本文に広告を含む場合があります。

WWDC 2012プレビュー、噂の総まとめ

著者情報

アップルは11日、毎年恒例の開発者向けワールドワイドデベロッパーズカンファレンス(WWDC)を開催します。何が出てくるか、噂と憶測も一段と喧しくなっており、Mac Proを含むマック製品のラインナップの一新、iOS へのfacebook統合、iPad向けSiri、iCloudの機能向上、新iOS 6及びOS X 10.8 Mountain Lionの登場などが言われています。米国のPC Worldが伝えております。

これらの噂がすべて現実になれば、今年のWWDC2012は随分と規模の大きなものになることは確実です。では、サマータイムの6月11日午前10時( 日本時間12日の午前2時 )、キーノートのプレゼンでスタートする今回のカンファレンスで、お披露目されるだろう項目について見ていくことにしましょう。

ビッグマック

といってもマクドナルドのビッグマックではありません。2010年夏以降あまりパッとしないアップルのデスクトップMac Proですが、9to5 Macによると、今回のWWDCではオーバーホールされて新登場する模様です。伝えられるところでは、Mac Proの新モデルは3機種あり、その一つはOS Xサーバーとして使用できるとのこと。Mac Proがどんな新機能を備えるか未だ不明ですが、新しいインテルのXeon E5チップ、サンダーボルトI/O技術、USB 3.0を含むモデルになりそうです。最近ではアップル小売店でのMac Proの在庫が減少しており、これが新モデル登場を示唆しているとのもっぱらの噂です。またiMacオールインワン型デスクトップも一新されるとの憶測も飛び交っています。

iOS 6

WWDCの会場にてバナー設置中。iOS 6の発表は間違いなし!?

たいていのアップルファンは、次世代のアップルモバイルのプラットフォームとなるiOS 6について少しは聞きかじったことがあるでしょう。しかしそのデビュー自体は秋までないと見られています。

Facebook
TechCrunchが出所となる噂で評判になっているのは、facebookのiOS への統合で、2011年のTwitterの統合と似た出来事です。

これによって、写真、リンク、他のコンテンツをfacebookとシェアすることが、数クリックで出来るようになり、facebookのiOS アプリを出たり入ったりする必要もなくなります。他にも、facebook統合によって、自分のfacebookのIDで、他のiOS アプリやウェブ上サービスにサインインすることも容易になります。現状ではfacebookのiOS アプリを通してfacebookへログインをする必要があり、一手間となっています。

Siri
また、iPadユーザーはもう直ぐ、iPhone 4S同様に、タブレットに話しかけるようになるかもしれません。iOS 6のiPadにSiriが統合される見込みです。

マップ

アップルはiOS 6において、Googleマップを外すと見られています。代わりにアップル独自のマップ技術を採用する見込みです。Wall Street Journalは、この新マップアプリが今回のWWDCでデビューすると報じています。アップルは近年、Googleマップを無しにするべく、マップ関連の企業であるPlacebase、C3 Technologies、Poly9を買収しています。アップルは今年3月、iOS 向け新iPhotoに独自のマップ機能を採用しました。一方のGoogleも最近、3Dフライオーバー、ストリートビューの増加、オフラインマップなど多くの機能改善を発表しました。

iCloud

Wall Street Journalは5月中旬、写真共有に関する特徴を含む、新iCloudに関して報じました。iCloudユーザー同士であれば、写真の共有、閲覧、コメントを共有することができるというものです。さらにiOS ノート、リマインダーアプリへのアクセスも加えて、iCloud.comを改良するかもしれません。同サイトでは現在、メール、連絡先、カレンダー、ドキュメント、Find My iPhoneなどにアクセスすることができます。

MacBookのアップデート

Bloombergによると、アップルは来週、MacBookプロのラップトップ商品を大きく変化させるとの報道です。一新されたMacBookのランナップには、高解像度Retinaディスプレイ、 Ivy Bridgeチップ、フラッシュストレージが含まれる模様。また9to5 Macは、新ラップトップでは光学ドライブが外され、より薄いモデルになるとしています。MacBook Airに近いモデルになるようです。

Mountain Lion

今回のWWDCのキーノートとなるプレゼンで、OS X 10.8 Mountain Lionが取り上げられるのはほぼ間違いありません。このOS Xの最新バージョンが初めて開発者らにリリースされたのが2月でした。Mountain Lionに含まれる新機能はすでに多くが知られており、Gatekeeperと呼ばれる新セキュリティー特徴、iCloud統合の改善、iOS アプリ、リマインダー、ノーツ、ゲームセンター、メッセージ、通知センター、シェアシートなどの特徴が含まれます。

Apple TV

新しいApple TVソフトウェアのデモンストレーションが、今回のWWDCで行われる可能性があります。Apple TVの一新についてはあまりよく分かっていませんが、BGRによると、アップルリモート及びリモートiOS アプリから、家庭内のエンターテインメント品全てを操作できるようになる特徴が含まれるとのことです。しかしこの機能はデバイスのメーカーによって作動可能なものにされる必要があるため、現状では家庭内のハードウェアで使えるようにはならないでしょう。BGRは、Apple TVのOSの一新は、噂されるアップルのテレビセットを支えるソフトウェアともなるとしています。

さて、上記の噂が正しければ、今年のWWDC2012はかなりの長丁場となりそうです。その間、これを伝えるブログも多いでしょうが、読む側もじっくり腰を据える必要がありますね。

One More Thing、iPhone 5の発表は??

iPhone 5に関するニュースは相変わらず盛況ですし、WWDCでアップルがiPhone 5を発表すると信じている人たちもいるようです。

しかし、残念ながら、iPhone 5の発表はなさそうです。Gotta Be MOBILEはその理由として、以下のことを挙げています。

■耳にするほぼすべての報道は秋リリースだと伝えている。
■アップルはまだiOS 6のベータ版を発表していない。
■iPhone 4Sの売り上げはいまだに好調である。
■iPhone 5は4G LTEに対応すると広く噂されているが、米国のiPhone 4SのキャリアであるSprintとC-Spireは、4G LTEネットワークを現在構築中である。
■アップルはiPhone 5の最終的なデザインをまだ一本化していないと言われている。

さらに、アップルは「周期(サイクル)」にこだわる企業です。現行モデルのiPhoneが発売されてからまだ1年も経っていません。それに、米国のキャリアであるVirgin Mobileは来る6月29日からiPhone 4Sの販売を開始すると発表したばかりです。これらのことを考え合わせると、WWDCでのiPhone 5の発表はない!と言えそうです。

関連記事

最新情報



上へ戻る