技術レビューサイトのAnandTechがiPhone 6sの初期ベンチマークテストを実施したところ、6sの処理速度は、前モデルのiPhone 6のみならず、iPad Air 2や、市場で販売中のどのAndroid製品よりも速いことが明らかになったとのことです。
AnandTechによると、iPhone 6sは新たに搭載したA9チップのおかげで、パフォーマンスが向上し消費電力が低減したとのこと。その結果、処理速度は競合品の約2倍に達し、中にはSurface Pro 3に肉迫する結果が出たテストもありました。
iPhone 6sがこれほど高速化したのは、アップルが、ソリッドステートドライブ(SSD)へのデータ書き込み方法に、大胆な改良を施したためとみられています。iPhone 6sはMacBookが使用しているものと同種のSSDストレージコントローラを使用していますが、アップルはMacBookのSSDコントローラをスマートフォンに効果的に適用することに成功したようです。
AnandTechのジョシュア・ホーは「(6Sは)全般的にNANDのパフォーマンス向上、とりわけシーケンシャルにおけるそれが目覚ましい。アップルは、他の製品にはまだないモバイルのストレージソリューションを統合しており、そのことが他のあらゆる競合を上回る結果につながった」と述べています。
iPhone 6sのGPUの改良は、台湾セミコンダクターマニュファクチャリングカンパニーの新技術、14mmプロセスによって実現されました。Cult of Macは、競合品がiPhone 6sに肩を並べるまで1年はかかるのではないかとしています。
via - AnandTech , Cult of Mac