機種をApple Watch Series 5と比較すると、縦横のサイズは変わっていませんが、厚さが0.34mm薄くなりました。厚みの違いは、内蔵するセンサーの違いによるものと考えられます。

ケース素材とカラー

Apple Watch Series SE

Apple Watch SE

 

Series 6

SE

素材

アルミニウム
ステンレススチール
チタニウム

アルミニウム

カラー

・アルミニウムケース
シルバー
スペースグレイ
ゴールド
ブルー
レッド

・ステンレススチールケース
シルバー
グラファイト
ゴールド

・チタニウムケース
チタニウム
スペースブラック

・アルミニウム
シルバー
スペースグレイ
ゴールド

Apple Watch Series 5では、GPS + Cellularモデルの場合、アルミニウム、セラミック、ステンレススチール、チタニウムの4種類から選ぶことができました。GPSモデルは、アルミニウムケースのみ。一方、Series 6の素材にはセラミックがなくなり、アルミニウム、ステンレススチール、チタニウムの3種類となっています(GPSモデルはアルミニウムのみ)。

SEは、エントリーモデルということもあり、GPS + Cellular / GPSモデルともにアルミニウムケースのみとなっています。Series 6と比較すると、もちろん機能は一部異なりますが、見た目に関しては大きな違いはないようです。

ディスプレイ

Apple Watch SE

Apple Watch SE

 

Series 6

SE

ディスプレイ

常時表示Retinaディスプレイ

Retinaディスプレイ

40mm

324 x 394ピクセル
759平方mmの表示領域

44mm

368 x 448ピクセル
977平方mmの表示領域

Apple Watch Series 4からSeries 5へのアップグレードで特に注目されたのは、ディスプレイの機能でした。ただし、どちらも基本的なスペックは同じで、電力消費を抑えることに優れたLTPO OLED Retinaディスプレイを採用し、感圧タッチに対応。解像度(40mm: 324 x 394、44mm: 368 x 448)や輝度(1,000ニト)にも変更はありませんでした。

しかしSeries 5では、リフレッシュレート(ディスプレイが1秒間に画面を書き換える回数)を60Hzから1Hz(1秒間に1回の頻度)に下げて、電力の消費を大幅に減らすことに成功。その他、ディスプレイドライバや回路の省電力化、光量センサーの改良などと合わせて、ディスプレイを常にオンにしていても18時間というバッテリーの持ち時間を実現しました。手首を下ろしているときでも、通常の腕時計のように時間などの情報を常に表示することができます。

Series 6では、ディスプレイに特に目立ったアップグレードはなく、例えば解像度や表示領域、輝度といった基本のスペックもSeries 5と同じです。改善した点を挙げると、常時表示ディスプレイがSeries 5と比べて屋外で約2.5倍明るくなったこと。太陽など明るい光の下でも、画面や文字を確認しやすくなりました。

SEには残念ながら、常時表示ディスプレイの機能はありません。Series 4のときと同じように、手首を上げてスリープを解除します。SEは、ディスプレイのサイズやカラーラインナップ、一部の機能などがSeries 4と同じことから、Series 4の仕様をベースに作られたものなのかもしれません。

パフォーマンス

Apple Watch Series 6

Apple Watch Series 6

Apple Watch Series 5は、S5チップ(64ビットデュアルコアプロセッサ搭載)を内蔵し、S4チップ搭載のSeries 4よりも高い能力を有しています。今回発売のSEには、このS5が採用されているので、Series 5と同じようなパフォーマンスが期待できます。

一方、Series 6には最新のS6チップが使われており、S5と比較して処理速度が最大20%速くなるといわれています。つまりアプリの起動が、これまでより20%速くなるということです。

またSeries 6には、Apple Watchでは初となるU1チップも内蔵されています。すでにiPhone 11シリーズではおなじみの同チップは、UWB(超広帯域)無線システムの空間認識機能を利用して、通信相手となるデバイスの位置を高精度で検出することができるものです。

ウェルネス&フィットネス

iPad Air

Apple Watch Series 5にはSeries 4同様、本体の裏面に心拍数を測定する光学式心拍センサー(第2世代)が付いています。またDigital Crownに内蔵されている電極を肌に接触させて、心電図を測ることもできます。

そしてSeries 6には、新たな機能として血中酸素濃度を測るセンサーが搭載されました。血中酸素濃度の測定は、喘息や慢性閉塞性肺疾患といった肺の病気、また心臓病などにおいて、健康管理に欠かせないものです。

酸素濃度を測定するときには、本体裏面のクリスタルから手首に赤・緑のLEDと赤外線LEDを照射し、センサーで読み取ります。測定には、血中酸素ウェルネスAppを使用。測定にかかる時間はわずか15秒です。一方、心電図の測定は30秒となります。

残念ながらSEには、この血中酸素濃度と心電図を測る機能は搭載されていませんが、心拍数の測定と転倒検出機能には対応しています。

バッテリー

Apple Watch SE

Apple Watch SE

Apple Watchは初代から一貫して、最大18時間というバッテリーの駆動時間を公称値として発表してきました。Series 5では、常時表示ディスプレイに対応したにもかかわらず、バッテリーの持続時間はやはり18時間のまま。これは大幅な省電力化を実現したことによるものと考えられます。

Series 6でも、常時表示ディスプレイが従来より2.5倍も明るくなったにもかかわらず、なお18時間というバッテリーの持続時間を維持しています。SEもまた、Series 6やその他の世代と同様、バッテリーの駆動時間は最大18時間となっています。

また運動をしているときに、バッテリー切れの心配をする必要もありません。例えば、屋内の運動で最大11時間、屋外の場合には、GPS使用時で最大7時間、GPSと4G LTE使用時で最大6時間と、頻繁に充電しなくても長時間トレーニングを続けることができます。

充電方法については、Series 6およびSEの充電には、これまでと同じく付属の磁気充電ケーブルを使用します。旧モデルで使っていた充電スタンドやアクセサリなども、引き続き使うことができるようです。

しかし今回、電源アダプタは同梱されないようなので、必要な場合には別途、購入しなければなりません。

常時計測の高度計

Apple Watch Series 6

Apple Watch Series 6

高度計は、常時計測が可能になったため、現在いる地点の標高をリアルタイムで知ることができるようになりました。特に登山やハイキングをする人にとっては、手元にあると重宝する機能の一つでしょう。

耐水性能

Apple Watch Series 6

Apple Watch Series 6

耐水性能については、Series 5から変化はありません。Series 6とSEは50メートル耐水性能があります。プールや海で泳ぐなど、浅水でのアクティビティで使用できることを意味します。ただし、スキューバダイビング、ウォータースキー、高速水流または低水深を超える潜水を伴うその他のアクティビティには使用しないでくださいとのことです。

ストレージ

Apple Watch SE

Apple Watch SE

Apple Watch Series 4ではデバイス本体のストレージが16GBでしたが、Series 5では2倍の32GBになりました。そのため、従来よりも多くの音楽やポッドキャストを保存することが可能になり、例えばペアリングしているiPhoneを一緒に持ち歩かなくてもApple Watchのみでウォーキングやランニングなどを楽しむことができるようになりました。

さらにwatchOS 6以前のバージョンでは、アプリのアップデートなどは、Apple Watchには通知が来るのみで実際の作業はiPhone側で行っていました。しかしwatchOS 6以降、Apple Watchでも直接アプリのアップデートやインストールなどができるようになったため、ストレージの空きが不足していると、不具合が起きたり時間がかかったりといった問題が起きてしまいます。

今回発売のSeries 6およびSEも容量は32GBです。

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