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iPhoneもGoogleもなかった20年前のITを振り返る

今やわれわれの生活には欠かせないスマートフォン。しかし今から20年前の1990年代半ばにおいては、あの天才的なスティーブ・ジョブズ氏でさえ、そんなハイテク機器を作ろうなどとは思い付きもしない時代でした。

スマートフォンだけではありません。iPadもなければ、薄型テレビだってありませんし、Googleのサービスや、Dropboxのようなオンライン・ストレージも存在しませんでした。ましてテレビ番組や映画をオンラインで見ようなんて、思いもよらなかったことでしょう。

とは言え、今からちょうど20年前に当たる1994年が、IT産業にとって画期的な年だったことも確かです。

それではここで、過去20年におけるITの進歩を見ていきましょう。



1994年、ほとんどの人はWindowsのパソコンを使用していました。Windowsは、このような画面だったようです。


携帯電話は既に利用されていましたが、価格の高いものでした。もちろんタッチ・スクリーンなどはありません。写真の携帯電話は、当時のエリクソン社のもの。バッテリーの大きさが、電話機のサイズとほぼ同じです。


この年、ティム・バーナーズ=リー氏がワールドワイドウェブを考案し、世界初のウェブサイトを公開しました。


1994年、スティーブ・ジョブズ氏はまだ、NeXTコンピュータ社(その後、NeXTソフトウェア社へ名称変更)を経営していました。先のティム・バーナーズ=リー氏は、同社の開発したパソコンでワールドワイドウェブを作り出し、世界初のウェブページを公開したそうです。


当時のマイクロソフト社のホームページ。画像が重く、表示されるまでに時間がかかりました。


1994年は、ヤフーが創立された年でもあります。今とはまったく異なる同社のホームページ。


多くの人は、ウェブサイトではなく、AOLのようなインターネット・サービスを利用して、ネット環境を楽しんでいました。こうしたサービスは当時、ダイヤルアップ接続を介して提供され、利用時間に応じて課金されるのが普通でした。


またAOLは、同社サービスへの接続用フロッピー・ディスク(またはCD-ROM)を、無料で配布していました。


USBメモリやクラウド・ストレージは存在せず、ファイルのバックアップに使われるのは、専らフロッピー・ディスクでした。


idソフトウェア社によって開発されたFPSゲーム「DOOM」が誕生し、コンピュータ・ゲームにかつてないブームを巻き起こしました。またその後のFPSゲームにも、多くの影響を与えています。


「DOOM」に興味のなかった人でも、「ドンキーコング」で遊んだことはあるでしょう。


ソニーのプレイステーションが誕生したのも、まさにこの年。その後のビデオゲームに、多大な影響を与えました。


当時、録画に使っていたのはVHS。DVDが開発されたのは翌年の1995年でした。


動画配信サービスなどなかったこの時代、映画を見たくなったらレンタル・ビデオに行くのが当たり前でした。


当時、Eメールの利用で高額な料金が発生したり、アドレスを持っていない人も多かったため、コミュニケーションの手段として、ファクスはまだまだ主流でした。


モバイル機器にインターネット、ストリーミングやクラウドなど、20年前と今を比べてみると、その技術の進歩には驚かされるばかりです。

via - Business Insider

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