速度比較:UQモバイル vs WiMAX 2+
KDDIの子会社であるUQコミュニケーションズは、格安SIMサービスのUQモバイルの他に、モバイルWi-FiサービスのUQ WiMAXを提供しています。
両者ともに、通信速度に好評がありますが、実際のところどうなんでしょうか。UQモバイルとWiMAX(新規受付はすでに終了)からさらに進化したWiMAX 2+の速度を比較してみました。
計測方法
● 速度テストアプリ
使用した計測アプリはSpeedtest.net。8時から24時まで毎時間計測。
● App Store
App Storeでのアプリのダウンロード時間を計測し、転送速度を割り出しました。ダウンロードしたアプリは、Amazonショッピングアプリ(86.6MB)。8時から22時まで2時間毎に計測。
● Safari
約90KBの画像20枚を挿入したhtmlページ(1.8MB)をSafariで開き、すべてのファイル(cssやジャバスクリプトなど全26個)を読み込むまでの時間を、Safari Webインスペクタを用いて計測しました。ウェブページを開いた際にiPhoneのステータスバーに出る、くるくる回っているアイコンが消えるまでの時間です。
計測した時間帯は8時から22時まで2時間毎。それぞれ3回ずつ、都度キャッシュを削除して計測し、数値の近い2つを採用しています。
ウェブページの読み込みに関しては、複数のファイルの読み込みが同時進行で行われるのに加えて、サーバーとの通信回数など諸々のことが関わってくるため、データの転送速度を表す単位であるbpsではなく、読み込みに要した時間を記載しました。
使用端末、計測日、計測場所
使用端末
・UQモバイル:iPhone 7(ソフトバンク版SIMロック解除)
・WiMAX 2+:ルーターがSpeed Wi-Fi NEXT W05、スマホがiPhone 6s(ソフトバンク版SIMロック解除)。
計測日:2018年7月19日(木)
計測場所:愛知県名古屋市中心部
計測結果
速度テストアプリのダウンロード速度
時刻 |
UQモバイル |
WiMAX 2+ |
---|---|---|
8時 |
12.03 |
62.92 |
9時 |
16.81 |
61.99 |
10時 |
13.28 |
50.29 |
11時 |
12.04 |
58.55 |
12時30分 |
9.56 |
57.76 |
13時 |
14.49 |
55.73 |
14時 |
18.64 |
61.25 |
15時 |
19.72 |
58.07 |
16時 |
15.42 |
52.38 |
17時 |
18.98 |
51.59 |
18時 |
23.46 |
62.99 |
19時 |
23.73 |
54.22 |
20時 |
16.34 |
47.58 |
21時 |
16.05 |
39.36 |
22時 |
16.52 |
52.04 |
23時 |
22.54 |
57.12 |
24時 |
23.08 |
53.77 |
平均 |
17.22 |
55.15 |
※ 速度の単位はMbps。
速度テストアプリの結果は、UQモバイルとWiMAX 2+で結構な差が開きました。UQモバイルは以前、今回のWiMAX 2+並みの数値を出すことが多かったのですが、最近の計測では10Mbps~20Mpbs辺りで落ち着いています。
App Storeでのダウンロード速度
ダウンロードしたアプリ:Amazonショッピングアプリ
アプリのサイズ:86.6MB
時刻 |
UQモバイル |
WiMAX 2+ |
---|---|---|
8時 |
18.23(38秒) |
76.98(9秒) |
10時 |
18.23(38秒) |
53.29(13秒) |
12時30分 |
23.89(29秒) |
86.6(8秒) |
15時 |
25.66(27秒) |
69.28(10秒) |
18時 |
27.71(25秒) |
69.28(10秒) |
20時 |
24.74(28秒) |
23.09(30秒) |
22時 |
30.12(23秒) |
62.98(11秒) |
平均 |
24.08(29秒) |
63.07(13秒) |
※ 速度の単位はMbps。
App Storeでのアプリのダウンロード速度も、速度テストアプリの数値と大体同じ傾向でした。WiMAX 2+のダウンロード速度は非常に速く、キャリアをも上回る速度です。
Safari ウェブページの読み込み速度
計測したウェブページ:自作ページ(サイズ1.80MB)
時刻 |
UQモバイル |
WiMAX 2+ |
---|---|---|
8時 |
3.68秒 |
4.23秒 |
3.67秒 |
4.37秒 |
|
10時 |
3.12秒 |
4.51秒 |
4.06秒 |
4.11秒 |
|
12時30分 |
3.3秒 |
4.07秒 |
2.95秒 |
5.67秒 |
|
15時 |
3.09秒 |
4.3秒 |
3.38秒 |
4.1秒 |
|
18時 |
3.19秒 |
4.05秒 |
3.29秒 |
4.21秒 |
|
20時 |
3.16秒 |
5.35秒 |
3.49秒 |
7.11秒 |
|
22時 |
4.18秒 |
5.72秒 |
3.96秒 |
5.21秒 |
|
平均 |
3.47秒 |
4.79秒 |
サイトの読み込み速度については、UQモバイルの方が速かったです。ただ、この結果をを持って、あらゆるサイトの読み込みにおいて、UQモバイルの方が速いとは言い切れませんが、経験則からして、このページの読み込みが速いと他のサイトでも速い傾向は確実にあります。
まとめ - どっちも速い
今回の速度テスト結果からわかる通り、UQモバイルもWiMAX 2+も1日を通して速度が安定しています。ネット利用者が急増する12時から13時の時間帯でも速度が落ちることはありません。通信速度に関して心配は無用です。
速度制限について
UQモバイルとWiMAX2+では、直近3日間に一定のデータ通信量を超過すると、速度が制限されることがあります。
■UQモバイル
「直近3日間(0~24時までを1日とし、当日を含む直近3日間の通信量)に6GB以上のご利用があったお客様の通信速度を制限させていただく場合があります。制限速度は混雑状況に応じて変動します。」
UQモバイル公式ページには、3日間で6GB以上の利用があった場合に、速度を制限する場合があると記載されているものの、速度制限実施のタイミングや制限時の速度について言及はありません。
ちなみに、本家auにも同様の速度制限がありますが、速度制限のタイミングは通常、超過翌日の13時頃から24時間とのことなので、これが目安になるかもしれません。
■WiMAX 2+
直近3日間で10GB以上を利用すると、翌日の18時~26時までの8時間に限り、速度が制限されます。制限時の速度は「概ね1Mbps(YouTube動画の標準画質レベルが視聴可能な速度)」。
WiMAX 2+にも速度制限があるものの、その内容は格安SIMやキャリアと比べると、とても緩いです。PC版サイトであっても、わりと普通にネットサーフィンができますが、やはりサイトによっては、はっきりとした遅さを感じます。
料金プラン
UQモバイルの料金プラン
プラン名 |
容量 |
データSIM |
通話SIM |
|
---|---|---|---|---|
データ高速 |
3GB |
900円 |
1,680円 |
|
データ無制限(速度500Kbps) |
無制限 |
1,980円 |
2,680円 |
|
おしゃべりプラン |
プランS |
3GB |
- |
1,980円 |
プランM |
9GB |
- |
2,980円 |
|
プランL |
21GB |
- |
4,980円 |
UQモバイルの主力プランは、「通話+データ通信」に5分かけ放題が付くおしゃべりプランと、60分(プランS)、120分(プランM)、180分(プランL)の無料通話が付くぴったりプランの2つ。両プランは、節約モード時の速度が他プランの1.5倍速であったり、データ容量や料金が1年目、2年目、3年目以降で異なったりと、様々な特徴を有します。詳しくは、以下の記事で解説しているので、そちらを参照してください。
■最大13,000円キャッシュバック
UQモバイルでは、加入プランに応じて、通常の公式サイトから申し込むと3,000円、限定公開ページから申し込むと13,000円のキャッシュバックが2~3ヵ月後にもらえます。SIMカード単体の契約やiPhoneの購入にもキャッシュバックが適用されるので、かなりおトクです。
⇒ 実は3種類あるUQモバイルのキャッシュバック・キャンペーンを解説
WiMAX 2+の料金プラン
プラン名 |
容量 |
月額料金 |
---|---|---|
ギガ放題 |
無制限 |
2ヵ月目まで3,696円 |
通常プラン |
7GB |
3,696円 |
※表の月額料金は、UQコミュニケーションズで契約した際の金額。
WiMAX 2+は本家UQコミュニケーションズのほかに、多くの代理店(プロバイダ)が提供しています。料金プランはどこから申し込んでも上記2つのみですが、月額料金は大きく異なります。実際、筆者はギガ放題を契約して、月額3,344円しか払っていません。
■最大40,450円キャッシュバックと月額割引
UQコミュニケーションズは、WiMAXの販売に代理店制度を導入しているため、申込窓口は多数あります。本家UQコミュニケーションズをはじめ、GMOとくとくBB、BIGLOBE、Nifty、so-netなど、聞いたことのある名前がずらりと並びます。通信品質自体は、どの代理店(プロバイダ)から申し込んでもUQコミュニケーションズのUQ WiMAXと同じです。格安SIMのように、MVNOにより速度が大きく異なることはありません。では、何が違うかというと、キャッシュバック(割引)の金額です。
今回の速度テストで使用したWiMAX 2+は、GMOとくとくBBで契約したものです。数ある代理店からGMOを選んだ理由は、
・他社と比べキャッシュバックが最高額。
・2年契約でもキャッシュバックの対象。
・最新(2018年1月発売)のWiMAXルーター「W05」もキャッシュバックの対象。
・キャッシュバックの他、約10,000円減額されるものの月額割引も選択できる。
上記の理由でGMOとくとくBBを選びました。代理店の多くは、3年契約じゃないとキャッシュバックがもらえなかったり、最新の「W05」だとキャッシュバック金額が減額されたり、もらえなかったりします。
というわけで、WiMAXを契約するならGMOとくとくBBがおすすめです。。。。。。ただし、1点注意点があります。キャッシュバック手続きの案内メールが届くのは、契約後11ヵ月目とかなり先なうえに、届くメールアドレスは、広告メールが大量に送られてくる(と噂の)GMOメールです。このことをあらかじめ知っていた面倒臭がり屋の筆者は、キャッシュバックより減額されるものの、確実にその恩恵にあずかれる月額割引キャンペーンページから申し込みをしました。
7月現在、2年契約でW05を選択した場合のキャッシュバック金額は32,200円(3年契約だと40,450円)。月額料金は2ヵ月目までが3,609円、3か月目以降が4,263円です。
一方、月額割引キャンペーンの申し込みページから、2年契約でW05を選択した際の月額料金は、2ヵ月目までが2,590円、3ヵ月目から24ヵ月目までが3,344円です。キャッシュバックによる申し込みと比べ、2年間で10,863円損します。
どちらがいいかは人それぞれです。
なお、2年契約と3年契約の違いは、通常、月額1,005円かかるLTEオプション(ハイスピードプラスエリアモード)を無料で使えるかどうかです。3年契約だと無料で使えます。ハイスピードプラスエリアモードは、auのLTE回線が使えるモードで、WiMAXの電波が届かない山間部などで活用できます。
ただ、このモードで月に7GB以上を使うと、WiMAXの通信も含めて128Kbpsに速度が制限されてしまうため、このモードを理由に3年契約にしてしまうのは考え物です。3年に1回しか更新月が来ないのは不便すぎます。
関連記事
最新情報
iOS 17.4.1とiPadOS 17.4.1がリリース | 3/22 |
楽天モバイルが「最強青春プログラム」を提供、22歳になるまで毎月110ポイント還元 | 3/08 |
iOS 17.4とiPadOS 17.4がリリース | 3/06 |
iPhone 16、生成AI対応のSiri導入に向けマイク性能を改良か | 2/21 |
auが「au海外放題」を提供、海外でデータ通信使い放題 24時間800円から | 2/20 |
iPhone16 最新情報 これまでにわかっていること まとめ | 2/16 |
楽天モバイルが「最強家族プログラム」発表、1回線につき110円割引 最大20回線まで | 2/13 |
ドコモがiPhone 15を44,000円割引、5G WELCOME割を一部改定 | 2/10 |
iOS 17.3.1とiPadOS 17.3.1がリリース、バグ修正 | 2/09 |
Apple、MacまたはiPadの学割購入で最大24,000円分のギフトカード進呈 | 2/03 |
iPhone 最新情報 | iPad 最新情報 |