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ドコモ回線の格安SIM9枚の速度比較 2018年12月

最終更新日:著者情報

計測方法

速度テストアプリ

使用した計測アプリはSpeedtest.net。速度テストアプリの注意点としては、必ずしも実態を反映した数値が出るわけではないことです。速度を知るうえで参考にはなりますが、重視し過ぎないようにしてください。

アプリのダウンロード速度

App Store(またはPlay Store)でのアプリのダウンロード時間を計測し、転送速度を割り出しました。ネット利用者が増える8時、12時30分、18時、22時に実施。

ウェブサイトの読み込み時間

約90kbの画像20枚を挿入したhtmlページをSafariで開き、すべてのファイル(cssやジャバスクリプトなど全26個)を読み込むまでの時間を、Safari WebインスペクタまたはChrome デベロッパーツールを用いて計測しました。iPhoneの場合、ウェブサイトを開いた際にiPhoneのステータスバーに出る、くるくる回っているアイコンが消えるまでの時間です。

計測した時間帯は8時、12時30分頃、16時、18時、22時。それぞれ3回ずつ都度キャッシュを削除して計測し、数値の近い2つを採用。 ウェブページの読み込みに関しては、複数のファイルの読み込みが同時進行で行われるのに加えて、サーバーとの通信回数、反応速度など諸々のことが関わってくるため、データの転送速度を表す単位であるbpsではなく読み込みに要した時間と、それだけではわかりにくいので、所要時間の横に今回計測した全9枚の中央値も記載しました。

使用端末、計測日、計測場所

使用した端末とSIMの組み合わせは以下の通り。iOSのバージョンは12.1。iPhone 5cのみiOS 10.3.3。

・LINEモバイル:iPhone 6s(ドコモ版SIMフリー)

・U-mobile :iPhone 7 Plus(ドコモ版)

・OCNモバイルONE:iPhone 6(ドコモ版)

・mineoドコモプラン:iPhone 7 Plus(ドコモ版)

・ロケットモバイル神プラン:iPhone SE(SIMフリー)

・BIGLOBEモバイル タイプD:iPhone XS(ソフトバンク版SIMロック解除)

・楽天モバイル:iPhone 6 Plus(SIMフリー)

・IIJmioタイプD:iPhone X(ドコモ版SIMロック解除)

・DMMモバイル:iPhone 5c(SIMフリー)

計測日:12月6日(木)
計測場所:愛知県名古屋市中心部

速度テスト結果

LINEモバイル(ドコモ回線)

時刻

計測アプリ
(Mbps)

App Store
(Mbps)

ウェブサイト読み込み時間
(9枚の中央値)

8時

85.55

12.87

2.76秒(6.12秒)

9時

89.72

 

 

10時

77.96

 

 

11時

81.53

 

 

12時30分

2.56

0.7

8.96秒(23.58秒)

13時

9.22

 

 

14時

23.26

 

 

15時

15.90

 

 

16時

43.67

 

2.7秒(3.9秒)

17時

13.81

 

 

18時

2.91

0.71

4.48秒(6.8秒)

19時

4.50

 

 

20時

42.75

 

 

21時

13.88

 

 

22時

7.83

49.33

3.64秒(4.49秒)

23時

39.25

 

 

24時

117.79

 

 

速度テスト結果の詳細

いずれの計測方法においても、良好な速度が出ていました。特に、12時30分のサイトの読み込み計測では、今回計測した9枚の格安SIMで唯一10秒を下回りました。同時間帯にこれだけの速度が出れば優秀と言えます。

LINEモバイル(ドコモ回線)は、平日昼でもそこそこ速度が出ることが多く、1日を通しても速度の落差が少なく安定しています。今年7月から始まったソフトバンク回線と比較すると、現時点ではソフトバンク回線の方が速いです。ソフトバンク回線はサービス開始後間もないので、評価を下すのは時期尚早ですが、LINEモバイルが実質的にソフトバンク傘下に入ったうえに、LINEモバイル自身もソフトバンク回線の速度の速さをウリにしています。どちらにしようか迷ったら、ソフトバンク回線を選ぶ方が良いかもしれません。

LINEモバイル速度比較:ソフトバンク回線 vs ドコモ回線

U-mobile

時刻

計測アプリ
(Mbps)

App Store
(Mbps)

ウェブサイト読み込み時間
(9枚の中央値)

8時

23.68

19.73

3.09秒(6.12秒)

9時

37.67

 

 

10時

28.68

 

 

11時

37.57

 

 

12時30分

1.41

1.03

15.11秒(23.58秒)

13時

9.32

 

 

14時

17.45

 

 

15時

13.86

 

 

16時

30.67

 

3.9秒(3.9秒)

17時

19.91

 

 

18時

18.72

13.46

6.59秒(6.8秒)

19時

4.19

 

 

20時

6.35

 

 

21時

6.10

 

 

22時

11.66

49.33

3.82秒(4.49秒)

23時

44.76

 

 

24時

29.10

 

 

速度テスト結果の詳細

U-mobileにしては、12時30分のサイトの読み込み速度が遅かったですが、その他の時間帯では、いずれの計測方法においても及第点以上でした。

U-mobileは動画配信のU-NEXTが運営する格安SIMです。主要サービスはあくまでU-NEXTのようで、U-mobileは副次的な位置付けのような印象を受けます。しかし、通信速度は安定的に速く、平日昼においても他社のように極端に速度が落ちることはまれなので、ドコモ回線の中ではおすすめできる格安SIMです。

U-mobileの料金プランにいては、回線設備が異なる様々なタイプのSIMカードを提供しているため選択肢は豊富ですが、出る速度がそれぞれ異なるので若干わかりにくいかもしれません。

今回計測に使用したSIMは「ダブルフィックスプラン」です。3GB、5GBプランや「LTE使い放題」「U-mobile for iPhone」「USEN MUSIC SIM」も同じ設備を使用するサービスなので、SIMカードも同じですし、出る速度も同じです。

U-mobile:サービスの詳細と特徴

OCNモバイルONE

時刻

計測アプリ
(Mbps)

App Store
(Mbps)

ウェブサイト読み込み時間
(9枚の中央値)

8時

3.12

1.05

4.43秒(6.12秒)

9時

24.17

 

 

10時

26.27

 

 

11時

42.62

 

 

12時30分

0.66

0.35

13.74秒(23.58秒)

13時

1.76

 

 

14時

7.97

 

 

15時

6.87

 

 

16時

6.23

0.79

3.6秒(3.9秒)

17時

2.82

 

 

18時

1.53

 

5.53秒(6.8秒)

19時

1.61

 

 

20時

2.18

 

 

21時

1.91

 

 

22時

1.95

0.63

5.3秒(4.49秒)

23時

3.75

 

 

24時

51.34

 

 

速度テスト結果の詳細

計測アプリとApp Storeであまり速度が出なかったものの、サイトの読み込み速度は及第点でした。OCNモバイルONEは、NTTコミュニケーションズが運営する格安SIM。親会社はもちろんNTTです。

OCNモバイルONE:サービスの詳細と特徴

mineo(ドコモプラン)

時刻

計測アプリ
(Mbps)

App Store
(Mbps)

ウェブサイト読み込み時間
(9枚の中央値)

8時

3.52

0.94

6.07秒(6.12秒)

9時

118.69

 

 

10時

87.91

 

 

11時

87.69

 

 

12時30分

0.62

0.32

15.2秒(23.58秒)

13時

2.70

 

 

14時

57.44

 

 

15時

30.04

 

 

16時

12.29

 

5.75秒(3.9秒)

17時

5.28

 

 

18時

1.73

0.44

6.62秒(6.8秒)

19時

2.48

 

 

20時

4.93

 

 

21時

13.75

 

 

22時

10.99

5.92

4.49秒(4.49秒)

23時

66.63

 

 

24時

101.82

 

 

速度テスト結果の詳細

mineoドコモプランは、格安SIMとしては「まあまあ」の速度が出るSIMです。mineo auプランと比較すると速度が落ちるので、SIMフリースマホをお持ちなら、auプランのほうがおススメです。

mineo:サービスの詳細と特徴

ロケットモバイル神プラン(ドコモ回線)

時刻

計測アプリ
(Mbps)

App Store
(Mbps)

ウェブサイト読み込み時間
(16枚の中央値)

8時

0.17

6.73

6.12秒(6.12秒)

9時

0.11

 

 

10時

0.11

 

 

11時

0.13

 

 

12時30分

0.09

0.14

24.54秒(23.58秒)

13時

0.09

 

 

14時

23.86

 

 

15時

0.12

 

 

16時

13.08

 

3.9秒(3.9秒)

17時

0.10

 

 

18時

0.11

0.16

6.8秒(6.8秒)

19時

2.15

 

 

20時

0.09

 

 

21時

0.11

 

 

22時

0.13

74

3.81秒(4.49秒)

23時

0.08

 

 

24時

0.12

 

 

速度テスト結果の詳細

ロケットモバイルの神プランは月額298円の業界最安プラン。公称速度は200Kbpsながら、今回のサイトの読み込みや8時と22時のApp Storeの数値を見ればわかる通り、200Kbpsとはかけ離れた速度が普通に出たりします。今回試しに、計測時以外にずっとYouTube動画を再生していましたが、途中で止まることはありませんでした。とはいえ、あくまで月額298円の格安SIMなので、メールやLINE、たまにするサイト閲覧程度の用途で使うのが現実的だと思います。

target="_BLANK">ロケットモバイル神プラン

速度比較:ロケットモバイル神プランS(ソフトバンク回線) vs 神プラン(ドコモ回線)

BIGLOBEモバイル(タイプD)

時刻

計測アプリ
(Mbps)

App Store
(Mbps)

ウェブサイト読み込み時間
(16枚の中央値)

8時

1.44

0.92

6.86秒(6.12秒)

9時

7.52

 

 

10時

16.42

 

 

11時

25.03

 

 

12時30分

0.25

0.37

1分24秒(23.58秒)

13時

0.56

 

 

14時

2.99

 

 

15時

1.13

 

 

16時

1.85

 

2.98秒(3.9秒)

17時

2.55

 

 

18時

0.50

0.62

17.93秒(6.8秒)

19時

1.27

 

 

20時

1.83

 

 

21時

1.50

 

 

22時

1.83

0.95

3.13秒(4.49秒)

23時

16.26

 

 

24時

74.75

 

 

速度テスト結果の詳細

前回11月、前々回10月に続き、ぱっとした結果が出ませんでした。8時のサイトの読み込み速度は過去2回の計測よりも速かったものの、昼のピーク12時30分と帰宅ラッシュの18時の速度は、さらに遅くなっていました。

BIGLOBEモバイルは、YouTubeやU-NEXT、Apple Musicなど10の動画・音楽サービスを無制限に利用できる「エンタメフリーオプション」が人気の格安SIMです。契約者の2~3割が同オプションに加入しているそうです。親会社がKDDIということもあり、au回線の速度が良好なので、SIMフリー端末をお持ちの場合は、au回線のタイプAをおススメします。

速度比較:BIGLOBEモバイルタイプA(au回線)vs タイプD(ドコモ回線)

BIGLOBEモバイル:サービスの詳細と特徴

楽天モバイル(ドコモ回線)

時刻

計測アプリ
(Mbps)

App Store
(Mbps)

ウェブサイト読み込み時間
(16枚の中央値)

8時

2.54

0.46

8.72秒(6.12秒)

9時

19.07

 

 

10時

19.07

 

 

11時

23.39

 

 

12時30分

0.64

0.3

23.58秒(23.58秒)

13時

1.61

 

 

14時

19.10

 

 

15時

4.82

 

 

16時

3.29

 

4.26秒(3.9秒)

17時

2.55

 

 

18時

0.96

0.39

7.04秒(6.8秒)

19時

1.81

 

 

20時

2.51

 

 

21時

2.56

 

 

22時

2.28

0.45

7.51秒(4.49秒)

23時

4.96

 

 

24時

10.10

 

 

速度テスト結果の詳細

格安SIMでシェア1位を誇る楽天モバイルですが、ドコモ回線プランの速度は安定してイマイチです。それでも以前は、UQモバイルのおしゃべりプランとワイモバイルのスマホプランに対抗した「スーパーホーダイ」に強みがありましたが、両者とも9月から料金は据え置きでデータ容量を増加したことで、「スーパーホーダイ」だけが取り残されてしまいました。容量を使い切った後の速度が1Mbps出るスーパーホーダイの特徴は健在なものの、総合的に見ると、UQモバイルとワイモバイルからさらに引き離された感は否めません。

楽天モバイル「スーパーホーダイ」とUQモバイル、ワイモバイルの比較

IIJmio(タイプD)

時刻

計測アプリ
(Mbps)

App Store
(Mbps)

ウェブサイト読み込み時間
(16枚の中央値)

8時

1.39

1.95

13.56秒(6.12秒)

9時

27.60

 

 

10時

36.98

 

 

11時

55.52

 

 

12時30分

0.38

0.43

1分12秒(23.58秒)

13時

0.56

 

 

14時

10.30

 

 

15時

3.80

 

 

16時

1.93

 

8.96秒(3.9秒)

17時

1.39

 

 

18時

1.40

0.56

15.7秒(6.8秒)

19時

1.37

 

 

20時

1.57

 

 

21時

1.85

 

 

22時

1.51

2.06

8.88秒(4.49秒)

23時

5.15

 

 

24時

32.96

 

 

速度テスト結果の詳細

今回半年ぶりにIIJmioの速度テストを実施しましたが、相変わらずサイトの読み込み速度が遅く、いずれも今回計測した9枚の中央値に届きませんでした。

IIJmio:サービスの詳細と特徴

DMMモバイル

時刻

計測アプリ
(Mbps)

App Store
(Mbps)

ウェブサイト読み込み時間
(16枚の中央値)

8時

1.50

2.01

12.65秒(6.12秒)

9時

41.09

 

 

10時

49.50

 

 

11時

35.06

 

 

12時30分

0.35

0.46

1分18秒(23.58秒)

13時

0.84

 

 

14時

8.66

 

 

15時

2.91

 

 

16時

1.86

 

8.44秒(3.9秒)

17時

1.63

 

 

18時

0.93

0.66

14.48秒(6.8秒)

19時

1.39

 

 

20時

1.77

 

 

21時

2.18

 

 

22時

1.95

2.19

6.75秒(4.49秒)

23時

13.22

 

 

24時

37.80

 

 

速度テスト結果の詳細

DMMモバイルは月額料金の安さがウリの格安SIMです。通信速度に関しては、特にいいところがないので、DMMポイントを使える他のDMMサービスを利用している人以外は、選択肢から外すのが妥当だと思います。

DMMモバイル:サービスの詳細と特徴

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