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iPhone 5のディスプレイは大型化、6月生産開始か - 米紙報道

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アップル情報に詳しいブロガーのジョニー・エバンス氏は、第6世代となるiPhone 5に採用されると見られている4インチディスプレイの生産が6月に開始されるという報道について、米国のComputer Worldに寄稿しております。

iPhone 5は4インチスクリーン

同氏は、この情報のソースである16日のウォールストリートジャーナル紙(WSJ)の記事に触れつつ、これを信頼できるものとだとし、新iPhoneの秋リリース説を裏付けるものだと主張しています。WSJによると、新iPhoneは4インチディスプレイ搭載、またその生産が6月に開始されるとのこと。

アップルは、数百万台のiPhone生産に向け、ディスプレイ数百万個を在庫として積み上げる必要があり、6月の生産開始となると、見事に新iPhone秋リリース説と符牒が合います。ディスプレイ生産を担当するアップルのパートナー企業には、シャープ(期待通り)、LG、ジャパンディスプレイが含まれています。

15日の別の報道によると、アップルはメモリーチップの生産に関して、日本のエルピーダメモリ(現在、会社更生法の適用を申請中)に大規模発注したとのことで、これは同社広島工場の総生産量の約半分に相当するといいます。

スマートフォン市場の多様化

WSJはまた、みずほインベスターズ証券のアナリストである倉橋延巨氏のコメントを紹介。同氏は「スマートフォン市場は多様化しているが、iPhoneが中心であることは間違いない。もしアップルが廉価版iPhoneをリリースすると、変わりつつある市場環境が同社へも影響し始める兆候となるだろう」といった趣旨の発言をしています。

このコメントの背景には、アップル製ではないスマホの市場シェア増大があり、万が一これがアップルにとって由々しき問題となるならば、同社はiPhoneの守備範囲を拡大せざるを得ないのは言うまでもありません。しかしエバンス氏は、このような展開をあまり信じていない様子です。

サムスン 対 アップル

また、サムスンとアップルの関係については、前者がスマホ市場において後者の最大のライバルとなった現在、アップルがiPhoneのディスプレイやメモリーの生産をサムスンに委託するのを止めるという展開は意外でも何でもありません。

今のところ、サムスンがiPhoneのARMベースのプロセッサーをアップル向けに生産を続行するかどうかについては不明です。 アップルは昨年、プロセッサーの生産をサムスンから台湾セミコンダクターマニュファクチャリング(TSMC)に移すことを目論んでいたとされますが、生産上の問題でこの目論見は頓挫。詳細については今もってよく分かっていません。

中国市場

iPhoneのアジア太平洋地域での人気は大変なもの。アップルは同地域でも更なる成長を遂げようと画策しており、世界最大の携帯キャリアである中国移動通信(チャイナモバイル)を通してiPhoneをリリースする計画です。同社の奚国華(Xi Guohua)会長は香港で15日、「中国移動通信とアップルは両社とも、協力強化で一致している。さらに具体的なニュースがあれば、開示するつもりだ」と述べました。

公式発表はありませんが、すでに1000万台のiPhoneが中国移動通信社のネットワーク上で使用されている模様、しかも約5億人の契約者がいるため、iPhone 4SなりiPhone 5の導入で、アップルのスマホ売上に対して絶大なる影響を及ぼすことは必至です。中国が、アップルにとって最大の市場となるのはやむを得ないといった所です。

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