iPhone 5完全ガイド:購入に際し知っておくべき機能と特徴

アップルはサンフランシスコで12日、長らく待たれていたiPhone 5をついに披露しました。米国のDigital Trendsが、アップルの新フラッグシップモデルへの完全ガイドを掲載しております。

新iPhone 5は、その見かけ、内部構成、付属のイヤフォンの詳細をめぐる噂を追認するような形で姿を見せたため、発表自体は予測どおりといった見方が大半でした。この驚きのなさという要素はひとまず置くとしても、やはり新iPhoneには魅力がいっぱいです。iPhone 5は、スリム化、高速化、再デザイン化を遂げました。iPhone 5についてもっと知りたい人は、今ちょうどいい所に来ています。

iPhone 4Sと比較してどうなのか。iPhone 5対iPhone 4Sのスペック比較もやってみましょう。

■進化したRetinaディスプレイ

アップルはiPhone 5において、初めてスクリーンサイズを変更しました。新スクリーンは縦長で、その縦横の比率は16:9です。アップルは新しいRetinaディスプレイを「パノラマ的」と称しており、iPhone 4Sよりも彩度は44%上がり、フルsRGBと謳っています。

ディスプレイにはまた、新しいタッチ技術が採用されています。スクリーンのピクセルとタッチセンサーが別々の二層のレイヤーに分かれるのではなく、薄い一層のレイヤーに統合されています。そのピクセルは別コンポーネントを必要とせず、それ自体でユーザーのタッチを感知します。これは何を意味するのでしょうか。より良い視角、よりクリアなイメージ、より軽量のデバイス、より薄いフォルムがもたらされます。

■アップデートされたデザイン

ジョブズの時代が終わって以来、アップルはその秘密主義の統制がとれなくなっているようで、新iPhoneのデザインにあまり驚きはありませんでした。iPhone 5の外見は、多くのリークされた画像のとおりでした。デザイナーのリーダーであるジョナサン・アイブ氏は、「これほど並外れたレベルのフィット感と完成度の製品を、アップルは製作したことがない」と述べています。iPhone 5は、ガラスのディスプレイ、アルミ製のユニボディで出来ており、白または黒のカラーオプションも付いています。新しいタッチセンサー組み込み済みのディスプレイのおかげで、iPhone 5は世界で最薄のLTEスマートフォンとなっています。その薄さわずか0.29インチ、その重さ112グラム(3.95オンス)で、iPhone 4Sより20%軽量化しています。

■A6プロセッサー

新しいiPhoneには、より高速なCPUが搭載されています。従来どおり、A6と呼んでおきます。アップルによると、これは先行種より2倍高速とのこと。ウェブページのアップロードも2.1倍速くなっています。

■iOS 6

最新のアップル製品を購入することのメリットの一つは、最新最強のソフトウェア向けに設計されたデバイスを入手できることです。iOS 6によって、iOS 5で導入された特徴を元にした多くの新特徴が登場しました。例えばSiri(音声アシスタント機能)は、Yelp、Opentable、Fandangoとうまく連携するようになります。Facebookも、Twitterとともに、OSに統合されています。Safariにはオフラインのリーディングリストが付いています。アップルは今回、Googleマップを無しにしました。Passbookは一種のウォレットアプリ。目玉となる新特徴で、あなたの搭乗券、スターバックスのカードなどを保存できます。

■接続性

「超高速ワイアレス」と、アップルは、最新のワイアレスチップを呼んでいます。単一のチップで全携帯キャリアをサポートするものです。HSPA+ (20Mbps)、DC-HSDPA (42Mbps)、 LTE (最大100Mbps)を扱うことができます。iPhoneのWi-fiも強化されており、802.11N (デュアルチャンネルで2.4GHzと5GHz)そして最高速度が150Mbpsです。また多くのルーター同様に、最速を求めて複数の接続を切り替えることもできます。

しかしVerizon社は最近、音声とデータの同時接続のサポートをしないと発表しました。LTE上でもサポートされません。これは音声とデータをサポートする他のLTEスマホと対照的な事態です。Sprin社もサポートしません。しかしAT&T社は、HSPA+ またはLTE上で、音声とデータに同時アクセスできるサポートを提供する模様です。

一方、日本のキャリアはどうなるのでしょうか。iPhone 4Sでは、ソフトバンクは音声とデータの同時接続が可能でしたが、auは不可でした。この点に関して、ソフトバンクのテクニカルサポートに電話で確認したところ、正確な情報はまだわからないが、iPhone 4Sで使えて、iPhone 5で使えないことはほぼないだろうとのことでした。

ケータイWatchに掲載されたソフトバンクモバイルの取締役専務執行役員CTOの宮川潤一氏のインタビュー記事を見ると、「iPhone 5について、LTEであってもデータ通信を行いながら通話が可能であることなどを語った。」とあるので、電話中でも電話を切ることなく、ネットを使えるようです。

追記:こちらのケータイWatchの記事を見ると、auのiPhone 5はデータと通話の同時通信はできない模様。

■改善されたオーディオ機能

iPhoneの刷新を可能なかぎり進めようとして、アップルはオーディオ機能にも改善を加えています。iPhone 5には、底部、背面、正面と3か所にマイクロフォンが付いています。その結果、録音と音声通話の音質が向上します。また他にハードウェアを必要とすることなく、ノイズキャンセリング機能も追加されました。これは真の改善と言えるでしょう。実際の使用においては、通話中、背景にあるノイズが極力抑えられます。そしてアップルが「広帯域オーディオ」と呼ぶもので、iPhone 5ではより大きな帯域が使われており、ネットワークを通じて高品質なオーディオが伝播されます。しかしこの機能は、ユーザーのキャリアによるサポートに依存しています。

内部スピーカーは20%小型化しましたが、高音質化するため送受波器は3つから5つに増えました。

最後に大切なアップデートを紹介します。EarPodsと呼ばれる、アップルの新デバイス用イヤフォンです。現行の扱いにくいイヤフォンより快適で、より音質の良い設計がなされています。またEarpodsは、より人間工学的で耳に心地よくフィットします。試してみるのが楽しみですね。

■カメラ機能

アップルは発表イベントで、カメラ機能の改善について相当に長い時間を割いています。特にパノラマモードと呼ばれる機能には最も力を入れています。しかしこの機能は、他のハイエンドなスマホにはすでに搭載済みのもの。が、そんなことはなかったかのように華々しく紹介がなされています。スマホのカメラを風景に向けてパンします。するとソフトウェアがその画像をつないでくれるというわけです。さらにぶれる手の動きを修正し、動くものを消してくれます。

iPhone 5の背面カメラは、iPhone 4Sに見られた5エレメント光学及び8メガピクセルセンサー(3264 x 2448)を踏襲。背面のイリュミネーション、絞り値f/2.4(HTC One X やEvo 4G LTEの絞り値f/2.0より遅い)、ハイブリッド紫外線フィルターが付属。また撮影中の静止画キャプチャー、画像安定化機能の改善、顔認識機能など、新しいビデオ機能も改善されています。

iPhone 5はまた、ダイナミック微光モードも備えています。新しい画像処理チップによって、写真の中でノイズを消す必要のある箇所をピックアップし、残りはそのままにします。アップルによると、これによって、微光での撮影が大きく改善されたとのこと。加えて、カメラのシャッター速度はiPhone 4Sよりも40%高速化しています(4Sもすでに超高速シャッターなわけですが...)。さらにレンズも、パワーアップ。サファイアクリスタル製です(ダイアモンドに次いで硬い素材)。

FaceTimeは720p HDとなり、キャリア次第となりますが、ビデオ会話が通常の携帯ネットワークを通じて可能となります。背面カメラ同様、正面カメラには顔認識機能が搭載。The Vergeによると、Verizonは最近、追加料金なしでFaceTimeがネットワーク上で使用できると公表しています。データプランの種類を問いません。Sprintもまた追加料金は不要です。しかしAT&Tは、新モバイルシェアデータプランにサインアップすれば可能とのことです。

■ライトニングコネクター

多くのアップルユーザーを困惑させているのが、これです。30ピンコネクター製品を大量に所有しているユーザーにとっては面倒な話になります。幸運なことに(あるいは不幸なことに、どう見るかはあなた次第です)、新しい小型8ピンコネクターは、30米ドルのアダプターを購入すれば、旧式コードでも使用可能です。ライトニングコネクターのいい所は、リバーシブルな点です。上下を気にせず、デバイスに抜き差しができます。

■バッテリー寿命

iPhone 5のバッテリー寿命は、今月初めに出たモトローラのRAZRの最新機種などに比較すれば、それほど大したものではありません。しかし平均的なユーザーにとっては問題ありません。アップルによると、スタンドバイで225時間、3G通話で8時間、LTEでのウェブ閲覧で8時間、Wi-fiで10時間、ビデオで30時間とのことです。

■au、ソフトバンクの違い

新iPhone 5は9月21日、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、香港、シンガポール、日本で入手可能となります。その他の国では、9月28日に延びる模様。先行予約は9月14日深夜に開始されました。

iPhone 5は3つの記憶容量サイズが用意されています。本体価格はau、ソフトバンク共に2年契約で16GBが0円、32GBが10,320円、64GBが20,640円です。通話料やデータ通信料も両社ほぼ同じ。

機能面では、やはり、テザリングが使えるかどうかが一番の違いだと思います。ソフトバンク版iPhone 5には、テザリング機能はついていませんが、au版iPhone 5にはついています(テザリングオプション:月525円 ※年内中に申し込みの場合は2年間無料)。

しかし、au版iPhoneには、月間のデータ通信量に7GBまでの制限が課せられます。超過分は2GBごとに2,626円が加算されます。これに加えて、auによると、「ネットワーク混雑回避のために、LTEスマートフォンご利用の場合、直近3日間に1GB以上のご利用があったお客様の通信速度を終日制限させていただきます。(エクストラオプション加入の場合も制限の対象となります)」とのこと。

さて、もう少しほとぼりが冷めれば、iPhone 5のプレミアム性が際立つことでしょう。その高機能、デザインの堅牢性、高速ワイアレス、魅力は満載です。あなたもこの第6世代となるアップルの新iPhoneを求めて列に並びますか、それとも座ったままそれを放っておきますか。

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