KGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏は、最新のレポートの中で、今年秋に発売される3種類すべてのiPhoneには「USB Power Delivery」に対応したLightningコネクタが採用されると伝えました。
クオ氏によると、L字型の大型バッテリーを搭載する有機ELディスプレイモデル(iPhone 8)と、iPhone 7と7 Plusのアップデート版(7s、7s Plus)は、従来のLightningコネクタを引き続き採用し、さらにUSB Type-Cの急速充電が可能になるとのこと。
その際の技術的課題は、急速充電中も安定したデータ送信と機器の安全を維持することにあるが、アップルはそれらを可能にするため、Texas Instrument社の電源管理技術とCypress社の電源供給チップを活用するとのことです。
Lightningコネクタについては、米Wall Street Journalが「次期iPhoneから廃止され、代わりにUSB-Cポートが採用される」と2日前に伝えたばかり。
クオ氏は、アップルがLightningコネクタの採用を続けるのは、USB-Cポートよりも薄型であることと、Lightningのアクセサリから得られる「MFi Program」のライセンス収入を引き続き確保するためであるとしています。
2016年発売の最新のMacBook ProはUSB-Cポートと同じコネクタのデザインを持つThunderbolt 3ポートを採用しており、12インチのMacBookもUSB-Cポートを採用しています。これらノートブックとの接続を可能にするため、次期iPhoneにもUSB-C-Lightningケーブルが同梱されるかもしれません。