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IIJmio eSIMの速度レビュー

最終更新日:

iPhoneにQRコードなどでアクティベーションコードを読み込むだけですぐに使えるのがeSIMです。2018年に発売したiPhone XS、XS Max、XR以降の機種がこの次世代型SIMに対応しています。eSIMはキャリアや格安SIMのSIMカードと併用ができるため、1台のiPhoneで2つのSIMを切り替えて使用することが可能です。

日本の通信会社も早急にeSIM対応プランを提供してほしいところですが、今のところ、その要望に応えてくれているのは、格安SIMのIIJmioだけです。

IIJmioは2019年7月に「eSIMプラン」をリリース。そしてこの度、遅ればせながら筆者もeSIMプランを契約したので、IIJmioのタイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)とともに速度テストを実施してみました。

eSIMプランの回線はタイプDと同じドコモ回線を使用しています。はたして、eSIMプランとタイプDに速度の違いはあるのでしょうか?

計測方法

速度テストアプリ
使用した計測アプリはSpeedtest.net。8時から24時まで毎時間計測。

App Store
App Storeでのアプリのダウンロード時間を計測し、転送速度を割り出しました。ネット利用者が増える8時、12時30分、18時、22時に実施。ダウンロードしたアプリは、Weblio英語辞書(40.1MB)。

Safari
約90KBの画像20枚を挿入したhtmlページ(1.8MB)をSafariで開き、すべてのファイル(cssやジャバスクリプトなど全26個)を読み込むまでの時間を、Safari Webインスペクタを用いて計測しました。ウェブページを開いた際にiPhoneのステータスバーに出る、くるくる回っているアイコンが消えるまでの時間です。

計測した時間帯は8時、10時、12時30分頃、15時、18時、20時、22時。それぞれ3回ずつ都度キャッシュを削除して計測し、数値の近い2つを採用。ウェブページの読み込みに関しては、複数のファイルの読み込みが同時進行で行われるのに加えて、サーバーとの通信回数など諸々のことが関わってくるため、データの転送速度を表す単位であるbpsではなく、読み込みに要した時間を記載しました。

使用端末、計測日、計測場所

使用した端末とSIMの組み合わせは以下の通り。

・eSIMプラン:iPhone 11 Pro(ドコモ版SIMロック解除)

・タイプD:iPhone 11(ソフトバンク版SIMロック解除)

・タイプA:iPhone X(ドコモ版SIMロック解除)

計測日:2020年2月5日(水)
計測場所:愛知県名古屋市中区栄

計測結果

速度テストアプリのダウンロード速度

時刻

eSIM

タイプD

タイプA

8時

2.11

1.97

1.59

9時

20.03

14.26

34.91

10時

66.85

46.18

29.42

11時

40.70

25.41

26.48

12時30分

0.44

0.40

0.44

13時

0.70

0.71

0.87

14時

55.39

31.37

32.40

15時

24.80

16.26

9.20

16時

5.75

13.64

6.31

17時

4.01

3.29

5.04

18時

1.37

1.31

1.42

19時

2.16

1.86

1.46

20時

3.21

3.48

6.28

21時

29.32

8.59

29.36

22時

47.75

38.08

19.84

23時

61.78

57.59

67.33

24時

51.97

47.43

56.51

平均

24.61

18.34

19.35

※ 速度の単位はMbps。

eSIMとタイプDを比較すると、全17回の計測のうち、eSIMの方が速かったのが14回、タイプDの方が速かったのが3回。平均値もeSIMがタイプDを上回りました。速度の数値については、12時30分に1Mbpsを大きく下回っているので、もっと頑張ってほしいところです。その他の時間帯については、帰宅ラッシュの18時に難があるものの、それ以外は2Mbpsを下回らなかったので、最低限の速度は出ていると思います。

eSIM:速度テスト結果の詳細

タイプD:速度テスト結果の詳細

タイプA:速度テスト結果の詳細

App Storeでのダウンロード速度

ダウンロードしたアプリ:Weblio英語辞書
アプリのサイズ:40.1MB

時刻

eSIM

タイプD

タイプA

8時

4.52(1分11秒)

4.52(1分11秒)

4.34(1分14秒)

12時30分

0.94(5分43秒)

1(5分21秒)

1.27(4分12秒)

18時

4.34(1分14秒)

4.4(1分13秒)

1.75(3分3秒)

22時

64.16(5秒)

53.47(6秒)

11.06(29秒)

※ 速度の単位はMbps。

App Storeでのアプリのダウンロード速度については、eSIMとタイプDはほぼ同じ速度でした。数値についても良好です。

Safari ウェブページの読み込み速度

時刻

eSIM

タイプD

タイプA

8時

9.67秒

9.1秒

10.49秒

8.92秒

9.93秒

11.22秒

10時

2.97秒

2.67秒

3.83秒

2.65秒

2.59秒

3.71秒

12時30分

40.77秒

48.46秒

46.81秒

41.32秒

52.17秒

53.02秒

15時

4.2秒

5.64秒

4.63秒

4.59秒

4.4秒

3.82秒

18時

12.96秒

13.71秒

13.17秒

12.97秒

15.16秒

13.3秒

20時

5.48秒

4.26秒

3.83秒

5.45秒

4.9秒

3.9秒

22時

3.48秒

4.22秒

4.32秒

2.94秒

4.35秒

4.16秒

ウェブページの読み込み速度は、格安SIMの速度を評価するうえで最も重視すべき指標です。結論から言うと、IIJmioの速度は速くありません。他の主要格安SIMと比較してもやや遅いです。ただし、遅い時間帯は、ネット利用者が急増する8時、12時30分、18時頃に限られます。その他の時間帯では、概ね快適なネットサーフィンが期待できる速度です。

まとめ - eSIMの速度はタイプDと同じ、サブのSIMとして超便利

今回のテスト結果から分かる通り、eSIMとタイプDの速度に大きな差は見られませんでした。ほぼ同じと見てよさそうです。IIJmioは決して速い部類に入る格安SIMではないため、メインで使用するSIMには向きません。もっと速度の出る格安SIMはあります。

しかし、1台のiPhoneに2つ目のSIMを入れられるのは、日本ではIIJmioのeSIMしかないことを考慮すると、その価値は計り知れません。例えば、筆者は複数のSIMカードを持っていますが、音声通話ができるSIMカードはドコモのギガライトのみです。電話用にドコモ、ネット用に格安SIMを主に使用しているので、普段は2台のiPhoneを持ち歩くことが多いです。

このようなケースにおいて、eSIMは本当に便利です。ドコモのSIMカードを入れているiPhoneにeSIMを設定すれば、1台のiPhoneで事足りてしまうからです。たしかに、IIJmioは平日の昼休みの時間帯にかなり速度が落ち込むので、同時間帯にネットサーフィンをするには無理があります。そういうときは、iPhoneの設定アプリからデータ通信に使用するSIMを簡単に切り替えられるので、いざというときはメインのSIMに切り替えています。

IIJmioのeSIMは、メインで使うには物足りないが(そもそもデータ通信専用SIMです)、何らかの理由で「2つ目のSIM」を必要としているならかなり活用できる、そんなSIMだと思います。ちなみに、eSIMはテザリングも可能です!

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