クアッドコア搭載「iPhone 5」はアンドロイドの比ではない
米国のCOMPUTERWORLDによると、期待の星であるアップルiPhone 5は性能、スペックともに、アンドロイドの比ではないとのことです。
噂では、アップルはiPhoneの新しいモデル2機種を検討中で、一つはdual-coreモデル、もう一つはquad-coreモデルとされています。しかも後者はA6プロセッサーで、A5とA4を継承するもの。
やはりiPhoneの快適さは、ユーザーインターフェース(UI)とタッチスクリーンディスプレイですが、アップルは新iPhoneに、シャープ製の4インチディスプレイを採用する可能性が伝えられています。まだ推測の域を出ませんが、1280×720の解像度または365ppiになるのではないかと言われています。きっとビデオ、ゲーム、クリエイティブ系のアプリなどの使い勝手が大変向上することでしょう。
ここで、新iPhone 5のスペックについておさらいしておきましょう。
・LTEサポート(高速新通信規格)
・ホームボタンがタッチ式になる
・8メガピクセルカメラ
・2012年 秋の出荷
・マルウェアに感染しにくい
・使いやすく幅広いアプリの数々
・iTunesを基盤にした支払い簡単なシステム
・4Gサポート
以上、魅力的なセールスポイントが多々あるとされています。
一方、アンドロイドは残念ながら、いま一つパッとしません。元々ブラックベリーのスタイルをサポートするレガシーコードが基となっているため、ちょっと分りにくい部分が否めません。GoogleはiPhone的な分りやすさを何とか真似ようとしていますが、今後どうなることでしょうか。アンドロイドのデバイス使用者は、いささか不安になってしまうことでしょう。
他にも、アンドロイドには限界があります。それは、プロセッサーのようなハードウェアとは無関係の、ソフトウェアであるOSの性質によるものです。やや専門的な話になりますが、ハードウェアとOSのミスマッチがあるのです。例えば、最高レベルのNvidia's
Tegra 2のチップを用いても、低メモリー帯域幅、チップ上での指示の一貫性のなさなどによって、パフォーマンスが限定されてしまいます。言い換えると、iOSとアンドロイドを同速度のプロセッサー上で走らせるとしても、iOSの方が高速でスムーズになるという現象が発生します。
このような問題に対する解決策はあるのでしょうか...。今のところ、未だ明るい見通しはないようで、アンドロイドがiOSを凌駕することは、しばらくは難しいかもしれません。
兎も角、アンドロイドは新たなユーザーインターフェース(UI)を必要としています。しかし、新UIを新規で採用するとなると、すべてのアプリが書き換えられる必要が出てきます。そうなると、デバイスが「不自然」に感じられるだろうことは、容易に想像されることです。もはやUIの自然な快適さはなくなってしまうでしょう。
またアンドロイドのデバイスはマルウェアの感染リスクが高く、特にプライバシー侵害の懸念が含まれるソフトウェアが、ネットワークを通じて広がっていると言われています。
このような「不完全」なUIのせいで、アンドロイド系タブレットは、市場における相応の存在感を示し損ねていると考えられます。また、RIMやwebOSにしても、ちょっとマシという程度にすぎません。DellのDell Streakなどは、最近になって販売から撤退を余儀なくされました。
スマートフォン体験の本質は、何よりも、ユーザーインターフェースにあります。ということは、iPhone5以上の使い勝手の良さを提供しないかぎり、アンドロイドに勝ち目はないということになります。アンドロイド頑張れ!と言いたいところですが、iPhone
以上の快適さが実現するなんてことになると、逆に、唖然としてしまうかもしれませんが。