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iPhone 5:AuthenTec買収で指紋認証セキュリティー搭載か?

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アップルは来月、新iPhoneが発売されて数日後に、指紋スキャンを専門とする企業の買収に乗り出す模様。将来的には、同セキュリティー技術がiPhoneに採用される見通しです。英国のthe guardianが伝えております。

その企業の名は、AuthenTec。同社幹部はアップルによる3億6500万米ドル(約285億5800万円)について合意すると見られています。決定が下されるのは10月4日ですが、これは最も高額な買収劇の一つとなります。

AuthenTecは携帯電話のセキュリティーを専門とする会社で、買収の資料によると、アップル向けに2D指紋センサーを開発中とのこと。これら2社は昨年末から交渉を続けており、12日の発表時には、目を惹くハイテクセンサー機能が登場する可能性も示唆されています。

テクノロジー系ブログThe Next Webのマット・ブライアン氏は、「新iPhone(またiPad)に指紋技術が登場するのか?詳細はほとんど知られていないが、同技術を採用したいというアップルの望み、開発が急がれていることなどから、その可能性はあるかもしれない。それがもう直ぐ明らかになる」と述べています。

指紋スキャン技術が今年のiPhoneに採用されないとしても、次のアップデート時に登場する見込みは高まっています。AuthenTecはアップルとの間で7月、来年2013年9月まで続く開発契約に署名しました。これは来年のiPhoneローンチの頃合です。

指紋スキャンは、知られたくない情報を載せているデバイスをアンロックしたり、支払いの有効化に使用されます。アップルは今秋のiOS 6リリースで、Passbookと呼ばれるサービスを開始します。

キャッシュ支払いやクレジットの代わりをつとめるまでは行かないにせよ、Passbookでクーポン、ポイントカード、航空チケットの代わりをさせようとするのはアップルのもくろみ。ホームスクリーンに関連のパスとなる情報を載せるため、時間、日時、場所の情報が使用され、何らかのチェックアウト時や空港で、これらがスキャンされます。

ここ数日のあいだに、ユナイテッドエアラインに、アメリカンエアライン、デルタエアライン、バージンオーストラリアが加わり、Passbookによるスマートフォン搭乗券が使用される見込みであることが判明しました。

アメリカンエアラインの報道官は、すでに自社製のモバイル搭乗券を持ちつつも、旅行産業のブログであるSkiftにおいて、「数週内にPassbookを使ってのアプリのアップデートを発表予定」と述べています。

オーストラリアでのことですが、9月21日に店舗に並ぶと見られている新iPhoneと同時にリリース予定のアップルiOS 6の試用版を使っている或る旅行者曰く、バージンオーストラリアでチェックイン時にPassbookの搭乗券を保存するように求められたとのこと。

Passbookは、アップルのモバイルウォレットシステムの最初の「要(かなめ)」になると、同社ソフトウェア部のスコット・フォーストール部長は位置づけています。もっともアップルは、いつものことながら、リリースされる製品についてコメントすることはありません。

しかし最新iPhoneに、何らかの読み取り機に携帯をかざす(スワイプ)ことで支払いが可能となるようなマイクロチップが搭載されるという憶測はあります。ロンドン地下のOyster cardと同じような技術が用いられるようです。

NFC(近距離通信)として知られるAuthenTecの指紋認証は、上記技術と一緒に機能するよう設計されており、すでにアンドロイド系スマートフォンには日本の富士通(Fujitsu)社製が組み込み済みです。

AuthenTec社幹部のアート・スチュワート氏は同社のブログで最近、「今日のスマートセンサーで本当に魅力的なのは、NFC搭載のスマートフォンだ。スマートセンサーはセキュリティーを強化するばかりでなく、モバイル支払いのスピードと便利さを大きく向上させる。いくつかあるステップをたった一つに減らすことで、これが達成される」と語っています。

指紋をスマートセンサーに一回スワイプするだけで、同技術はユーザーのスマホをアンロックし、NFCによる支払いが可能となります。そしてスマホをタップすれば完了です。iPhoneに指紋認証を追加することで、支払いや搭乗時のセキュリティーが増し、その手続きのスピードアップにもつながります。

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