iPhone 5レビュー:一般人向けの最良のスマートフォン - ABC News

ここ数か月のあいだIT関連でよく聞かれた質問は、何と言っても、iPhone 5を待つべきか?というものでした。

iPhone 5発売後すぐ、200万人の人々がこの新しい大型化し高速化したスマートフォンの予約を入れました。確かに新iPhoneは、異なるデザイン、大きくなった4インチスクリーン、4G LTE、より高速化したプロセッサーを備えています。しかし人々は、それ以上のことは未だほとんど知らないのではないでしょうか。通話は良くなったのか?従来のiPhoneより本当に速くなったのか?

予約殺到という事態は、アップルのブランド及びその製品への信頼の証しであるわけですが、疑問も残ります。iPhone 5を箱から取り出したとき、それはその輝かしいスペックのリストに叶うものなのかどうか?

米国のABC NewsがiPhone 5のレビューを掲載しております。

あまりに美しいので、ケースなんか要らない

iPhone 5には、ケースを装着させたいとは思えないところがあります。もちろん、新iPhoneをキズなどから防護したいと考えるのはよく分かります。しかしiPhone 5は、裸のままにしてその美しいアルミニウムとガラスのボディが見えるようにしておきたい、と思わせるに十分なデバイスです。

見かけだけの話ではありません。その手触り、感触もとても良いものです。iPhone 5はiPhone 4Sよりも、1オンス(約28グラム)軽量化し、.07インチ(約18ミリ)薄板化しましたが、手に持ってみた感じは相当に軽くなったという印象です。と言っても軽すぎるということはなく、その作りの堅牢さを示唆する重厚な手応えもあるのです。新しいアルミニウムの背面は、iPhone 4Sのガラスから変化しました。指紋が付かないということで、こちらを好む向きもあるようです。

これまでのiPhoneはずっと3.5インチだったわけですが、新iPhone 5の4インチスクリーンは縦長になりました。しかし背が高すぎるということもなければ、大きなアンドロイド系スマホのように大きすぎるということもありません。そのサイズはぴったりという感じがします。筆者は4.65インチのGalaxy Nexusを約6か月使っていますので、特にそう感じます。

スクリーンの解像度は1136×640となり、ディスプレイも広くなりました。ホームスクリーンのアイコンの列も一つ増えました。Facebookアプリでは、イメージ全体及び「いいね(Like)」の数が見えるようになりました。iPhone 4Sではイメージの下半分が切れてきました。(もっとも全アプリがこのスクリーンの長所を生かすようにアップデートされているわけではありません。まだ両端に黒い帯がついているものもあります。)

一番の恩恵は、ランドスケープ(風景)モードで横に広がったキーボードだという人もいます。広がったぶん、メモやメールがタイプしやすくなりました。

このスクリーン自体も見事なものです。明るい色合いはリアルで鮮烈です。AMOLEDスクリーンのように黄色すぎたり緑がかったりしていません。

鋭敏なカメラ性能

スクリーンの品質は、シャープな8メガピクセルカメラに相応しいもの。現在出回っているスマホのカメラとして最良の部類に入ります。iSightカメラも幾つかの特徴がアップデートされ、微光時の撮影性能も向上しました。しかし全体的に見て、カメラはiPhone 4Sのそれとほぼ同じ。ニューヨークの夜景も鮮明に撮影することができますが、iPhone 4Sから劇的に良くなったというのでもありません。

カメラ性能の最大の改善ポイントは、そのシャッタースピードでしょう。ショットとショットのあいだ、待つことはありません。新しいパノラマ撮影も、ソフトウェアをベースとしますが、パンした画像をスティッチ(縫い合わせる)します。上手に撮影すれば、とても綺麗な写真が撮れます。

正面の1.2メガピクセルカメラも大きく進歩しました。これによってよりクリアなビデオでFacetimeを楽しむことができます。3Gと4G LTEで、それが可能になります(au版iPhone 5も可能。SB版iPhone 5は明後日到着予定)。AT&Tの携帯ネットワークでFacetimeを使ってみましたが、音質はクリアで、通話相手も同じことを言っていました。

新しいスピード体感、耐久性

iPhone 4SからiPhone 5における最大のアップグレード、それは4G LTEです。他のアンドロイド系スマホは2年もLTEを搭載していますが、iPhoneはこれまで3Gのみでした。

携帯キャリアをAT&Tとしニューヨークでテストしてみたところ、ウェブサイトのロードは信じられない速さでした(auのLTEも爆速です)。ABCNewsサイトのデスクトップ版は4秒で立ち上がりました。同時にiPhone 4SでVerizonの3Gを使うと、同じページの立ち上がりに8秒を要しました。ストリーミングビデオも、Googleの新しいYouTubeアプリで試してみたところ、大変スムーズで立ち上がりにかかる時間はほとんどゼロでした。

新プロセッサーが内部に入り、スマホ全体のスピードも高速化しました。特にアップルの新マップアプリを使うと、そのことがはっきりします。3Dモードにすると、ニューヨークの摩天楼が飛び出てくるようになり、周囲をパンしても遠くにある建物の画像が遅れて表示されることがありませんでした。マルチタスキングも速くて快適です。マップアプリの進路変更ごとの道案内を使いながら、同時に、サファリでページをアップロードし、Wazeのナビゲーションアプリを使って交通情報を示すことができます。このように過重な使い方をすると、やはりスマホの温度は上がりました。不快な感じはしませんでしたが、気付かないわけにはいきませんでした。

また過重な使用時は、バッテリーレベルもゆっくりと減っていくのが分かりました。4.5時間ほとんどノンストップで明るさも最大値で使ってみましたが、バッテリー残量は半分を少し下回るレベルに下がりました。これはiPhone 4Sとほぼ同様です。このことは、より薄板化しより強力になったパーツを考慮すれば、なかなかすごいことではないでしょうか。

しかし未だにスマホを充電しなければならず、また新ドックコネクターもちょっと悩みの種です。新ライトニングポートはより小さくなり、リバーシブルなのは結構なこと。しかし備品やケーブルを新たに購入することになりそうです。旧版のコードを使いたいのであれば、2,800円のアダプターが販売されています。

ソフトウェアは改善されたが、全面刷新というわけでもない

アップルはiOS 6で、Googleマップを無くし、自社製のマップアプリを代わりに備えました。このマップはグラフィックスが豊かです。特に3Dの衛星写真は美しく、ニューヨークでは運転中及び徒歩時の道案内はとても正確です。

しかしGoogleマップにあったストリートビューがなくなり、交通情報データはあるけれども、Wazeのアプリほどしっかりしたものではありません。(これについてアップルは、Wazeと協力して改善を目指している模様です。)またマップが誤った道案内をすると指摘する人もいるようですが、ニューヨークに限ってはそのような経験はありません。今のところ、乗り換え情報データもありません。アップル曰く、さらに多くの人々がマップを使うようになれば、その機能も向上していくとしています。問題解決に向けて取り組み中とのことです。

とはいえ、マップはソフトウェアの一部にすぎません。Facebook統合、「お休みモード(Do Not Disturb)」表示、改善されたSiriのIQのような追加機能はよく作りこまれており、使うのも簡単です。Siriが以前より正確になったのは明らかでした。映画の上映時間、スポーツの試合のスコアなどがすぐに分かります。

全体的に言えば、iOS 6の新機能は、アップグレードする価値があるばかりでなく、もっともユーザーフレンドリーなモバイルOSであると言えます。このOSの見かけや雰囲気が変わっていないこと(アプリのグリッド、ホームスクリーン下の四つのショートカット)が不満だと言っている人もいますが、サードパーティーのアプリが質・量ともに成長を続けており、他のモバイルのプラットフォームと比べても、ベストであることは確かです。

国別、iOS 6で使用できる機能

結論

iPhone 5は美しい。より薄くより軽くなりましたが、大きく高速化を遂げ、バッテリー寿命も長くなりました。

アップルによると、新iPhone 5に起こったことは、iPhone史上最大です。しかしiPhone 5は、初代iPhoneの頃とは全く違う世界に生まれました。iPhone 4Sとも違う世界かもしれません。現在は、アンドロイド系スマホ(もうすぐウィンドウズフォンも出ます)が同様のスペックと特徴を備え、安価で販売されている世界です。

iPhone 5は、アンドロイド系スマホの最高傑作と考えられるサムスンのGalaxy S3より優れているのでしょうか?後者は高速で、多くの機能を備えています。しかし取り扱いがいつも簡単というわけにはいきません。そこがiPhoneと異なるところです。iPhoneの新機能は、古い機能同様に扱うのがとても簡単です。またiPhoneは、より目を惹く姿かたちをしています。

iPhone 5は、一般人向けの最良のスマートフォンと言えるでしょう。同じようなスペックのスマホがたくさん出回っていますが、普通の人々が求めているのはiPhoneです。あの200万人の人々は幸運です。待つ甲斐のあったことが明らかになります。

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