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iPhone 5の行方はいかに? 成功 or 失敗

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噂によると新iPhone及び小型iPadは、今年9月に発売の予定。もしも新しい小型iPadがGoogleネクサス7のようなものであれば、それは少し期待外れなことであり、厳しい批判にさらされるかもしれません。しかしiPhone 5は、サムスンのGalaxy Noteや他のアンドロイド系スマートフォンがリリースされて以来、アップル唯一の虎の子であり、精神的なシェア面での確保については、おそらく問題はないでしょう。米国のPCMAG.COMが報じております。

アップルにとっても、それは勝負となります。勝敗は最初に出るレビューで決まるでしょう。販売に先立ってアップルストアに列を作る顧客を集めることができるかどうか...。iPhone 4Sはすでに若干時代遅れとなりつつあり、またそれより古い機種については、もうダサいと言う人もいるでしょう。

良いニュースと悪いニュースの両方があります。かりにアップルが、1950年代の自動車メーカーがやっていたように、毎年そのデザインをフルチェンジするようなことをすれば、スマホのファッショントレンドを掴むかもしれません。これは良いニュースです。1950年代当時は、自動車のデザインに大きな発展があり、人々はトレンドを追いかけて毎年のように新車を買い替えていました。

アップルiPhoneについても同様に、多くのユーザーが、最新機種を求めて次から次へと買い替えを好んでいます。もしこれが奏功するのであれば、全く同一の顧客に再び売るだけで、その他多くのスマホを凌駕することができます。これには緻密なマーケティング戦略が必要です。iPhoneを所有することはクールですが、その旧機種を所有することは安っぽく映ります。1956年製造のシェビー(米GM社製自動車Chevroletの愛称)は欲しくないけれども、1957年製造のシェビーは欲しくなるのでしょう。

この種のマーケティングはきわめて危険であり、成功する保証はどこにもありません。とはいえアップルは社内に、世界有数の優秀な産業デザインチームを抱えており、成功する可能性は当然あると言えます。しかしその大成功の影には、あの偉大なミニマリスト型の審美家であったスティーブ・ジョブズ氏の判断、及び彼に率いられたデザインチームがありました。あの白色iPhoneも、ジョブズ氏が「よし、いいだろう」と言わなかったために、日の目を見ることはないだろうと多くの人が思っていました。

しかしながら、いま現在となっては、必ずしもジョブズ氏の判断が彼のデザインチームに勝っていたかどうか、またデザインチームの判断の方がジョブズ氏の選択よりベターであるという可能性も否定できません。実際の話、製品に関する最後の審判を下すのは誰なのか、全く分かりません。現CEOであるティム・クック氏かもしれません。委員会でしょうか。あるいはジョブズ氏の未亡人?

ひとつ確かなことは、次世代となる新iPhoneは、目立つ変化のなかったiPhone 4S以上に注目を集めるだろうということです。そうでなければ、新iPhoneもアップル社自身も、メディアの総攻撃を食らうことでしょう。ヘッドラインには「あくびが出る」「あーあ退屈」「特別なものはなし」「いつもと同じ」「つまらない」などの言葉が踊るかもしれません。最悪の展開です。やはり見たいフレーズは、「またアップルが成し遂げた!」「驚きのアップル!」「オーマイガッ!完璧!」などです。

あともう少しで、その結果が出ます。

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