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iPhone 5の6月発売説は消滅か、iOS 6とiPhone 5の関係性

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アップルはこれまで、iOSの新バージョンを告知してベータ版を公開するというやり方を取ってきたことから、iPhone 5(およびiOS 6完全版)のリリースが秋、あるいは10月になるのではないかという見方が有力になってきています。米国のGotta Be MOBILEが伝えております。

噂では、iPhone 5のリリースは今年の6月または10月。しかし6月リリース説は、iPhoneリリースのタイムラインを考慮すると、やや無理があるかもしれません。アップルがiOS 6について何も語っていないことからしても、10月リリース説の方が信憑性が高いと見られている模様です。

iPhoneおよびiPadの基になるソフトウェアであるiOSに関して、アップルはまず、そのベータ版を開発者らに公開し、その後数か月経ってから、一般ユーザーにリリースするといったことをよくやります。開発者らも、新iPhone向けアプリ開発に時間が必要でしょうし、アップルとしても、試験場や実験室の外で、いかにiOSが機能するかを吟味するためにもベータ版を用いたテストをする必要があるのでしょう。

これまでのiOSリリースの日取り

アップルは昨年6月6日、ワールドワイドディベロッパーズカンファレンス(WWDC)を開催。オープニングでiOS 5が発表され、最初のベータ版が開発者らに公開されました。ベータ版が公開中に、アップルはプラットフォーム上におけるバグの修正、新特徴の追加などを行ってきました。開発者らもこの期間中に、新OS上で動くアプリを準備したり、新しいアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を利用して新アプリを開発しました。

その4か月後、あるいは9つのベータ版を経て、アップルは同年10月12日、iOS 5をリリース。その2日後の10月14日に、待望のiPhone 4Sが発表されました。4か月は長く感じられますが、他のiOSと比べても、特に長引いたわけではありませんでした。

最初のベータ版と完全版の時間差がもっとも短かったのは、iOS 4。iOS 4の最初のベータ版が出たのが2010年4月3日、一般公開されたのが同年6月21日でした。その間、約80日間。

iOS 5については、アップルは最初のベータ版が出てから128日後に一般公開。iOS 3は92日後、iOS 2は127日後(iOS 2は、Appストアをサポートする最初のiOSとなりました)。

アプリ開発には長い時間がかかります。開発者らがOSの新バージョン(たとえベータ版だとしても)を使って、自らのアプリがそのOSの完全版において問題なく作動するのかを確かめるには、どうしてもある程度の時間が必要です。

例えばの話しですが、もしアップルが4月23日にiOS 6のベータ版を公開し、iPhone 5を6月30日にリリースするとすれば、開発者らに与えられた時間猶予は71日間。その間にアプリを完成させ認可を受けることになります。決して余裕のあるタイムフレームとは言えません。

WWDCでiOS 6、そして10月にiPhone 5

アップルは新iPadリリース後、とくに新しいイベントの告知はしていません。WWDCは6月に迫っており、iOS 6の発表はこのカンファレンスで行われるのではないかと見られています。よって今年は昨年と同じような展開になるのかもしれません。アップルは、重要な新特徴を備えたiOSの新バージョンの発表をWWDCで行っており、開発者でない私たちは後数か月を待つことになります。

一方で、アップルがiPhone 5をもっと早目にリリースする可能性もないわけではありません。しかし、新デバイスに組み込まれるであろうチップの供給が滞っており、やはり10月リリース説が有力となっています。これまでアップルは、9月にiPodを告知してきました。しかし昨年は、iPad(とiPodクラシック)を除いては、すべてのモバイルデバイスを10月に一新しました。今年も同じことをする可能性があります。

これにはプラスの側面があります。かりにiOS 6が新iPhoneとともに登場するとすれば、4G LTE、より高反応・より薄板化・より大型化したディスプレイ、「液体金属」製の本体ケースなどの搭載可能性が高まります。新デバイスについては未だよく分かっていませんが、これまでのアップルのやり方を見れば、秋リリースの見通しが濃厚です。

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